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東京湾のシーバスが小さい訳

これはブリティッシュ・コロンビア大学のダニエル・ポーリー氏をはじめとする米カ合同の研究チームが発表した、

温暖化の影響として、海水温の上昇が成魚の成長を抑制すると言う研究結果を元にした推察です。



暖かくなるとデカクなるんじゃないの?


研究チームの発表した内容では


仕組みとしては海水温が上昇すると水中の酸素が減る。
大きな魚ほど多くの酸素を必要とする。

その結果、低酸素下において、魚は(選択として)成長を止める。



と言う仕組みを元にしています。


重要なのは資源としての増減ではなく、成魚としての成長度合いが酸素量で決まると言うファクターです。

太ると苦しいからダイエットする、という訳では無いでしょうが、低酸素下では積極的に成長しないようです。

成魚での体重が最大24%も減少するらしいです。





東京湾


勘のイイ人はもうピンときてますね。
それでは東京湾の水温、酸素ってどうでしょう。

これは比較論なので、他の地域と比べてどうですかね。


ここで私が特に問題だと思うのは皆さんご存知の通り、夏場だと思います。

秋のハイシーズンはご存知、プリスポーンで産卵の為に体力を溜め込み、いわゆる厳寒期などアフターでガリガリ君になって帰ってくるわけです。

まぁ一概には言えませんが鮭や鮎は死んでしまうのだから、魚にとって産卵って凄いエネルギーが必要なんでしょうね。




春がいわゆるアフターから回復の季節だとすると、鱸の成長期、自分の成長に栄養をまわす季節は6-9月なんじゃないかなと考えました。

江戸前鱸の旬が夏、と言われて東京湾のシーバスアングラーは首を傾げますが、水温が今みたいに上がらない時代は酸素が豊富なシャローでハイシーズンだったのかもしれません。



つまり、東京湾のシーバスは自分の体に栄養を注ぐ季節に、低酸素を考慮してダイエットしている為、成魚となった時に、夏場も酸素が豊富な海で育った個体に比べ20%くらい小さいんじゃないでしょうか。




千葉から東京、神奈川と沿岸がコンクリの岸壁で覆われてしまっている状況は酸素だけで考えても、かなり大きな要因だと思います。


夏に酸素が多いところ、そう言う環境を循環したうえで、無事に育った魚が、数少ないメーターになり、多くの固体は夏場の低酸素によってダイエットをする為、最終的にそこまで育たない可能性、と言うものについて、研究結果をもとに考えてみました。

 

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