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千円の魔法

ルアーで池のブラックバスを狙い始めた少年時代、なけなしの小遣いで買った安い国産ルアーを使っていた頃、千円以上する高価な舶来ルアーは憧れの的でした。
釣具店の一角にある鍵が掛けられたガラスのショーケースの中に、ヘドンやアーボガストなどの珍妙なアメリカンプラグと一緒に並んでひときわ釣れそうなオーラを放っていたミノーがありました。

その名は「ラパラ」

千円以上の値札が付けられたそのルアーは、釣具屋のおじさん曰く北欧製の手作り品で一個一個スイムテストによりチューニングが施された魔法のルアーなのだとか。
釣果に恵まれない日々を過ごしていた自分は一念発起、そんな甘い言葉にすがるように千円超の大枚を叩いて青銀のFJ-9を買いました。

それは自分が始めて買った千円超のルアーでしたが、確かによく釣れました。
池の岸際をただ巻きするだけで、シャローで早巻きするだけで、それまでまったく相手をしてくれなかったブラックバスがラパラを食ってきました。
どこをどう狙えばブラックバスが釣れるのかをラパラは教えてくれました。
少年にとって高価なラパラには、安物ルアーにはない魔法が確かに掛かっていました。

それから約8年後、東京に就職してシーバスを狙い始めてからも、ラパラを信じてCD-7を投げ続け、拙いながらも釣果を上げることができました。
あの時ラパラの魔法を信じていなければ、今の自分はいなかったかもしれません。

*

それから更に20年以上経った現在、国産ルアーは驚くほどの進化を遂げて価格も舶来ルアーより高価になり、かつての高級ルアーの証であった千円の壁はとうの昔に消え去りました。
千円のルアーはすっかり安物扱いになってしまいましたが、その中でひときわ釣れるミノーがあります。

その名は「エリア10」

ルアーボックスに入っているミノーの中で一番安いルアーですが、バチシーズンには圧倒的な釣果を叩き出します。
何の変哲もない千円のミノーを棒引きするだけでシーバスが水面を割って食いついてくる、このルアーには本当の魔法が掛かっていると思います。

北欧からやって来た千円の魔法にときめいた少年時代から三十余年、バチシーズン本番を迎え、今もなお千円の魔法の炸裂が楽しみでならない今日この頃です。

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