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▼ 南紀喜怒哀楽釣行記~其ノ壱~
- ジャンル:釣行記
6月9日、ロックの日。
朝からラジオでは、ガンガンにロックが流れていたこの日。
今までにありえない程に素早く、そして頭をフル回転させ、仕事をこなしていた。
いつもと同じ配達順序で回っていては、とてもじゃないが間に合わない。
休憩、食事する時間すらも捨て、一切の無駄な時間を省く。
それにより、普段終了している時間よりも、二時間の短縮に成功した。
『イケる・・・。』
全ては翌朝の“マズメ”に間に合わせる為。
青物しかり、平鱸しかり。
魚の補食タイムである、朝マズメの時間にフィールドに立つ事が出来れば、それは大きなアドバンテージとなり、また、沸々と湧き出るアドレナリンが集中力を飛躍させてくれる。
『急げ急げ!』
鈴鹿サーキットがある三重県鈴鹿市から23号線をぶっ飛ばし、会社に戻る。
鈴鹿からそのまま行ければ、どんなに楽な事か・・・。
日報とその日の清算を片付け、会社を飛び出し家に戻る。
前日に用意したタックル一式を、額に汗しながら詰め込み、今回同行する盟友「ごっさん」の家へと急いだ。
時刻は23時半。
普段の土曜日ではありえない時間ではあったが、それでも“マズメへの道”は一刻の猶予も許されないギリギリの時間であった。
『間に合うか・・・。』
二人の乗る車は、南紀へとかっ飛ぶ。
ここで睡眠を取っておかなければといつも思うのだが、決まって釣りの話に華が咲いてしまい、一睡も出来はしない。
南紀、串本町に入ってから、コンビニへ一度寄ったのみ。
きっかり四時に現地着。
空はうっすらと青みがかっていた。
『急げぇぇ!』
ウェーダーを着込み、対平鱸用の「バッカニア」、対青物用の「青弓」、二本をスタンバイ。
その他諸々、準備に勤しんでいると、「おはようございま~す」と、一人のアングラーが横を通り過ぎ、先に磯に向かって歩いて行った。
慌ててTOMMY達も後を追ったが、
今回“平政”を狙おうと考えていた、青物の実績が一番高い一級磯を先のアングラーに陣取られてしまっていた。
「一歩遅かったか~。」
こればっかりは仕方ない。
とりあえずマズメの青物を諦め、ここの所「不調」だと噂の“平鱸”にシフトチェンジする事にした。
眼前に広がる真っ白なサラシ。
前日の低気圧による、ウネリの残った海は、程良いステージを作り上げていた。
AM6:00。
山から陽が登り、グングンと上がる気温。
ウエットスーツならくたばっていたかもしれない。
ここまでまったく反応なし。
たしかに状況はすこぶる良いのだが、魚からのコンタクトが得られず、ベイトの姿も確認出来ない。
やはり厳しいのか・・・。
暑さとダレた時間が、次第に眠気と心の折れを誘う・・・。
少し離れた場所ではごっさんが、必死にイカを誘っていた。

その直後のAM6:10。
遠くを見つめていたTOMMYの眠気眼を、瞬時に覚ます光景が目に飛び込んで来た。
TOMMYの前方300m程先、まるで水中で何かが弾けた様に跳ね上がるたくさんの水飛沫!
「ナブラだーっ!!」
思わず声を発した。
サバやカツオの沸騰じゃない。
明らかに大型魚のボイル。
後から知った事だが、この日串本沖ではキハダマグロがかなり上がったそう。
きっとあれもマグロに違いなかった。
ほんの二、三分の沸騰劇だったが、TOMMYの活性を上げるには十分過ぎる光景だった。
潮時は上げ三分と言った所。
(もう少し潮が上げれば、追われたベイトはもちろん、それに付いた青物、そして平鱸の活性も上がるかもしれない・・・)
幸いにも最初に入ろうとしていた磯に、既にアングラーの姿はなかった。
すぐに場所を移動し、キャスト再開。

AM6:30。
サラシから抜けた、Ja-do『YoreYore~(RH)』に、「ココン」と小さなアタリ。
「小さいな・・・」
するとその10分後。
いつの間にかエギからルアーにチェンジしていたごっさんに、ヒラセイゴがチェイス!
惜しくも反転してしまった様だが、初めてのヒラアタックにごっさんは大興奮。
そしてAM7:10。
それまで、ナミノハナらしきベイトしか確認出来なかったサラシの切れ間に、ウルメイワシの小さな群れを発見。
すぐさま、ルアーをDUEL『アイルマグネット(HIW)』9cmにチェンジ。
その二投目。
サラシを抜け、面ツルの中を水流に任せてルアーを漂わせる。
寄せる波のタイミングでハンドルを巻き、足元の際をゆっくりと引いてきたその時だった。
『ゴゴン!』
「よっしゃ!食った!」
瞬時に合わせをくれると、
『ドスッ!』
高く煽ったつもりのロッドが、上がり切らずに止まった。
そしていきなりベリーからぶち曲げる様な、強烈な突っ込み!
『グン!グン!』
(うおぉぉでけぇ!コイツはでけぇぞ・・・)
過去に獲った60cm~72cmまでの平鱸とは、明らかに次元の違う引き!
何とか浮かせ様と必死に応戦するも、足元の根に尚も突っ込みをみせる!
何とか動きを止めはしたが、
強めに締めたドラグがジリジリと音を立てて出ていく。
主導権が取れない。
コイツは間違いなくランカーサイズだ!
「やべぇ、ごっさん!でけぇ!タモ取って!」
足元は高く、ランディングネットはTOMMYの背中にぶら下がったまま・・・。
自分で何とかしたくとも、足元の根で強烈に暴れるランカーヒラスズキを相手に、リールのハンドルを一時たりとも離す事が出来ない状況!
ラインの角度はほぼ直角。
真下に潜った魚を、少しでも浮かせてオープンウォーターに引きずり出そうと試みた瞬間!
フックがズレる様な嫌な感覚・・・
直後、魚が右に走り出し、慌ててTOMMYも右に走った所で「フッ・・・」
と軽くなり、無情にもルアーだけが帰って来た。
「うわ~バレたーっ!!」
痛恨のバラシ。
左腕に残る痛みと震えが、ランカーサイズの引きと重みを物語っていた。
悔しかったが、何故か清々しくもあった。
あれから何度も、あの右に走られた後のファイトをシュミレートしてみるものの、全て敗北。
獲れるイメージが湧かない。
さすがはランカー、甘くねぇや・・・。

それからはアタリもなく、AM9:30一旦休憩。
近くの“珊瑚の湯”で温泉に浸かり、潮岬タワーで昼食を取ってから、夕マズメのリベンジに向けて仮眠をする事にした。
そしてこの後・・・
思いもしない壮絶な“ドラマ”が起こるのである(笑)。

続く・・・
- 2012年6月12日
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