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ショータ・ジェンキンスです。 ようやくfimoの触り方を理解してきました。 皆様よろしくお願い致します。

イタリア旅行記 ~戦慄の鉄道編~

ボローニャからInterCityに乗り込んだ一行は一路フィレンツェを目指しますが、何と今回は席がバラバラ。ボローニャに着いてすぐに切符を予約しましたが、良い時間帯、そしてフィレンツェ行きの列車はかなり混んでいる様で、並んで取れる席がなかったのです。そんな訳でUNOは出来ないし、超ゲームオタクのメタボキッズのいる家族とボックス席を合席することになり、その子供がゲームにヒートアップすることすること。そのたびに僕の足を蹴ったり踏んだりしてきますが、ママは全然気にしない。いや小さい子供ならかわいいねで済むわけですよ。ですが相手が結構大きくて、っていうかサイズ的にも大きくて、しかもゲームに集中して実感がないのか、その体でドン!と足を踏まれると真剣に痛いんですね。それが5回も続けばそりゃ腹が立つ訳で。ママは何を考えてるのか黙認、そして目が合ったガキんちょすら悪びれる様子は全くもってなし!!なので大人げなく、途中からさり気なく先手必勝とばかりに、ガキんちょの足を、僕の足でさりげなく押さえ込んでみました。戦慄が走りますよ。


この子はまるで天使の様だ

そして悲劇はこれだけでは済まなかった。何と僕らが乗り込んだこの列車、目的地であるサンタマリア駅には止まらない電車だったのです。フィレンツェを通り過ぎ、さらには路線にすらその駅が含まれていないと分かった時の気分ときたら、それはそれは心細くて仕方がありません。なんせ3人別々の車両ですからね。それぞれがビビり、疑い、戸惑ったことでしょう。とりあえずR君の携帯に連絡、次の駅で降りる打ち合わせをし、隣の車両に乗っている相棒も一緒に連れて降りて来てくれとお願いします。寝過してそのまま走ってしまったりしたらナポリまで行ってしまいますからね、戦慄が走りますよ。


ぎゃぼーん

そして結構走った後に、無事に次の駅で3人とも下車し、フォレンツェに戻る列車を調べます。乗り過ごして、ちょこっと戻るために乗るだけだし、わざわざここからフィレンツェまでの分のチケット買わなくてもいいでしょうと言うことになり、教えてもらった列車に乗り込みます。しかしこの考えが甘かった。走り出して間もなく若い車掌がチケットをチェックしながら回ってきました。余裕でUNOをしていた僕ら、結構笑顔を見せてくれる若い車掌ですし、特に問題ないだろうと思い、彼に事情を話すと、何だか雲行きが怪しい。ちょっと待っててと言って消えていきます。 『いやさすがに何もないでしょ、普通に切符買わせてくれたりするんじゃないの?』 そんなことを話しながらのんきに構えていると電卓を片手に彼が帰ってきました。斜め向かいに座っていたおばちゃんが目撃証言をしてくれて、僕らが本当に電車を乗り間違えてしまったことは証明出来、これで安心かと思われたその時、彼の口から驚くべき真実が!

かいつまんで説明すると、基本切符なしで電車に乗り込み、社内でチケットを発行となった場合は20ユーロ程度の罰金を一緒に支払わなければならない。その駅からフィレンツェまでのもともとの値段が25ユーロ程らしい。しかしそこにペナルティが加算され、ひとり分が45ユーロという恐ろしいことになっているではないですか。優しい顔をして恐ろしいことを言い出しましたよ。
本来なら3人分で135ユーロだけど、君達は旅行者だから2人分の90ユーロでいいよ』 戦慄が走りますよ。

いやいやいやいや、まあ確かにそうだけどいやでも90ユーロも払えません。っていうか絶対払いたくない訳ですよ。まあどっちが悪いかって言ったらそりゃ僕らなんでしょうが、言っても学生旅行並みの貧乏旅行にその出費は痛すぎる。かと言って理屈で食い下がるのは不可能な空気、ダメなら警察だねーとしれっと言いだしましたよ。考えろ、考えろショウタ、、、

『カードで払える?手持ちが少ないんだよ』 

それとなく聞いてみるとキャッシュオンリーとのこと。そしてここからは少し強気でまくしたててみます。弱気になったら負けですよ。今までだってこんなピンチをどうにかこうにか切り抜けて来たじゃないか!考えろ!!

『わかった、払うと言いたいところなんだけど、今3人で合わせても90ユーロあるかわからない。もしも一回次の駅で降りて、ATMに行ってお金を下ろしても平気だったら払えるんだけどどう?』(んなの無理に決まってんだろ!)

車掌:うーん、それは難しいね。だったら3人でいくらぐらいあるの?

少し苛立ち始める彼。ふふふ、いい流れだぞ。そもそも135ユーロが90ユーロに出来ちゃったりする時点で、彼の裁量で解決出来るぐらいの問題ってのが証明されていますからね。そしてここで日本語で、相棒とR君2人に指示を出します。

『彼からお金が見えない様にして、財布出してお金探すふりして!んで小出ししながら適当に3,40ユーロ出してみて!』

こういう時に日本語は便利、特にヨーロッパなら僕らが何を話してるかなんて検討も付かないでしょうからね。
ないなぁとか言いながら僕もポケットを探り小銭を出します。そして超手際悪く、3人で足したお金を何度か数えます。すると僕が数えようと言いながら彼がお金を手に取ります。まるでデッドスティッキングに魚が興味を示した時の気分ですよ。
そして計算通り40ユーロ少し集まったお金を見て、彼が口を開きます。

車掌:じゃあこの40ユーロで3人分特別にOKするから、これでおしまいだ。

『この小銭も取っておいてよ、これしかないけど』

車掌:心配ないよ、それじゃね。ありがとう。

次の車両に消えていく彼の背中を確認後ガッツポーズ!!もう最低の大人ですね。日本人がみんなお金を持ってるなんて思ったら大間違いですよ。むしろ最後なんてお互い爽やかな笑顔で、むしろ気遣い合っている様な空気さえありましたからね。
僕の歪んだあきらめない精神と、2人の大根演技のおかげで最悪の事態はどうにか脱することが出来ました。

そしてすぐさま、何事もなかったかの様にUNOを再開、サンタマリア駅に到着する頃には、予定は大幅に遅れ外は真っ暗でした。リサーチも全くなしで、もう多くの店が閉まってしまった時間に適当な店を探すぐらいならと、あえてここでイタリアのケバブはどうかと試してみたり、元日本代表の中田英寿選手が来ていたというラーメン屋を夜な夜な探してみたりと、初日から夜型。

でも僕の旅は実はここからが本番です。パオロと事前に取りあった連絡で、ここフィレンツェのアルノ川にはキャットフィッシュ、日本で言うヨーロッパオオナマズと、まだ釣ったことのない魚であるザンダーがひしめいていると言うではありませんか。迷いなど一切なし。一旦ホテルに戻りタックルを準備、ロッドを片手にR君と2人、夜の街にもう一度繰り出すのでした。

ではまた。
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