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南紀喜怒哀楽釣行記~其ノ壱~

  • ジャンル:釣行記

6月9日、ロックの日。

朝からラジオでは、ガンガンにロックが流れていたこの日。
今までにありえない程に素早く、そして頭をフル回転させ、仕事をこなしていた。


いつもと同じ配達順序で回っていては、とてもじゃないが間に合わない。
休憩、食事する時間すらも捨て、一切の無駄な時間を省く。
それにより、普段終了している時間よりも、二時間の短縮に成功した。


『イケる・・・。』


全ては翌朝の“マズメ”に間に合わせる為。

青物しかり、平鱸しかり。
魚の補食タイムである、朝マズメの時間にフィールドに立つ事が出来れば、それは大きなアドバンテージとなり、また、沸々と湧き出るアドレナリンが集中力を飛躍させてくれる。


『急げ急げ!』





鈴鹿サーキットがある三重県鈴鹿市から23号線をぶっ飛ばし、会社に戻る。
鈴鹿からそのまま行ければ、どんなに楽な事か・・・。

日報とその日の清算を片付け、会社を飛び出し家に戻る。
前日に用意したタックル一式を、額に汗しながら詰め込み、今回同行する盟友「ごっさん」の家へと急いだ。

時刻は23時半。
普段の土曜日ではありえない時間ではあったが、それでも“マズメへの道”は一刻の猶予も許されないギリギリの時間であった。


『間に合うか・・・。』





二人の乗る車は、南紀へとかっ飛ぶ。

ここで睡眠を取っておかなければといつも思うのだが、決まって釣りの話に華が咲いてしまい、一睡も出来はしない。
南紀、串本町に入ってから、コンビニへ一度寄ったのみ。


きっかり四時に現地着。
空はうっすらと青みがかっていた。


『急げぇぇ!』



ウェーダーを着込み、対平鱸用の「バッカニア」、対青物用の「青弓」、二本をスタンバイ。
その他諸々、準備に勤しんでいると、「おはようございま~す」と、一人のアングラーが横を通り過ぎ、先に磯に向かって歩いて行った。


慌ててTOMMY達も後を追ったが、
今回“平政”を狙おうと考えていた、青物の実績が一番高い一級磯を先のアングラーに陣取られてしまっていた。

「一歩遅かったか~。」

こればっかりは仕方ない。

とりあえずマズメの青物を諦め、ここの所「不調」だと噂の“平鱸”にシフトチェンジする事にした。



眼前に広がる真っ白なサラシ。
前日の低気圧による、ウネリの残った海は、程良いステージを作り上げていた。




AM6:00。
山から陽が登り、グングンと上がる気温。
ウエットスーツならくたばっていたかもしれない。


ここまでまったく反応なし。
たしかに状況はすこぶる良いのだが、魚からのコンタクトが得られず、ベイトの姿も確認出来ない。

やはり厳しいのか・・・。

暑さとダレた時間が、次第に眠気と心の折れを誘う・・・。

少し離れた場所ではごっさんが、必死にイカを誘っていた。





その直後のAM6:10。

遠くを見つめていたTOMMYの眠気眼を、瞬時に覚ます光景が目に飛び込んで来た。


TOMMYの前方300m程先、まるで水中で何かが弾けた様に跳ね上がるたくさんの水飛沫!


「ナブラだーっ!!」

思わず声を発した。

サバやカツオの沸騰じゃない。
明らかに大型魚のボイル。

後から知った事だが、この日串本沖ではキハダマグロがかなり上がったそう。

きっとあれもマグロに違いなかった。


ほんの二、三分の沸騰劇だったが、TOMMYの活性を上げるには十分過ぎる光景だった。


潮時は上げ三分と言った所。

(もう少し潮が上げれば、追われたベイトはもちろん、それに付いた青物、そして平鱸の活性も上がるかもしれない・・・)


幸いにも最初に入ろうとしていた磯に、既にアングラーの姿はなかった。

すぐに場所を移動し、キャスト再開。





AM6:30。

サラシから抜けた、Ja-do『YoreYore~(RH)』に、「ココン」と小さなアタリ。

「小さいな・・・」


するとその10分後。
いつの間にかエギからルアーにチェンジしていたごっさんに、ヒラセイゴがチェイス!
惜しくも反転してしまった様だが、初めてのヒラアタックにごっさんは大興奮。



そしてAM7:10。

それまで、ナミノハナらしきベイトしか確認出来なかったサラシの切れ間に、ウルメイワシの小さな群れを発見。

すぐさま、ルアーをDUEL『アイルマグネット(HIW)』9cmにチェンジ。

その二投目。


サラシを抜け、面ツルの中を水流に任せてルアーを漂わせる。

寄せる波のタイミングでハンドルを巻き、足元の際をゆっくりと引いてきたその時だった。


『ゴゴン!』



「よっしゃ!食った!」


瞬時に合わせをくれると、


『ドスッ!』

高く煽ったつもりのロッドが、上がり切らずに止まった。

そしていきなりベリーからぶち曲げる様な、強烈な突っ込み!


『グン!グン!』


(うおぉぉでけぇ!コイツはでけぇぞ・・・)

過去に獲った60cm~72cmまでの平鱸とは、明らかに次元の違う引き!

何とか浮かせ様と必死に応戦するも、足元の根に尚も突っ込みをみせる!


何とか動きを止めはしたが、
強めに締めたドラグがジリジリと音を立てて出ていく。

主導権が取れない。


コイツは間違いなくランカーサイズだ!



「やべぇ、ごっさん!でけぇ!タモ取って!」


足元は高く、ランディングネットはTOMMYの背中にぶら下がったまま・・・。

自分で何とかしたくとも、足元の根で強烈に暴れるランカーヒラスズキを相手に、リールのハンドルを一時たりとも離す事が出来ない状況!

ラインの角度はほぼ直角。

真下に潜った魚を、少しでも浮かせてオープンウォーターに引きずり出そうと試みた瞬間!

フックがズレる様な嫌な感覚・・・

直後、魚が右に走り出し、慌ててTOMMYも右に走った所で「フッ・・・」
と軽くなり、無情にもルアーだけが帰って来た。


「うわ~バレたーっ!!」


痛恨のバラシ。



左腕に残る痛みと震えが、ランカーサイズの引きと重みを物語っていた。

悔しかったが、何故か清々しくもあった。


あれから何度も、あの右に走られた後のファイトをシュミレートしてみるものの、全て敗北。
獲れるイメージが湧かない。

さすがはランカー、甘くねぇや・・・。





それからはアタリもなく、AM9:30一旦休憩。


近くの“珊瑚の湯”で温泉に浸かり、潮岬タワーで昼食を取ってから、夕マズメのリベンジに向けて仮眠をする事にした。



そしてこの後・・・
思いもしない壮絶な“ドラマ”が起こるのである(笑)。





続く・・・

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