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新 拓也

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▼ ランカーは全て知っていた

  • ジャンル:日記/一般


今、帰ってきてこれを書いている。
次はいつ会えるか分からない魚と
そいつと戦った事を遠い昔のように懐かしんで
そして、その時の興奮と共に・・・。
 
 
 
 



 
さて、らしくない前置きは置いといて
連日の気温低下を嘆くのは前回のログでも書いた通り。
今日は晴れ。そして、気温が少し上がった。
これだけの事で一喜一憂するのもアレなのだが
流量・水深共にわずかなホームでは結構な影響と思われる。
それを思いながらバイトをこなして
気づけば川へと向かっていた・・・。
 



今日の目的は釣ることよりも絞る事に重点を置いたもの。
通常はベイトが溜まっているスポットを照らしながら
可能性がある所はランガンしていくというイメージ。
３km程上流から自転車で下っていく。
 


３km程上流
水温は２０℃
１℃下がったようだが
安定化の傾向は良いのでは？
とりあえず撃ってはみたものの
生命感が感じられないのでライトオン！
ハヤが５匹程。ナシ
 
 
 
徐々に下ってはライトオン！
でベイトを探しては行くが
なかなか見つけられずに
１kmちょっと下ってきた所。
街からの生暖かい排水に
 
 
溜まっていない・・・。
もう、水温云々よりも根本的な問題？
だいたい、ベイトが見つからない
なんてことは真冬でもありえない。
 





しばらく下って淵隣接のシャロー。
いつも溜まってるはずだから・・・と
ライトで照らしてみた所
それに気づくには一秒もかからなかった。
 
 
 
 



デ　カ　い　・　・　・



 
メーターとまではいかないかもしれないが
90は確実の個体。
 
ライトはスグに消した。
向こうはあまり気にしていない様子。
車通りも多いからヘッドライト程度に思ってくれていれば幸い。
さて、ここでいったん整理しよう。
ポイントに入るまでは２分ほどかかる。
移動時間としてはわずかだが
考えを巡らすには長すぎる程十分な時間だ。
 





今、シルバーテラスの先には先ほどボトムを小突き回していた
CD7が付いているのだ。
アイツはぼーっとしているタイプのランカー？
とすればCDのゴリ巻きでのリアクション？
 
いや、シャローに乗っていた
そして明らかに上を見ていた
レンジが違い過ぎる。
 
 
Koume70でロッドを立てて
限界ギリの速度でリアクションか？
 
いや、そもそもシャローに乗って
明を向いて、しかも上を見ているなんて
フィーディングそのものではないか？
 
 
TKLMを流してターンで食わせるか？

 いや、ココの奴はそんなんじゃ見切る。
ある程度以上見せたらダメだ。
 
 

 
ココでポイントに着いた。
頭の中でルアーローテをしていった結果
シルバーテラスにはドリフトペンシル90が付いていた。
 
 
 
 



１投目
やや明側に入れて
水面直下の早巻きで様子を見る。
 
 
 
ここまでは出てこない。
近くに入れても嫌がらないか？
 
 
 
2投目
流れに流されたドリペンが
シーバスの目の前1m以内でターンするコース
 
 
着水と同時にロッドを立てて
わずかなテンションを掛けながら
送りこむ感覚でリトリーブをする・・・。
 
 




 
 
ド　ス　！！
 





鈍いバイトが出たと同時に
アワセを叩きこむ！！


 
ゴパゴパゴパ！！！
 
 

頭半分も出きらない
そして重いエラアライ。
さっきのアイツだ。
こうしてみると頭が異様にデカいので
下手すればメーターも有りうる。
 
 

 
1度のエラアライで
次は下へ下へと潜っていく。
ココのは水深1mあるなしの場所なので
大体がエラアライのみの抵抗である。
 
それを下に下に突っ込んでいく。
自分の重量を知っているかのように
それを利用した抵抗を見せるのだ。
こちらも負けじとカウンターでアワセを3回叩き込んだ。
その重さと突っ込みを利用させてもらった。
 
それに気づいたようにヤツは
上流へ上流へとその向きを変えた。
間違いない、この動きはランカーだ。
キツめに、そしてクラッチが逝かない程度に
締めこんでおいたイグジストからは
じわじわとラインが出されていく。
 
不思議と不安は無かった。
獲れる。とさえ思った。
 
 
 
いよいよ魚は岸へと突っ込み始めた。
ここで足元に突っ込まれる前に
勝負を決めたい所。
 
 
2つの不安がよぎった
ロッドが耐えきれるのか？
ランディングはどうするのか？
 
 
 
 
 



ヤツは全て知っていた・・・。
 




 
自分が躊躇したことを
自分がロッドを信じ切っていない事を





ふッ・・・
テンションが抜けた。
また今年もやってしまった・・・。
90は毎年かけるのに
なぜか90からは獲る事が出来ずにいる。
次はいつ会えるか分からないアイツを
バラすのは悔やんでも悔やみきれない。
 
 



・・・なにしてんだ。バカ
思わずつぶやいてしまった。
1分ほどその場に立ち尽くした。
 
 









 
いや、こんな俺にも
こんな俺だからこそ出来る事がある!!ｷﾘｯ
 
 
 





俺「・・・・もしもし？」
部員「お、私だ。どうした！？」
 




 
俺「やらかしたーッ!!!!!!」
 
部員「ざまぁwwwwwww」
部員「メシがうまいよ。今日もオイシイ話をありがとう！！」

 
 



そう。
俺はこのために生きているwww

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