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鮃釣行 episode 2 回想

  • ジャンル:釣行記
釣りは大嫌いだった。
1年に1度位のたまに一緒になる休み。一緒に休みになっても、芦ノ湖に鱒を釣りに行ってしまう父親。
帰ってくると、玄関先から真っ先に呼ばれ、虹鱒を見せられる。

「もう、何回見ても同じ魚じゃん!」
「ハハハ!まだ、わからんか!しょうがないなぁ」

分かってる。魚だよ!ただの魚だよ!

そう思ってた。あの日、あの瞬間までは…。



「すいませーん。最初は何処の家です?」
「あ、○○さんの家です。ごめんね。」
「了解!にしても、いい天気ですね。あぁ、釣り行きてぇ」
「釣りね、ハイハイ仕事しよ!」
「今度、一緒にどうです?」
「えっ?釣り?」
「はい!カツオ釣りましょう!絶対、釣らせますよ!坊主なんてないですから!」
「そうだね。今度ね。」



…天気いいなぁ。こんな、漁港に日曜の朝から…ったく、これも付き合いだし、しょうがないなぁ。

「何やってんすか!始まってます!早く!」
「えっ?」
「まぁ、これ投げて下さい。わかりますよね!投げたら、1秒に2回転で巻いて下さい!」

言われるがままに竿を振り、かわいいマスコットの先に針の付いた物を海に投げ入れた。
すぐさまリールを巻き始めると、朝日に輝きながら水飛沫が立つ。

綺麗…。


??

何かが、横から後ろからギラギラ光ってる?

ガ!ガツン!
ジィーーーーーーーーーーー!

なんだこれ?

「来てるよ!掛かってます!」
「マジか⁉︎」





「お疲れ様でした。楽しかったですね。また、やりましょう!興奮しましたね〜!」
「なんだか、わからずに何匹も釣ったよ!」

そう、訳もわからずに夢中で釣った。興奮した。楽しかった。

家に帰り、釣りも楽しいかもね〜と、妻に話している自分が居た。
何故か、頭からあの綺麗で興奮した瞬間が離れない自分が居た。
また、やりたいと思っている自分が

居た!





そこから、
半年掛けて、狩野川に通いつめ地形・流れ・増水減水での地形変化を頭に入れた。
シーバス 62㎝を…
シーバス 2匹目 90オーバー…

我入道サーフの地形に目を付け
シーバス 50オーバー
イナダ 太刀魚

と出した。


1月、師匠と共に、田牛サーフに立っていた。
やり方の説明を聞き、スタート。

雪がサーフに舞い落ちる。
極寒、寒い、息は真っ白、手が震える。

竿先は氷始める。

寒さに、耐えるだけでもしんどい。
そんな中、次々にキャストを繰り返す。なんどもリトリーブし、また、キャストする師匠の姿があった。

朝日の中、真っ白な吐息が霧の様に師匠の顔を曇らせた瞬間!

竿先からバットに掛け、一気に絞り込まれていく。ドラグがチリチリと鳴り始めていることを知っているかは関係なくサーフから引きずりだす。
曇らせた吐息に朝日が差し込み、キラキラと輝く!

逆光の中、一枚の鮃をランディングしていた。
その姿をみて、かっこいい!と自然に出てていた。



あれから数年。


シイラのPEなんにしてる?
シイラを掴む為、タックルの会話をしている。

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