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邪道杯

  • ジャンル:釣行記

『指が・・・指がちぎれそうだぜ・・・。』

気温2度。
右から強く吹き殴る、容赦のない風。

開始から数時間・・・、もはやリールのハンドルを巻く指先にはほとんど感覚は残されていなかった。


『あそこに・・・あそこに魚がいる筈なんだ・・・。』




2013年『Ja-do New Year Seabass Challenge Cup 全日本シーバス選手権 第1戦』。


2013年1月1日0:00より、2月11日23:59までの約40日間内に釣った、シーバス3匹の全長を競う大会。

そして名前の通り、この大会は我らが“Ja-do -邪道-”冠の大会。
さすがに邪道に身を置かせてもらっているTOMMYとしては、スルーする事は出来ない。
順位はともかくとして、何とか一本くらいはウェイインしたい所であった。

しかし周知の通り、昨今のこの時期のTOMMYは、九頭竜川のサクラマスを追い求めていた為に、ことシーバスに関してはまったくと言っていい程スキルなし・・・。

「今、魚はどこにいるんだ?」

よもやのここからのスタートとなった。



そして迎えた、2013年2月10日。
やっと時間が取れたので、今年最初のシーバス狙いに出掛けた。
場所は愛知県知多市某所。

当初は名古屋港、もしくは三重県の某所に向かおうかなとも考えたのだが、どちらも下げの時間帯が有利。
仕事の都合上、撃てる時間が干潮からだった為、そのタイミングでも何とか釣れるこの場所を今回のポイントに選んだ。


時刻はAM1:00。
この日の潮周りは大潮。
下げ切った海は地形が剥き出しになっており、とりあえず一番先端まで歩いて行き、その先のミオ筋を狙って釣行開始。



風は右から予想以上に吹き付けており、キャストの度におびただしい糸フケをさらって行く。
相当着込んだつもりだったが、同時に体温も著しく奪われた。



開始から数十分。パイロットルアーの“ミニヨレ”が僅かな水流を見付けた。
すぐさま“ERDA86”にチェンジ。

その一投目。

「グググッ!」

低活性時によく見られる、じんわりと持って行く様なアタリ。


ゆっくりとファイトを楽しみ、今年最初の魚がTOMMYの元へ。






「き・・・きたねぇ(笑)」


傷だらけの46cm。
軍手の次はコイツか・・・。


それでも釣れてくれた魚に感謝をし、とりあえず携帯でパチリとウェイイン。


開始から30分足らずで釣れたので、魚はまだいるだろうとキャストし続けるも、それから数時間まったくのノーバイト・・・。


時刻はAM5:30。

一旦、暖を取りがてら缶コーヒーでガソリン補給。


そうこうしている内に一気に潮も上げて来て、剥き出しだった地形はあれよあれよと言う間に全て水の中に消えた。


こうなると魚が着く場所は決まって来る。
目の前の馬の背、その際の一点のみ。


汚い絵で申し訳無いが(笑)、わかりやすい様に図に描くと、“邪道マーク”の場所がそれ。



図上部の先端の先が、最初に釣っていた場所。

潮と風は右から強く吹き流れており、潮が上げると、撃てる場所はAかBの場所のみとなる。

馬の背の水深は約30cm~40cm。
ボトムは根掛り必至のカキ殻地獄。




唯一、邪道マークの一点のみ、水深が60cm程まで掘れている。

ここにルアーを通さなければ、食って来ない。


ここでネックだったのが、“潮流”だ。

どの位の速さかと言うと、①にミニヨレを投げ、素早く糸フケを取って巻いても、aのラインを通ってルアーが戻って来る程。




これじゃあ釣れる訳がない。

ミニヨレが潮流を掴むよりも先に流されてしまう状況・・・。


③のラインにはミニヨレもヨレヨレもERDAさえも、そして勇気を振り絞って、テストルアーの“冷音14g”だって通したんだ!

どーだ、ワイルドだろ~?
危うくロストしかけてドキドキもんだったぜ?

ゆっくり巻けない小心者のTOMMYには、冷音を持ってしても魚は出せなかったが・・・。



理想のラインはハナっからわかっていた。

カキ殻をかわしつつ、ある程度のレンジまで素早く潜らせなければならない②のライン。




魚のサイズからして、ルアーの選択サイズは9cm。

“ジランダ”ゾーンだ!




しかし、この日のタックルケースには“ジランダ”は入っておらず・・・。
(撮影の為、SWの編集部に出張中)


他に水噛みがよくて、ある程度潜るルアー・・・

ここで選択したのは“HARDCORE LIPLESSMINNOW 90F”。


コイツをBの位置から②にキャストし、素早く糸フケを取り、潮流を掴ませながら、ゆっくりとリトリーブ。

潮流を抜ける、左に伸びる背を交わした所でワンアクション、ヒラを打たせると、

「ゴゴン!」


狙い通りの一匹!
こいつがあるからやめられないんだよ!




ファイトを楽しむ間もなくブッコ抜いたサイズは、48cm。





「ち、小せぇ・・・(苦笑)。」


それでも狙い通りに出せた魚はサイズじゃない。
TOMMYにはとてもとても大きな一匹だった。


もう一本獲ってリミットメイクしたかったが、大会用の写真を取っている間に夜が明けてしまい、ロッドオフ。


次の日も、仕事を終えて二時間出撃してみるも、前日よりも風が強く、気温もマイナス表示・・・。

“寒風負け”を喫したのでした(笑)。




おしまい。

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