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秋候

  • ジャンル:釣行記
 秋。

何て素晴らしく、恐ろしい季節なのだろう 。

生まれたばかりの乳のみ子がいるというのに、二日続けての寄り道釣行。
仕事を終えてヘロヘロの筈なのに…
ヘロヘロとポイントへ。

しかし川の流れを目の当たりにすれば、どんな時よりも五感が研ぎ澄まされて行くのがわかる。


そして五感がうったえる…


『いるぞ』と。




10月9日。

82cmのランカーを釣ってからちょうど一年。
あれから何匹のシーバスを釣ったのだろう。

しかし、アレを越す魚には出会えていない。


世間にとって三連休初日となったこの日は、朝から生憎の雨。

TOMMYはもちろん仕事だったが、降り続く愛敬の雨により、気持ちは既にフィールドに向いていた。


「一日空けてからが勝負だな」



10月11日。

仕事を終えて、ポイントに向かって車を飛ばす。
栄養ドリンクをぐびっと飲み干し、先日の落輪跡を後目にヤブを漕ぐ。


「また来やがった」

一週間かけて再築した、見事な巣を張り女郎蜘蛛達が出迎える。 

「場所を変えるか、もっと屈強な糸を張りやがれ」



川縁に着くと、予想よりも流れが強く、ルアーを泳がせられる状況にはなかった。

強い流れはルアーの泳ぎを殺し、必要以上にウォブる。

これでは“釣れちゃう”事はあっても“釣る事”は出来ない。


「一日早かったか…。」




10月12日。


仕事を終え、ポイントに向けて車を飛ばす。
栄養ドリンクを二本飲み干しポイントへ。

流れは最高の状態にあった。

息を殺し、時合いが来るまで静かに待つ。


空が明るくなり掛けた頃、水面がざわつき始めた。

同時に六感を開放し、点在する流れのヨレを打っていく。


しかし12cmのミノーを主軸に、カラー、レンジをローテするも反応が得られない。
ルアーに驚いたベイトが水面を跳ねる有様だ。



『ベイトは落ち鮎じゃないのか?』


ここでルアーを「スーサン連結」に替えてみた。

U字を描き、流される間を作った瞬間!

「ゴゴン!」


すかさずアワセをくれると、重たい体を懸命にくねらせて、怒濤のエラ洗い!

二度、三度…更にテールウォークまで。

流れをものともせず縦横無尽に暴れ回るシーバス!


「ぬぉぉ…止まれ!止まりやがれぇぇ…」


数分に及ぶ久し振りの重量級とのファイトを制し、新調したカロリーメイトを取り出す。
幾分この儀式も手慣れて来た。

ザッとfimoメジャーを開き、ゴリッとゴリラポッドを巻く。

申請記録は76cm。




感謝の気持ちを魚体に伝え、優しくリリース。


満足感と極度の疲労感を携え、来た道を戻る…



「釣れたか」

「おう!また近々来るから早く引っ越せよ」


「ちっ…」




落輪に気を付けながら思う。 
 

次の雨はいつかな…。 
 
 

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