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渓流の様な場所

  • ジャンル:釣行記
  • (戯言)
今でも、

忘れられない、

出来事がある。

父親に、

淡路島の渓流の様な場所に、

連れて行かれた時のコト。

確か夏で、足に当たる水が心地良かった。

たぶん、兄も一緒に居たと思う。

ただ単に、水遊びをしていた、

石をひっくり返せば川虫が居て、

それを鈎に付けて流してみたら、

綺麗な10cm程の小魚が釣れた。

銀色の綺麗な宝石だった。

兄が釣ったのか、私が釣ったのか、

それは憶えていない。

魚種は解らないし、只々、綺麗だなと見ていた。

水を貯めたバケツに泳がして、

次なる獲物を求めて川虫を流した。

しかし、そんな時間は短くて、

たぶん一時間も居なかっただろう、

父親は、自分の釣りがしたくて、

すぐに移動を言い渡してきた。

海に行って、チヌでも狙いたかったのだろう。

最初に釣った、バケツの魚以外は釣れなかった、

食いはするものの、鈎掛かりはしない、

そんな悔しい釣りだったので、バケツの中の銀色の魚は

より一層、綺麗で、宝石の様に思えた。

最後に、まじまじと見ようと、バケツを覗いたら、

魚はバケツの中で半周を描き、

ふわりと飛んで、小川の中に消えてしまった。

静かに、静かに、魚は消えて行った。

そんな夏の思い出。

忘れられない夏の一時。

父親は憶えていないし、

私も場所を憶えていない。

憶えているのは、

静かなせせらぎと、

静かな放物線だけ。





 



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