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第22回 欧州釣行記(モンスターとの勝負)

  • ジャンル:釣行記


風を聴き、水流を感じ、小鳥たちの歌声を楽しんでいた。













五感を研ぎ澄まして、水中に浸かり、さざ波に同調していた時だった。












まるで岩にでも掛かったような重たい手ごたえで。

ロッドのバッドがブチ曲がり、前のめりの倒れそうになった。











第22回 欧州釣行記
(モンスターとの勝負)







日の出前のオランダの汽水湖、OV(Oostvoornse Meer)は、気温12℃、水温16℃、北西の風6ノットと、これまでにないコンディションだった。











今日は釣れようが釣れまいが、どうでもよかった。












なぜなら、寒くもなく、暑くもなく。













湖水にウエーディングしても水温はちょうどよく。

鳥のさえずりが気持ちを落ち着かせ、12℃の気温に冷めた北西の微風が頬を気持ちよくかすめていった。












ただ単に無心になってキャストするだけで充分 幸せな条件が揃っていた。











12月や1月、2月の10分浸かれば足は痺れ、濡れた手袋はバリバリと凍り、指は千切れそうに悲鳴をあげた厳冬期に比べたら、天国のような条件である。








何投しただろうか。

日の出が近づき、辺りが明るくなり始めてきた。












キャスト後、着水したスプーンをワンジャークし、1-2m巻いた時、気持ちいいほどスプーンがカレントを掴んだ。












その時だった。

















ゴッ!!













湖底には岩や石のストラクチャーは無いのに、重たく固いものに根掛かりしたような手ごたえがあり、体が前のめりに倒れるほど、ロッドが水面に引き込まれた。













ギ、ギッ、ギギギギィーーン!













これまでに聞いたことがない音で、相棒のステラが悲鳴を上げた。













さらにトルクフルに徐々にスピードを上げて、ドラグが高速回転をし、30秒ほど走り続けた。














ドドドドドーン!!!


約70mも沖で、サーモンのようなアゴの出た魚体がテールウオークした。













バシャバシャーン!!

ドバッシャーン!!



もの凄い連続の空中ジャンプ!

あんなにデカイのに、ジャンプもするのか。













ふと、ドラグを見てみると、100m近く巻いてあるPEが残りわずか。













やっ、やばい!!

こっ、これは全部ラインが出てしまうぞ!!













可能な限り、浅場の水中を選んで獲物との追いかけっこが始まった。













ドドドドーン!!

ババババーン!!




ヤツのスピードも体力も、衰える気配はまったく無い。













一体 何分経ったのだろうか。













正面が眩しいな、と思ったら、日の出を迎えていた。


まだ暗く、日の出前にキャストしてヒットしたはずなのに。













かれこれ20分以上はファイトしているのではないか。













はーはーはー

息切れは激しく、胸の鼓動も聞こえてきた。














ようやくジャンプしなくなり、ヤツも疲れてきたようだ。














慎重にラインを巻き取りるが、ラインがかなり出ているので、なかなか寄って来ない。













その間、何回も突っ込み、寄っては離れを繰り返し。

なんとか10m先まで寄ってきた。













グラリと傾いた巨体を見て、一気に巻き取り、背中からネットを外した。













白い腹を見せて、観念したかのように見えた。













よし、勝負だ!


グイッ、っと寄せた時に、魚の眼がギラリと光ったような。

そんな気がした、その一瞬。




















ババババーン!!!


もの凄い突っ込みとテールウオークをかまされ、












ボキッ!

何か乾いた音がこだました!










あーっ、ロッド折れてる!!!

魚は????










ちゅっどーん!











なっ、なんじゃこりゃー???










こっ、これはレインボートラウトなのか???

ロッドを折られながらも、辛うじて、ジャンプした巨体を見事にネットでキャッチしたはいいが、その顔を見て、全身 凍りついてしまった。












一体 どういう生き様から、こんな凄まじい魚になるのか。

口の中の歯ももの凄い、牙が生えている。

どう見ても、パイクとトラウトの合いの子じゃないか。








サイズは実測 73cmで、記録更新。












それにしても、凄い戦いだった。

よく最後にロッドを折られながらも、見事にネットに納めて勝利した。






でも、愛竿を見事に真っ二つに折ったファイトを見せてくれた、このモンスターが勝負に勝ったのは紛れもない事実であった。












さー、まだまだ、これから時合だ。


風も潮目も最高の雰囲気だ!


こういう事もあろうかと、常に予備ロッドとリールは車に積んである。


モンスターとの戦いでフラフラになった足腰を引きづりながら、約1.5kmの駐車場まで向かったのであった。



つづく



追伸) まだまだ時合はつづきますぞ!

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