原点回帰

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幼い頃に入った渓流をめぐる休日。

我が家からたった10分の場所にも関わらず、もう20年以上足を踏み入れていない渓流、なぜ今まで入らなかったのかは自分でもよく分からないんですが、あえて言うなら近すぎるからか・・・今回の釣行はサイズ・数を意識しないでカメラを持ち込み記憶を辿る釣行にしました。
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あの頃、安価なノベ竿と前日に掘っておいたミミズをビニール袋にたっぷりと入れて親父の軽トラに乗り込みポイントへ連れて行ってもらい、親父はそのまま仕事へ行き、帰りは集合場所、時間を決めておいて待ち合わせたのを思い出す。
ウェーダ―が買えなかった自分はスニーカーで入渓、今では考えられない恰好で、始めは濡れないように辺りを配慮して釣り登るのですが途中から集中力が途切れて帰る頃にはびしょ濡れ、帰宅すると母にしかられたものですw
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そんなことを思い出しながらゆっくりと釣り登って行くのですが、あの頃に比べて魚が濃いことに気付く、あれから約20年の間過疎が進み地元のアングラーは激減、休日に他県からトラウトファンが年間数人来る程度かと・・・おまけにクマなどの獣が多く、自分を含め入渓するには少しだけ覚悟がいる状況・・・今回の釣行も真昼のからスタート、ライバルもなく蜘蛛の巣をかき分け、不細工なキャストを繰り返してはミノーを小刻みな連続トゥイッチさせ、その動きにしつこくじゃれつくのはゴギ(中国地方にのみ生息するイワナ)、この魚のしつこさは精度の悪いキャストを持つ自分には格好の練習相手、4.5投でようやくヒットに持ち込むことができたw
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キャッチ後じー・・・と柄を眺めスケベな目で舐め回すようにカメラのレンズを向けてしっかり痴漢をしてリリース、あの頃と変わっていないのはこの魚の美しさだけか、渓相は2年前の大水害で大きく変化したようだ、所々苔が無く、真新しい岩肌が目立っていたが本来どのようになっていたのかは20年の歳月だ、記憶にあるはずもないが、ただ色濃く記憶に残っているのは「真っ白な山女魚」が釣れたこと。
ノベ竿を流れと同調させて流すとカン!と鋭いアタリ、即座におもいっきり合わせると、勢いが強すぎたのか水面を割って宙を舞ったのが真っ白なお腹にパーマーク、幼くもその美しさに感動したのはオッサンになっても記憶に残っているのだ。
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少しだけ釣り登ると分岐点に差掛かる、たしか右側、この支流に行けばあの頃出会った真っ白な魚に会える・・・渓相は覚えていないが釣れた支流は記憶にある。
そして不細工なキャストも、慣れてきたのか精度もマシになり決まり始め、余裕ができてきたのか、チェイスする魚を観察できる。
これまでの連続トゥイッチには反応が悪くプールの尻まで追わず途中で諦める様子から魚種が変わったことを感じ、短い流程でもしっかり水を噛むウッドのミノーをチョイス。
無駄なトゥイッチは控え高速リトリーブメインにすると即ヒット、ギラッとした瞬間、真っ白な魚体が一瞬だけ見え、少しのファイト後姿を現したのはアマゴだった・・・
その色、まさにあの頃と同じ・・・
そう、あの頃釣っていたのはヤマメではなくアマゴ、アマゴだから白く綺麗だったんだ、幼いころ区別がつかなかったのだろう・・・
山陰の河川に昔からアマゴは居ない、アマゴが釣れるということは完璧な放流魚・・・当時釣りブームでこの支流も魚が少なくなりアマゴを放流したんだね、でも近年放流はなく、何度も命を繋いでまた出会えた事には間違いはなく、感動とガッカリを同時に味わったが今回の釣行はとてもリフレッシュできた。
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帰り道、行きにも出会ったヒキガエルちゃん、約2時間動いていなかったので心配になり枝で突くと生きてましたwペットショップで買うと高いんだってね・・・

 

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