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▼ 第22回 欧州釣行記(怪物との勝負)
- ジャンル:釣行記
73cmのサーモントラウトのような、デカ虹鱒に愛竿を真っ二つにブチ折られ。
普通なら時合のゴールデンタイムも終了し、これにて納竿といったところなのだが。
まだ釣れる、という確信があった。
なぜなら、目の前には、今まで見たことの無い。
素晴らしい光景が広がっていた。

空が曇り、ほんのちょっとの雨がパラパラと落ち。
弱風が水面を波立て。
そして 沖合いには潮目がくっきりと入っていた。
そして、もう1つ。
実は、日の出を迎えたモンスターとのファイト中に、足元を悠々と回遊する怪物を目撃していたのだった。
それは70とか80UPとか、そういったレベルの魚ではなかった。
ここOVのレインボーは3年ぐらい前に103cmがフライで釣れた記録があると、OVの釣具屋で聞いていたが、実際にそんなのがいるとは、今日まで信じてなかった。
その足元で目撃した化け物と思わしき、巨大な1匹が、この潮目のちょうど境で背鰭と尾鰭をピンと伸ばし、沖合いで、ガボッとかボッシュっとかいう音を立てて、何かベイトの群れを追い回して、捕食しているのであった。
もしかしたら、これまでOVの諸先輩方から聞いていた、夏場に発生するイワシの群れが入っているのかも知れない。
急いで1.5km先の駐車場まで、水中を陸に戻り、湖畔の自転車道路を小走りした。
これまで、パイクとカレイ5匹を仕留めてきた無骨なAbu Garciaのロッド。

5gのスプーンを投げるには向いてないが、ミノーで攻めてみよう。
ポイントに戻ると、まだ潮目があった。
ハーハーと息が上がる呼吸を整え、先ほどまで巨大レインボーがベイトを追い回していた辺りに数投 ミノーをキャスト。
着水後 しばらく放置したり、着水同時にジャークを入れたり、ストップ&ゴーを繰り返したり。
トゥイッチを小刻みに入れたり、ただ巻きしたり、スピードを変えたり。
これまでの経験を元に、自分がレインボーだったら、こんな動きのルアーに食いつきたい!! という、お魚の気持ちを妄想しながら、時を待ったのだが、なにも起こらず。
さすがにだてに大きくなっただけではなく、ここまで生き延びてきたのだから、そうとう老練で警戒心は強いはずだ。
もう場が荒れてしまったようだ。
基本に戻り、スプーンを投げてみよう。
困ったときの切り札である、スリムスイマーの5gをキャスト。
5gだから、パイク用のロッドではまったく飛ばない。
25mぐらいか、狙った潮目には届かず、ウイードに掛かったので、ジャークを入れて、手前 3mで抜き上げの準備をして、ロッドを上げた
スプーンが上を向いて泳いだ、その瞬間だった。
グゥオーン!!!
何者かに全身をタックルされたような衝撃が走った。
はっと顔を上げた瞬間、3m目の前で、怪物のような巨体が怒号のような爆水音とともに、空中に躍り出た。
ドドドドドーン!!
うっわー!!
来たかーっ、この化け物めー!!!
しーん。。。。。。。。。。。。
ありゃ???
なんと、PEラインが風にひらひらと漂い、約15LBSのナイロンリーダーがベロベロに伸ばされてブチ切れていた。

ロッドの交換と共に、タックルバランス考え、リールも相棒のステラからSHINANO STRADICに変えていたのだが、キャスト前の入念なドラグ調整を行ったのにもかかわらず、ドラグが機能する時間も隙すらもなかった。
むぅーっ、なんたる化け物なんだ。
一瞬の勝負も、立会いの張り手一発でKOされ、気がついたら勝負は決していたという。
選手控え室で起き上がり あれ、俺どうなったの? 見たいな。。。。
悔しいとかじゃなくて、目の前で起こった事態がよく理解出来ず、しばらく状況判断するまで、ポッカリと口を開け、呆然と水中に立っていた。
ようやく気分が落ち着いたところ、一番の当たりルアーであった、SHIMANO スリムスイマー5gを持っていかれたことに気がついた。
怪物の口先に掛かっていたのが見えたので、汽水だからいずれフックが錆びて外れるだろう。
ただ、50UP 60UPを通算で10匹以上を釣上げた一番のルアーを失ったことに、改めて怪物との勝負に負けたことが悔やまれた。
ふっと、正気に戻り、湖面を見つめると、まだいい状況で潮目が入っている。
潮目を外して、ウイードの切れ目を横に引いてくると
ゴン!!

ジェットランを繰り返した、元気のいい50UP
さらに数投後、カレントを探し当てて、小刻みにトゥイッチを入れてくると
ガツ!!


これはちょっと手こずった、60をちょっと超えたというところか。
太くて重たかった。
そして、さらにウイードとウイードの間を通してくると、
ドッカーン!!
ギャイーン!!
勢いよくドラグがなるが、後アワセを入れたところですっぽ抜け。
60後半はあっただろう。
最近 後アワセのタイミングが分ってきて、バラシはほとんどなかった。
ここのデカ鱒たちはちょっと特殊で、ヒットの瞬間に合わせると、かなりの確立ですっぽ抜け、アワセを入れないと50%ぐらいの確立でジャンプの際にフックオフ。
電撃バイトの後、ジャンプされないように、かかってからロッドを寝かし、しばらく魚が走り、ロッドに乗ってから後アワセを手首だけで30cmぐらいの幅で入れると、だいたいガッシリとフッキングしている。
シングルフックなので、特に難しい。
バイトした時のフックの位置にも左右され、ガガガーンとバイトしても、乗らないことも ままある。
いやはや、このおっさんの脳細胞も体力も日々減退しているのに、釣りとなると色々進化してるな~。(笑)
さて、こんな怪物がいると分ったら、また新たな挑戦が出来る。
いずれは、この怪物と再戦することになるだろう。
あっ、その前に折れた愛竿どうするかな。
こっちで買うロッドは保証書もないし、OV湖のゴミ箱に捨てていくか、それともアパートの壁に飾って、寂しくニヤニヤとモンスターファイトを思い出しながら一人酒するのも、オッサン臭いし、嫌だな。(苦笑)
とりあえず、このロッドを買った、オランダRoermondの釣具屋に帰りに寄ってみよう。
いずれにせよ、素晴らしい戦いを見せてくれたOVのデカ鱒たちに、感謝!
明日へ続く
- 2012年7月23日
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