▼ 渓流の様な場所
- ジャンル:釣行記
- (戯言)
今でも、
忘れられない、
出来事がある。
父親に、
淡路島の渓流の様な場所に、
連れて行かれた時のコト。
確か夏で、足に当たる水が心地良かった。
たぶん、兄も一緒に居たと思う。
ただ単に、水遊びをしていた、
石をひっくり返せば川虫が居て、
それを鈎に付けて流してみたら、
綺麗な10cm程の小魚が釣れた。
銀色の綺麗な宝石だった。
兄が釣ったのか、私が釣ったのか、
それは憶えていない。
魚種は解らないし、只々、綺麗だなと見ていた。
水を貯めたバケツに泳がして、
次なる獲物を求めて川虫を流した。
しかし、そんな時間は短くて、
たぶん一時間も居なかっただろう、
父親は、自分の釣りがしたくて、
すぐに移動を言い渡してきた。
海に行って、チヌでも狙いたかったのだろう。
最初に釣った、バケツの魚以外は釣れなかった、
食いはするものの、鈎掛かりはしない、
そんな悔しい釣りだったので、バケツの中の銀色の魚は
より一層、綺麗で、宝石の様に思えた。
最後に、まじまじと見ようと、バケツを覗いたら、
魚はバケツの中で半周を描き、
ふわりと飛んで、小川の中に消えてしまった。
静かに、静かに、魚は消えて行った。
そんな夏の思い出。
忘れられない夏の一時。
父親は憶えていないし、
私も場所を憶えていない。
憶えているのは、
静かなせせらぎと、
静かな放物線だけ。
忘れられない、
出来事がある。
父親に、
淡路島の渓流の様な場所に、
連れて行かれた時のコト。
確か夏で、足に当たる水が心地良かった。
たぶん、兄も一緒に居たと思う。
ただ単に、水遊びをしていた、
石をひっくり返せば川虫が居て、
それを鈎に付けて流してみたら、
綺麗な10cm程の小魚が釣れた。
銀色の綺麗な宝石だった。
兄が釣ったのか、私が釣ったのか、
それは憶えていない。
魚種は解らないし、只々、綺麗だなと見ていた。
水を貯めたバケツに泳がして、
次なる獲物を求めて川虫を流した。
しかし、そんな時間は短くて、
たぶん一時間も居なかっただろう、
父親は、自分の釣りがしたくて、
すぐに移動を言い渡してきた。
海に行って、チヌでも狙いたかったのだろう。
最初に釣った、バケツの魚以外は釣れなかった、
食いはするものの、鈎掛かりはしない、
そんな悔しい釣りだったので、バケツの中の銀色の魚は
より一層、綺麗で、宝石の様に思えた。
最後に、まじまじと見ようと、バケツを覗いたら、
魚はバケツの中で半周を描き、
ふわりと飛んで、小川の中に消えてしまった。
静かに、静かに、魚は消えて行った。
そんな夏の思い出。
忘れられない夏の一時。
父親は憶えていないし、
私も場所を憶えていない。
憶えているのは、
静かなせせらぎと、
静かな放物線だけ。
- 2012年5月9日
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