DRESS DREPAN-EVO 第四話

  • ジャンル:style-攻略法

~DREPAN-EVOの進化と深化 その②~

そして気温・水温が上昇する とともに
開発は加速していくこととなる。
 
土曜日・日曜日にテストをし、
月曜日仕事が終わってからDRESSに行き
プロトの問題点をデザイナーの三上くんに伝えて
修正してもらい、変更されたプロトを週末に受け取って
またテストに行く。
ji3p4kkd2vp4c9so9zc6-2aa18e0a.jpg 
仕事が早く終わった時は
平日でも関係なくたとえ1~2時間しか
竿を振れなくてもテストに行った。
 
時にはヤスリを持っていって
投げては削り投げては削りを延々と繰り返した。
 
市川さん、八木さん、僕、三上くん、福田くんの5人が
狭い間隔で並び同じポイントにキャストし、
魚の反応をみるテストもした。
4e9bs4g394ft34ns7t5h-6ed2cbc2.jpg 
それが梅雨時から夏の終わりまで
毎週のように繰り返され新しいドレパンは
シャローでは抜群の威力を持つルアーに進化していった。
 
テスト中に八木さんがスレではあったものの90オーバー、
僕が80オーバー、福田君も80オーバーを釣っている。
70台は数えきれないくらい、
年無しを含む40センチを越えるチヌも多数釣っている。
afne54bjvyi7tvvanpga-80f8d8ee.jpg
rw9teb58tw2oey8udzkj-41a21495.jpg
pxtxvhpk2etrvyp5h8ie-6d69b4c2.jpg 
また八木さんはWSSの大会で
プロトを使い入賞もしている。
vstv5fgyp6i329rykyb7-397fa2d0.jpg 
正直に言えば魚が釣れるということだけなら
7月ごろには今手元にある最終プロトの動きと
ほとんど変わらない動きが出せていて、
無理をすれば2014年の末には発売できていた。
 
それをしなかったのはどうしても無くさなければならない
問題が残っていたから。
 
その問題はキャストやリフト&フォール、
ボラなど魚に当たった時にフックがリーダーを拾って
絡んでしまうというものだった。
 
これはドレパンだけではなく
今発売されている多くのメタルバイブが
抱えている問題でもあった。
kwjpxd9rtszo6tg9czex-aa43cb1b.jpg 
特に着水でのトラブルは
ロングキャストが出来るメタルバイブでは
致命的なくらいに感じていた。
 
せっかくいいポイントに入っても
その1キャストが無駄になってしまう。
 
メインでテストをしていた3人の中では
この問題を解消しない限りOKは出せないと思っていた。
55f5awc6yn9fegpynt4d-007230b8.jpg
そのために出来上がった動きを
変えることなくトラブルを無くすために
プレートの材質から厚み、フックからラインアイまでの距離、
テールの形状とありとあらゆる所を修正しバランスを変えたものを
ひたすらトラブルの出易いような投げ方でキャストし、
ボラの塊を見つけては無理やりその中を通し
わざと魚に当ててスレで何匹も掛けながらテストを繰り返していった。
 
メタルバイブはプレートとウエイトのみの
シンプルな要素で構成されているが故に
バランスがシビアでコンマ何ミリか位置が変わるだけで
全く別のルアーになってしまう。
xr44n5bnddiiep456azc-87392ad0.jpg
当初完成していた動きを保ったままで
問題点をなくしていく作業は困難を極めた。

釣りをしていてストレスを感じることなく
目指していた動きを出せるようになり
トラブルレスなメタルバイブに深化した頃には
年が変わろうとしていた。
haga39ajoxh8hhksytmn-676ddd14.jpg
テストしたプロト。それぞれ微妙に仕様が違う。実際はこの倍近くある。
nxwngfn79pyt79ci2f7p-268d8f11.jpg
こうして他に類をみない
シャローでも使えるメタルバイブは
進化・発展という意味のEvolutionを冠し
DREPAN-EVOと命名され完成した。

b8atbsn5ku6or9vcjaj9-52629c29.jpg

コメントを見る