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今年の有馬記念を正しく伝えます

ラストランとなったオルフェーブルが後続を大きく突き放し、快勝した今年の第58回有馬記念を正しくお伝えします。


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ハイペースの長距離戦によるスタミナ勝負


逃げ馬不在により超スローもあり得ると言う当初の予想を覆す、ハイペースのレースとなりました。

逃げてこのペースを作ったルルーシュは15着の馬から更に約25馬身も遅れた最下位でした。

前にポジションをとった中で唯一10着迄に入ったのは6着のカレンミロティックだった事を見ても、いかに厳しいペースだったか、解ります。


これについて、本当の意味でスタミナ勝負だったと言えます。




長距離戦=スタミナの間違い


現在、長い距離を勝つのにスタミナが必要となるレースはほとんどありません。

なぜかと言うと、超スローペースになる事がほとんどで、重要なのは、消耗せずに我慢出来る事が問われるレースだからです。

緩いペースだと、本当の意味で、スタミナ=心肺機能 が問われなくなります。



例えば、昨日の有馬記念に出走していたデスペラードは2013年、3000mのレースと、日本一長いレース3600mで勝利しています。

ですが、有馬記念におけるデスペラードの末脚(最後の600m)は 38.1秒とバテバテで、7着でした。


それに引き換え、これまで2000mのレースまでしか勝った事がないラブイズブーシェでしたが、末脚は37.6秒(4着)とデスペラードよりも最後、バテていなかったです。


これは昨日の有馬記念は長距離戦としては珍しく、厳しいペースにより本当の意味で、スタミナ=心肺機能が問われたレースだった為

ペースの緩い長距離戦で活躍していたデスペラードよりも、心肺機能が高かったラブイズブーシェが結果、先着した訳です。





オルフェーブルの能力はスタミナ


オルフェーブルが大勝しましたが、それはずば抜けた加速力ではなく、ずば抜けたスタミナ=心肺機能により、他の馬がバテバテになる中、速度を維持できたからだと言えます。

例えば、有馬記念におけるオルフェーブルの末脚(ラスト600mのタイム)は 36.0秒 です。


これが速度=速さ として特筆するもの出ない事は同日、同じ距離・コースで1時間前に行われたグッドランクハンデという格下のレースに出走した馬を見ると解ります。

1着、グランスバルの末脚は36.9秒でした。

最も速い脚を使ったのは 6着に追い込んだモシモシで、35.7秒 と速度だけを切り出すならばオルフェーブルよりも速いです。


このレースと有馬記念ではペースが5秒も違う、ので単純比較は出来ません。
ですが、36.0秒と言う速さは特に切り出して驚くべき物ではないのは間違いが無いです。


ずば抜けた加速力、速さ、で制したのではなく、他の馬がバテバテになる厳しいペースでも耐える心肺機能が、勝因です。




ゴールドシップは明らかに不調


2番人気ゴールドシップの敗因も、他の馬と同様にスタミナ=心肺機能に起因します。

決してこの馬のイメージにある、反応が悪い、速さがない、と言った物ではなく、本調子に遠い状態にあり、厳しいペースでバテてしまった、と言うのが正解です。



これはゴールドシップの末脚は 37.8秒 ですが

遥かに格下のレース、グッドラックハンデ1~5着馬の末脚

① 36.9秒
② 37.0秒
③ 36.7秒
④ 37.1秒
⑤ 36.1秒


全ての馬に負けています。

もっと言うと、逃げてバテたネコタイショウ以外の全15頭に負けています。


いくらゴールドシップが反応がいい馬ではない、とは言え

G1を4勝もしている馬が、遥かに格下のグッドハンクハンデに出走している馬に 速度 で負ける訳がありません。


つまり、ゴールドシップもバテてしまったのは明白です。


本来はハイペースのスタミナ=心肺機能勝負を得意とする馬ですが、バテてしまったのでは勝ち目がありません。

明らかに体調がベストではないと思います。




今年の有馬記念はオルフェーブルの引退興行としては成功ですが、1年の最後に最高のメンバーが集うレースとしては、8馬身差と言う結果に、夢も希望も無いレースとなってしまいました。

それはハイペースで、G1に相応しい厳しいレースに耐えられる馬が、オルフェーブルしかいなかった為だと思います。


 

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