ビッグベイトシーズン真っ盛り。

もうこのところの釣行は100%ビッグベイトシーバス。






同船してくれるみんなはこのシーズンに備えて、ロッドやリールを新調したりしてテンション高く釣りを開始するんだけど、普段はあまりベイトリールを投げない人はかなりバックラッシュで苦しんでる様子。

解消に結構な時間を費やしてることもあります。


穴撃ちではうまくいくんだけど、ビッグベイトになるとなぜかよくバックラッシュする、という仲間もいます。



メカニカルやマグネットや遠心やDCブレーキを強めにしたりしてるけど、それでもしてしまうことも多いみたい。

実はそーっとゆっくり投げれば投げるほどバックラッシュしたりもする。


これって多くの場合、直接の原因はルアーの初速とスプールの回転の初速がマッチしてないから。


それはロッドの振り方とか向かい風とかが関係している。




まあそれはそうなんだけど。

頭では理解していても、

狭いボートで他に人もいる状況で、

重量のあるビッグベイトを

短めの硬いロッドで

しっかり曲げて初速出して投げましょう、

なんていっても実践するのは相当難しいと思います。



ちなみにできてる人はポイント到着一投目で釣れたりする^^;

自分がバックラッシュをほどいてる横で釣られてしまうとかなり悔しいですよね。




そんな悩みを持っている人はぜひこの方法を試してください。



●親指はスプールを抑えたまま


やることは超簡単。だけど。　

その代わり最初は飛距離を犠牲にします。



ベイトリールのスプールを抑えるその親指、

投げるときもそのまま抑えててください。




それじゃ飛ばねえだろ、

なんだけど、

本来なら指を離すタイミング(リリースタイミング)で、親指の抑える力をちょっと緩めてみてください。


ビッグベイトなら重量があるのでずるずるとラインは出ていくはず。


5mくらい先にボチャン、とルアーが着水すれば大成功。


ほらこうすればまずバックラッシュはしません。



アホか、これじゃ釣りにならんだろ、

はいその通りです。




でもこれが大事な第一歩。

It's a giant step!




では次に投げるときには、リリースタイミングでもうちょっと親指の力を緩めてみてください。


10mくらい先にボチャンと着水すれば大成功。


ここまで書けばあとは大丈夫かな？

はい、キャストごとに抑える親指の力をだんだん緩めていけば飛距離は伸びます(^^)


リリースタイミングで親指の抑える力をコントロールすることで、バックラッシュをなくすことができます。






●ルアー飛行中も親指は使う

じゃあ投げた後、ルアーの飛行中は完全に親指を離してもいいのか？


僕は苦しんでいる人にはダメだと言いたい。


まだバックラッシュ要因があります。


リリースタイミングで親指を離さないことで、初速の問題は解決しますが、飛行中のルアー失速によるバックラッシュの問題がまだ残ります。

なんで失速するかというと、向かい風とか、ルアーの空気抵抗とか飛行姿勢が原因。


ペンシルベイトはまっすぐ飛ぶけど、ジョイントのルアーはくるくる回る、とか。


もちろんこれはベイトリールの持つブレーキ性能に頼ってもいいんだけど、ルアー交換や風向きでいちいちブレーキセッティング変えるのめんどいじゃないですか。

なので僕がおすすめしたいのは、ルアー飛行中も親指はスプールから完全には離さないこと。

最初のうちは飛行中も親指の腹でスプールの回転を感じ取ってほしい。

もちろんそれで飛距離は犠牲になるんだけど、だんだん触れる力を緩めることで距離は伸びる。

向かい風だからちょっと強めにスプールに触れておこう。

ジョイクロは空気抵抗が大きそうだから強めに触れておこう。

追い風だしメガドッグは空気抵抗ないから触れる力は弱くてもいいよな。

とか、ベイトリール初心者はそういう経験をくりかえして飛距離って伸ばすものだと僕は強く思います。


そのうえでロッドの曲げ方（バックスイングの重要性）も学んでいけばいいと思います。

狭いボートでのビッグベイトじゃ難しいんだけど。

最新のすごいブレーキ性能を持つリールを買ってきたからって、すぐにめっちゃ飛距離出せるわけなじゃいっす。









●売り方の問題もあるんじゃね？



僕はそもそも最近のベイトリールの売り文句が気に入らない。






ブレーキが優秀なんで、サミング不要！

なんてのは、

ちゃんとロッドを曲げて振れるスペースや技術があって、状況に応じたブレーキ設定ができてこそであって、そういう人向けのセールスポイントなのに、まるで初心者にも安心、みたいな売り方しているところがホントに気に入らない。僕の見方が歪んでるのかもしれないけれど。

で、ちゃんとロッド曲げられる人は実はそこまでのブレーキ性能はいらないって言うこの矛盾…

・・・・なんでこんなに熱くなってるんだ俺(笑)







ということで、自分はこのころから安いベイトリールでキャストし続けてきて、気が付けばもう40年近くになるんで自然に身についてしまってることなんですが、せっかくボートに乗ってビッグベイト投げ倒す機会を、バックラッシュほどく時間で無駄に費やしてほしくないなあ、という思いで書いてみました。




これを読んでくれた誰かの役に立てれば幸いです。





●まとめ

0.ベイトリールのブレーキを信頼しすぎない


1.リリースタイミングでも親指は完全に離さない


2.飛行中も親指の腹でスプールの回転を感じておこう
　（ブレーキ替わり）

3.100m飛ばすのは1年後を目標に
　　僕は40年かかってもできないけど(笑)


あ、そもそもあるべき論で言えば、まずはおかっぱりなどでしっかりロッドを曲げて投げる練習をしてから本番に臨むのがあるべき姿かもしれないですけど、そんなこと言ったって練習する場所も時間もないしね、っていう人の方が多いと思っています。

そういう人に向けてこのログを書きました(^^)