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▼ ランカーに逢う!(その男再び)
- ジャンル:釣行記
- (ウエーディング)
いつ以来だろう、彼に出会えたのは・・・
暖まった運転席に倒れ込むように座り込み、男は思った。
そして、暗がりの中で微かに煌めく水面を、何かを考えるでもなく、ただ虚ろに見つめるのであった。
たまにはこんな日があったって、バチは当たるまい!男は思った。
心待ちにしていて、いったい何回裏切られたことか。裏切られる事には慣れている。それで傷けられたり、崩れるようなプライドは持ち合わせていない。いや、そんなに簡単に崩れ落ちるようなものをプライドとは呼ばないと男は思っている。だから、棒に振ってしまった日々の事などいちいち覚えてもいない。
でも今日は違う。絶好のこの日にポッカリと空いた時間。神がくれた時間。有意義に使わせて頂こう。男の心は弾んでいた。
だからと言って、永遠の時間を手に入れたわけではない。明日は、またいつもの日常が、牙をむいて待っているのだ。だから、今この時を、1分1秒を大切にしたい。
そして、この何にも替えがたい時間を、わざわざ南の彼方に足を運ぶことで減らしてしまう事は無い!それが来る時は、何処にでも現れる。そう、煌めく時間は、大潮の流れのごとく早いのだ。
目的地に早めに着いた男は、冷たい北西風の中、左手でその風をさえぎるようにして、煙草に火を着けた。少しばかり風が強いか・・・。
まぁ、いい。無いよりはましだ。おもむろに準備を整えた男は、ハンチングを目深に被り、上着の襟を立て、その場を目指した。
ここ何日かの中で、今日が一番風が強い。ただ、この風は悪くない。
その力によって、流れは押され、同調し、その速度を増してゆく。
ああ、悪くない・・・
男は多少風に逆らうように、この時期特有のソレを、吸い込まれてしまいそうな闇の中に放った。
パパパン・・・!!
む、予想とは反した響きに、男は驚愕した!
男はその手に握りしめた、か細いソレを見つめた。
「1人固結びになってる・・・(汗)」
そして、ソレは修復できないまま、いとも簡単に切れたのである・・・
この北西の風の中、その脅威ともいうべき力に向かって、こんなチンケなコレを投げる事自体が間違っていると言うのか?
男には信じられなかった。こんな事があるのか・・・こんな事が。
まぁ、いい。と、男は自分に言い聞かせた。そう、もう済んだ事だ・・・。
だいいち男には、それを補って余りある実力を持ち合わせていないのだ。
そののち、暫らくの時間が過ぎ、ここに来てから何本煙草に火を着けたのだろう?そんな事を考えながら男はソレを放ち続けていた。
そして水面の上の風にさらされた、そのか細いソレを慎重に操りながら、その下の目には見えない蠢きを、鼓動を聞き出そうと、男は集中力を極限まで高めるのであった。
やはりそうだ!目に見えるものだけが真実ではない。目に見えないその奥底に本当の力がはたらいている。男は、微かにだが、確実にそれを感じ取っていた。確実に。
そろそろか?
多少緩んだかに思われる流れに乗せて、ソレは静かに揺らめき、弧を描きながら目的の彼の住家へと向かうだろう。男はそう感じ、それを信じた。
その瞬間、今までとは比べ物にならない程の緊張感が男を支配した。
!?
それは秋風に追われた木の葉が、はらはらと舞いながら地面に落ちる瞬間のごとく、静かで繊細な感触であった。なのに力強くソレを抑え込んで微動だにしない!
ドラグが心地いい・・・
そして、
彼は・・・
やって来た!

そう、出会ってしまったのだ!
その荒々しく精悍でいて美しい姿を、目の当たりにしてしまったのだ!
男はたじろぐ事も声を発する事も出来ず、ただ見とれるしかなかった。闇が支配する世界は、波の音さえ消え去り、静寂に包まれていた。
男は最後の煙草に火を着け、1つ深呼吸し、そして心の中でゆっくりと、静かに話かけるのであった。
「久しぶりだな。元気にしてたのか?」
ギヤをバックに入れる。その瞬間、すべてが現実に戻る。また、いつもの日常が始まるのだ。灰色の街に戻らなければならない。
今度は、いつ会えるだろう?また1年後か?それでもいい。自分にとっては、贅沢過ぎる出会いなのだから。
でも、あの一瞬が糧になる。また戦えるのだ。
・・・(汗)
さて、困った!落ちが思いつかん!(*´Д`)エヘヘ
まぁ、今月釣ったってのが、最大のオチと言う事で勘弁して下さい(泣)
と言う訳で、おととしの10月以来(ホントに長かった)、ひっさびさのランカー出ちゃいました~(^O^)/カンシャカンゲキデヤス♪

自己新記録 88cm
ぼいぃ~~ん!!

自然に感謝。。
TACKLE
ROD : Mid Water MWS-902-PE
REEL : TWINPOWER Mg C3000
LINE : SEA BASS PE POWER GAME 0.8号
LEADER : Premium MAX 25lb
暖まった運転席に倒れ込むように座り込み、男は思った。
そして、暗がりの中で微かに煌めく水面を、何かを考えるでもなく、ただ虚ろに見つめるのであった。
たまにはこんな日があったって、バチは当たるまい!男は思った。
心待ちにしていて、いったい何回裏切られたことか。裏切られる事には慣れている。それで傷けられたり、崩れるようなプライドは持ち合わせていない。いや、そんなに簡単に崩れ落ちるようなものをプライドとは呼ばないと男は思っている。だから、棒に振ってしまった日々の事などいちいち覚えてもいない。
でも今日は違う。絶好のこの日にポッカリと空いた時間。神がくれた時間。有意義に使わせて頂こう。男の心は弾んでいた。
だからと言って、永遠の時間を手に入れたわけではない。明日は、またいつもの日常が、牙をむいて待っているのだ。だから、今この時を、1分1秒を大切にしたい。
そして、この何にも替えがたい時間を、わざわざ南の彼方に足を運ぶことで減らしてしまう事は無い!それが来る時は、何処にでも現れる。そう、煌めく時間は、大潮の流れのごとく早いのだ。
目的地に早めに着いた男は、冷たい北西風の中、左手でその風をさえぎるようにして、煙草に火を着けた。少しばかり風が強いか・・・。
まぁ、いい。無いよりはましだ。おもむろに準備を整えた男は、ハンチングを目深に被り、上着の襟を立て、その場を目指した。
ここ何日かの中で、今日が一番風が強い。ただ、この風は悪くない。
その力によって、流れは押され、同調し、その速度を増してゆく。
ああ、悪くない・・・
男は多少風に逆らうように、この時期特有のソレを、吸い込まれてしまいそうな闇の中に放った。
パパパン・・・!!
む、予想とは反した響きに、男は驚愕した!
男はその手に握りしめた、か細いソレを見つめた。
「1人固結びになってる・・・(汗)」
そして、ソレは修復できないまま、いとも簡単に切れたのである・・・
この北西の風の中、その脅威ともいうべき力に向かって、こんなチンケなコレを投げる事自体が間違っていると言うのか?
男には信じられなかった。こんな事があるのか・・・こんな事が。
まぁ、いい。と、男は自分に言い聞かせた。そう、もう済んだ事だ・・・。
だいいち男には、それを補って余りある実力を持ち合わせていないのだ。
そののち、暫らくの時間が過ぎ、ここに来てから何本煙草に火を着けたのだろう?そんな事を考えながら男はソレを放ち続けていた。
そして水面の上の風にさらされた、そのか細いソレを慎重に操りながら、その下の目には見えない蠢きを、鼓動を聞き出そうと、男は集中力を極限まで高めるのであった。
やはりそうだ!目に見えるものだけが真実ではない。目に見えないその奥底に本当の力がはたらいている。男は、微かにだが、確実にそれを感じ取っていた。確実に。
そろそろか?
多少緩んだかに思われる流れに乗せて、ソレは静かに揺らめき、弧を描きながら目的の彼の住家へと向かうだろう。男はそう感じ、それを信じた。
その瞬間、今までとは比べ物にならない程の緊張感が男を支配した。
!?
それは秋風に追われた木の葉が、はらはらと舞いながら地面に落ちる瞬間のごとく、静かで繊細な感触であった。なのに力強くソレを抑え込んで微動だにしない!
ドラグが心地いい・・・
そして、
彼は・・・
やって来た!

そう、出会ってしまったのだ!
その荒々しく精悍でいて美しい姿を、目の当たりにしてしまったのだ!
男はたじろぐ事も声を発する事も出来ず、ただ見とれるしかなかった。闇が支配する世界は、波の音さえ消え去り、静寂に包まれていた。
男は最後の煙草に火を着け、1つ深呼吸し、そして心の中でゆっくりと、静かに話かけるのであった。
「久しぶりだな。元気にしてたのか?」
ギヤをバックに入れる。その瞬間、すべてが現実に戻る。また、いつもの日常が始まるのだ。灰色の街に戻らなければならない。
今度は、いつ会えるだろう?また1年後か?それでもいい。自分にとっては、贅沢過ぎる出会いなのだから。
でも、あの一瞬が糧になる。また戦えるのだ。
・・・(汗)
さて、困った!落ちが思いつかん!(*´Д`)エヘヘ
まぁ、今月釣ったってのが、最大のオチと言う事で勘弁して下さい(泣)
と言う訳で、おととしの10月以来(ホントに長かった)、ひっさびさのランカー出ちゃいました~(^O^)/カンシャカンゲキデヤス♪

自己新記録 88cm
ぼいぃ~~ん!!

自然に感謝。。
TACKLE
ROD : Mid Water MWS-902-PE
REEL : TWINPOWER Mg C3000
LINE : SEA BASS PE POWER GAME 0.8号
LEADER : Premium MAX 25lb
- 2011年2月10日
- コメント(25)
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