▼ 再生と維持

かつて『死の海』と呼ばれた洞海湾。
1940年頃には、漁業関係者がいなくなる程に…
私が北九州に来てまだ10年程。この海のこの町の歴史には疎い。
そんな折、あるキーワードが気になりいろいろと調べてみると、洞海湾には大変な歴史があることがわかった。
『水質汚染問題』
社会の授業で教科書にも書かれてある『水俣病』汚染された魚介類が元で広がった公害病。
しかし、洞海湾の汚染はさらに酷く、当時はアジアで一番汚染された海とまで言われていたようだ。
漁業関係者が漁業権を放棄せざるを得なかったことが幸いしたなんて…
それから半世紀、洞海湾の復活へ多くの方々の努力があり、今こうして私達が魚釣りを楽しめる環境にまで再生されているという事実。
今でも活動を続けていらっしゃる方々がいるという事実。

この海へと戻ってきてくれた魚達。
まだ十分再生されているとは言えない環境の中でも、逞しく生きている彼等。
環境に適応する為に、防御システムである体液を強化したり様々な進化を続け、今こうして私達釣り人を楽しませてくれている。
確かに臭いは強いし、食べるにはちょっと抵抗があるけど、彼等が生き抜いてきた歴史を知るとなんだか「がんばって大きくなれよ」って気になりません?

死の海からの再生。
携わった方々の努力。
この海で遊ばせて頂いているという気持ちを忘れてはいけないと思う。
参考資料
北九州環境施策ハンドブック
http://enviroscope.iges.or.jp/contents/76/jap/story/storyi2.htm
さらに、よく釣りをしている場所にこんな植物があって、それを守ろうとしている方々がいたなんて…
洞海湾絶滅危惧植物再生プロジェクト
http://www.kitaqport.or.jp/jap/umibe/support/download/report_h23_03.pdf
知らずに踏んでいたかもしれません…ごめんなさい。
反省し、以後気をつけようと思います。
私一人の力なんてちっぽけで、大きな活動は出来ませんが、少しでもこの海この環境を維持出来るようにしていこうと思いこのログを書いてみました。
この話は洞海湾に限ったことではなく、全国各地にも同じような環境を再生維持しようと活動されている方々がいらっしゃるでしょう。
微力ですがご紹介。
H.F.P第10回清掃活動参加者募集のお知らせ
http://www.fimosw.com/u/yusp/8gx7up3e75dais
参加したいのは山々なんですが、運動会シーズンゆえ…恐らく仕事…泣
何かを感じてくれた皆様。
私達がやれる事をやりましょうね!!
- 2013年4月12日
- コメント(8)
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釣り人って海に最も近い人たちの一人なんでしょうね。
良くも悪くも海の変化を自然と感じますよね。
まずはいろいろ感じ取ること。知ること。
このことからでしょうか(^^)
フクちゃん
福岡県