中国の田舎で何が釣れるのか?(ナマズ編)

田舎に来て3日目。
この日のスケジュールはお墓参りと親戚周り。

お墓参りの写真は無し。
だって、何か写ってたらイヤでしょ。

親戚周りは地方の小さい町へて。

途中で腹ごしらえ。

親戚の家も野池を保有してた。

ロッドを持ってきていたので、チョッと撃たせて貰ったが、当たりは無し。
ここもオタマジクシとアメンボが目立つ。

午後、家内の実家に戻る。
夕方になって、近所の小川に行ってみた。

少し深い所を探す。

水牛だ。

この付近でスピナーを投げていると、小魚がチェイスしてくる。
なんだろう?
追ってくるだけなので、正体が判らない。

その後、前日にソウギョを釣った野池で遊ぶも
まったく当たり無し。

3日目は完全な空振りに終わった。

4日目、車を手配し、朝から別のダムへ行ってみた。

予想以上に大きい。

ロケーションも文句なし。

なのだが、当たり所か小魚の姿すら確認できない。
寂しすぎる。

いつもならウザイと感じるテラピアの
有り難味が身にしみる

日差しがキツクなり、絶望感が増してきたので、
このダムを捨てることに。

このダムに来る途中、
具合の良さそうな野池があったので、
そっちに行ってみよう。

ここも良い感じ。

スピナーでのファーストコンタクトで、

「キタ!」

そう、釣れる時ってそんなモン。
条件を満たせは一投目で結果が出るもんサ。

釣れたのはコウライハスだった。

しかし、釣れたのが小さ過ぎたのと、
自分でも初めて釣った魚なんで、
コウライハスかどうかもアヤシイが。

写真を撮ろうとしたらポロリと手元から落ち、
逃げられてしまった。

マズイ、コレは大失敗。

ルアーとの相性が良いコウライハスだが、
場がスレるのがメチャ早い。

しかも、対象が小さいのでアタックしてきても
再度フッキングが決まる可能性は低い。

悪い予感は的中。
車の迎えが来る前に、2匹目を手にすることができなかった。

夕方、家内の実家付近のダムを目指す。

ダムの途中にあるポイントに期待してたんだ。
ルアーもタイ式のハードフロッグを用意。

ここに雷魚が居ても不思議じゃないでしょ。

水は綺麗。

期待を込めて、撃つ、撃つ、撃つ~!

なのだが、食用ガエルが反応するくらい。
反応したカエルは優雅に泳いでる。

ダメだな。
ここも捨てよう。

一応、ダムも除いてみた。

マズメ時なのに、この静けさはナンだ。
数等だけ撃ち込んで、このダムを後にした。

丸二日で、釣れた魚は1匹。
写真も残せていない。
明日からは思考を変えて挑もう。

そして迎えた、5日目の午前中。
ロッドを片手に息子達を連れ、ジュースを買いに行くことにした。

なんと、家内の実家から一番近い商店まで、
歩いて30分も掛かる。

なので、川遊びをしながら。

次男が小さいカワゲラを沢山捕まえてた。
やっぱ、この小川をもっと知る必要があるな。

この地域は稲作が盛んだ。
必要な水をこの川か、近くのダムから引いてる筈だ。

で、田んぼが在る所にはナマズがいる。
それはナマゲー初心者のボクでも判る。

商店までの道中、田んぼの写真を撮りまくった。







う~ん、なにか違う。
日本の田んぼと比べ、違和感がある。

ずっと眺めてると、幾つかの違いに気がついた。

稲を植えてる密度が濃すぎる。
とにかく土地を少しでも有効利用するためか、
隙間無くビッチリと稲で埋まっている。

カカシがない。
そのくせ、スズメが全く居ない。

これは過剰に農薬をブチ込んでるからなのか?
チョッと悪雲が立ち込めてきた。

そんな事を考えてたら町に着いた。

商店でアイスやジュースを買う。

町中にも川が流れてる。

チョッと生活排水が流れ込んでるが、
イケそうな感じも。

真剣な眼差しをポイントに送り込んでると、
上半身丸出しの若い男性が声を掛けてきた。

「なんば釣っとるとね?」

地元訛りの強い言葉だった。
人懐っこい中国人に話しかけられる事は日常茶飯事だが、
こんな田舎だと、ルアーなんて見たことないだろう。
その説明が面倒くさいな。

「ルアー使っとるんね。」

な、なんて言った?
確かにルアーって言ったよな。

彼は貴重な地元のアングラーだった。
そして、この小川にはコウライハスが居ることを教えてくれた。

ただ、ルアーで釣るのは難しい。
なぜなら此処のコウライハスのサイズは小さ過ぎると付け加えた。

ありがとう!十分ですよ。
そして夕方、準備をして小川に乗り込んだ。

流れの良いポイントは水牛が陣取ってる。

チョッと移動したら良い所はある。

でも、ここに決めた。

ルアーはスピナー。
フックは12号の新品。

いっけ~!リーチ、一発勝負!

稲妻ヅモ!

小さいけど、コウライハスだ。

ヨッシャー!
小さいケド、ガッツポーズはデカめ。

小物でもこんなに興奮できるなんて、
ボク脳ミソは幸せにデキているな。

もちろん同じ場所で続投したが、
スレて結果を得ることはできなかった。

ポイントを移動し、サンダルを履いてチョッと水に浸かった。

この奥は少し深くなっていて、
且つダムからの水も流れ込んでいる。

此処には大きめのコウライハスが居るんじゃないだろうか。
できれば婚姻色が見えるサイズを釣りたいのだが。

と、思っていたらヒット!

思惑通り、さっきのヤツとは全然違う重み。
慎重に寄せると、

ナマズ
ナマズ様でしたか~

農薬の影響が心配だったけど、やっぱ居たんだね。

サイズは20cmも満たない小物。
だけど、この1匹で得た情報は大きい。

再びド級のガッツポーズでこの日を締めた。

不調の波は過ぎ、良い風が吹いてきた。
明日はローカルアングラーから聞いたダムへ行ってみよう。

今晩は興奮して寝られないかもネ。

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