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藤沢 周郷

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2011:秋:東京湾考察

毎年恒例となった、東京湾遠征。

今年は、どんな顔を見せてくれるのか・・・

シーバス研究所という番組で初めて東京湾でシーバスを狙った時から
相性のいいエリアの一つで、今まで裏切られた事がない、大好きなエリア。

邪道のルアーは全て東京湾で完成を迎えている。

あの、クルクルも東京湾で最終実証し、
「イケル」それが自信となり発売に至った。

もちろん、その後発表するYoreYoreはもちろん、
スーさんやごっつあんも。

そして今秋発売した「ERDA86」も東京で実証し発売となった。


なぜ?東京湾なのか?


何度か言っていますが、
近場で、ほぼ全てのシュチュエーションを兼ね備えているエリア。

本当に色んな顔を持つシュチュエーションが沢山あって、
各地域に当てはめた釣りが出来るのです。


そして魚も・・・一日一日違う顔を見せ・・天邪鬼な個体が多い。。


それを今回まざまざと見せつけられる事になった・・・


遠征一日目は、釣りビジョンロケの為
詳しい内容は書く事出来ませんが、いつも行くエリアでの撮影。
数はこなしてないとはいえ、3回目の挑戦で、知らないエリアではなく
裏切られた事もないエリア。

しかし・・毎年釣り方が変わる・・・そして今年は
一番パニックになった年になった。

詳しくは来月放送のソル研にて・・


遠征二日目
ロケは夕方に終わり、解散
夕方に、あの「ウェーダー事件」←参照)を終えw


入水できる時間が微妙に遅い時間で、持て余していたので
まさっちが、「ボートで3分の所に釣れる場所あるから行きます?」
と海に出てくれる事となり、
久しぶりのボートでナイトゲームを堪能。


面白かったのは・・・

ボートでも、どの場所でも前日の釣り方でしか反応しない。。。

もっぱら止水域はべつで、通常のリトリーブでも
キャストさえ狙ったとこにピしゃ!っと入ればボコボコw

しかし、流れのある、河川へ行くとそんな簡単には口を使ってくれない・・

「超UPキャスト→ドリフト→UorJ→デッドスローリトリーブ→回収」


この一連の動作しか反応しないと言っても過言ではなかった。

HITするのはUorJのターン時の一瞬のみ!

一緒に見ていた、二人にも聞いてもらえば良いと思うが、
これさえはめてしまえば、ワンキャスト1HITや、ワンキャスト3バイト・・
そんな状態。

ワンキャストで3度のチャンスを作ります
まずアップにキャストし、一度目は自分より少し上側でJ字でアピール。
二回目は自分の正面過ぎたあたりでJ字
3度目は下の方でU字をし、終了。

この一連の動作、一瞬のターン
ルアーはERDA86のみ。
こいつのJとUは他のルアーを圧倒します。


ウェーディングとは違い、60mも飛ばす必要がないボートからなので、
動き重視、UorJアピール重視のERDAが抜群にハマった瞬間。




銀ピカに光る、東京湾汽水域の美しいシーバス・・・
本当に綺麗だ・・・


物の30~60分間?ぐらいで、自分は21本キャッチ。

バラシとかオートリリース入れたら幾つか分かりません。。


とにかくタダ巻くだけでは、HITどころか、バイトすら出ない。
これは大げさでもなく、本当の話。

帰り際に、まさっちが「この小さなエリアに何匹ぐらい居ますかね?」
そんな質問をされて、即座に僕は「千匹以上」と答えたぐらい
魚は濃い状態ですが、

スローだろうが、ファストだろうが、普通にリトリーブすれば
一匹も、一回もバイトすらありませんでした。


しかし、その為しキャストを散々した後でも
ドリフトを開始するとちゃんとバイトしてくる・・・
素晴らしいです。。。



そう・・・


そうんなんです



東京湾のシーバスは、数は多いが




「超セレクティブ」




今回の遠征はこの洗礼をもろに受けたという部分。。




そして、しっかりと前日のおさらいをボートで確認した後
あの真っ暗な。。襲われそうな場所を通りすぎ。。
前日の釣り方を実践する為、干潟へエントリー。



新品のウェーダーの感触を確かめ。。
エイガードの固定を確認・・・
エイガードの!固定を確認・・・

えいがーどの!!・・・もうぃぃね


いやホントに・・こわいんですよ。。もう・・


そしてここから、ちょっと距離のある移動。。
移動しながらも、良い場所でキャストするので
今までであれば、パラパラHITするのですが・・・

ない・・・


ブレイク沿いの流れのヨレる先端エリアを果敢に攻める
まさっちは、良いサイズをGET


フラットエリアには、魚が上がってこない。。
流れのアウトサイドブレイクを狙って見るが、巻き返しがきついせいか
バイトは無い。。

なるほど。。


また・・前日と違う。。。マジか。。


「ネタばらし」


前日のHITパターンは、過去に例を見ない

ダウンクロスの超×2デッドスロー
というか、巻かないでもいい。。。それぐらい。。

この3年ここに来させてもらったが・・このパターンは初めて・・
神戸港における、ボートで水深11m付近をヨレヨレを使うようなイメージ。。というか、それぐらい気を使うということ。。。


大きいサイズは、流れの頭になるブレイクライン沿いを
丹念に攻めることで、HIT率は上がる。

ただ、自分はブレイクライン上のシャローフラットに上がってくる
ふら~っとした魚を狙って昨日釣っていた。。。




しかし・・


前日とは様子が違う。。。
流れも思ったよりヨレない・・・いつもならもっと右へ流れるヨレが
気持ちよく入るのに、中々出ない。。
ほぼ南へ直線的に流れる時間が長い。。


その辺を計算しながら、歩きながら釣って行くと

この日一本目の魚が会いに来てくれた。




ルアーは「ニーサン」今回の遠征これしか当てハマらない釣りとなった。


釣れたのは良いのだが。。。
明らかに前日より、バイトアタックが違う。。

詳しくはのちほど。。



そしてそれを踏まえて
少ないタイミングの、シャローフラットに表れる
横への流れを探し、キャストを続ける

この日は本当に・・・自分のキャスト出来る位置に6回あっただろうか。。

それぐらいヨレが少なかった。。

だが、それをちゃんと捉え、綺麗に流せば、サイズは小さい物の




思ったように、HITしてきてくれる。


本当なら。。ERDA使いたかったところだが、
飛距離・・・このウェーディングに関しては、こう言ったその日の状況で
「ヨレ」がなかなか現れなかったり、距離の遠い位置に現れる為
飛距離と水深の合うルアーがベストとなる事が分かった。


昨年のように、(今回は少し釣ったエリアがズレている)
いくらでもヨレが手前に確認出来るようなエリアで
JやU字のクロス釣りであれば
ERDAの独壇場になるのですが、
ヨレがいつ現れるか分からない、しかも距離が必要となると。。
さすがにアウト。

しかも、ダウンクロスのI字で水深50cmともなれば
「ニーサン」以外に選択の余地はないだろう・・・

珍しく、自分の意見を即座に曲げて
他人のまねをした理由はここにありました。

いつもであれば、YoreYoreを使い絶対に一本キャッチしてから
釣りに入る自分。

今回は、初めてそれをしなかった。
それが正解。。。もし、意地を張って他のルアーを使い続けていたら
今回の遠征はボーズだったかもしれない。。


それぐらいセレクティブな2日間だった。



その後、まさっちは、果敢に・・・てか慣れでしょうね。。
自分にはちょっと怖い、流れの一番強烈なブレイクラインを
上手く流したり、長年の感と余裕からでしょう、
人の後ろである、死角で魚掛けたりと、いい釣果出してました♪
さすが・・・その言葉しかありません。


自分は自分なりに、色々考えて
やった結果は出ました。





サイズこそ良いのは出ませんでしたが、
今回のエリア考察は、しっかり掛けるぐらい、観察できました。



「考察」

初日の流れは南に向かう本流筋と、潮の干満による
正面からの潮、そして、向かいにあるストラクチャーやブレイクにより
流れが急激に西方向へ向かうヨレが出来やすく
二日目は、その潮の干満による西への引きが少なく
ヨレが出来にくかった・・そう感じました。

捕食イメージ

これは先に書いたように、毎年違う食い方、
もしくは・・毎日違うかもしれない。。

二日目の引ったくる、回転バイト(ルアーを食った後下へ下る)が
初日には一回もなく、だんだんとバイトが変わる瞬間を垣間見た。


初日のバイトは「吸い込み」

このアタリを自分の間隔の中に掘り込むまで、時間がかかった。。

まさっちのHITリトリーブ・・今まで見た中で一番遅い!
ぇ・・?目を疑うぐらい遅い。。

シーバスにこんな事ありえるのか??
ほんとうに、こんな・・こんなドリフトでいいのか。。。

イメージとリトリーブがシンクロしない。。
釣れたという感覚は持ちたくない。。。
とにかく、どうであれ、自分のイメージとシンクロさせる為
投げる巻くより・・必死で考え、全神経を使い答を模索


そして、ようやく見えた一本の考え


アタリは「ゴフッ!」そんな感じで、ロッドは持って行かない。
ルアーを、その場で吸い込みジッとして、動かないのがほとんど・・
流れにただ・・ただただ・・・乗って流れて行くのみ。。
何もせず、どうなるのか・・観察していたら
ヘッドシェイクのみする感じ・・・

ありえない・・・
しかし、川Bassなら、これは日常茶飯事。。のバイト感覚


「干潮における下流へ下る、ふわーっとした個体をねらう」


これが今回のキモだと確信・・・


そして、その流れに乗った、泳がないシーバスを狙う一番のファクター


①流れの当るブレイクショルダーから上がったシャローフラット5mまで

理由は
より大きな個体は流されるのを嫌っていたように思い
シャローへ流された後もう一度、流れに逆らい、ブレイクにつきながら
下へ流されて行く気がした。

ただし、50~60ぐらいまでは
シャローフラットを横切りアウトサイドのブレイクoffへ落ちて行く
そんなイメージで捉えました。

②シャローフラットに起こる、点在したヨレ、出来る限り大きなヨレ

基本、何もない水の流れは固体に重く負担のかかる物
少しでも軽減された、水のヨレは、固体に余裕を持たせるオアシスと考えていい。




そしてこの日、最大のキモとなる





③デットベイトorステイベイト

イメージは明暗に居る「ボラ」などのイメージ。
ずっとその場にとどまる。そのイメージで良い。

ただし。。違うのは、真っ暗な沖のウェーディング。
明暗なんて無い。
狙うのは「ヨレ」のみ。

ここが問題。
「真暗で見えないじゃん・・・・感覚??」

分からないよ。。。

そうなんです。。分からない人は


「めちゃくちゃ投げて、ヨレを待て!」


そうすればいいだけ・・・
流れがあるので、ルアーは勝手に動く。しかしそこにシーバスはいない
だが、ヨレと共に、シーバスは下ってくる・・・
ヨレが来た時。。そこにルアーがあれば吸い込んで、流れて行く。。。



ただ、リスクが高いので、
出来れば、ヨレが出来るであろう流れを掴んだり、川の流れを
絶えず観察し、もっと沖に出るのか?それとも歩いて通り過ぎたエリアなのか?

そこは、感覚・・・だとか、通わないと難しいかもしれません。

これがステイベイトのパターン


自分が今回実践していたのは

デッドベイト

ダウンクロス気味にはキャストするのですが、
真横に近い位置にキャスト
キャスト位置は、ヨレが起こるであろう、東側の流れの先。

そこから、ラインを出し南へドリフトさせリーリングせず、
西へ流れ出したあたりで、糸ふけを回収するぐらいのイメージ
そして、自分の正面を通り過ぎたら水深調整のため、デッドスローで
リトリーブするが、それ以外はラインを少しだし、ある程度流した所で、アタリが無ければ回収すると言った方法。



簡単に言えば先ほどあげた

「明暗U字ターンのピンスポ攻め」



巻くと釣れない


流れのヨレを探しそこへ当てるだけ。


明暗を引っ張るのではなく、当てるだけ。


それを、流れのヨレに当てはめる。
5~10m弱の小さな明暗部が上流から流れてくる。
それを探し、そこへU字もしくはJ字を持っていく




これを考えるまでに・・3時間掛かってしまったorz
狙って釣りだした頃には、毎度同じ繰り返しですが。。
ド干潮の納竿タイム。。。

ただ、完ぺきに狙って釣ってますよ。
面白いぐらいにハマりました。

本当に面白かった・・
このバイト、あわせずに3回もそのまま放置させて
水の流れにのせ、どこまで流れに乗って行くのかを調べたぐらいです。

ただ、面白いのは
思いっきりあわせたら・・・・さすがに、ビックリするんでしょう。。
鬼ほど暴れて、ジャンプしまくりです^^;


落ちアユのパターンとも、良く似ていますが
明暗のステイベイト浮上パターンと落ちアユパターンを
足して割ったようなイメージ。

そう考えました。




流れが強いエリアだからこその変化

毎日違う顔を見せる流れの変化と、魚の捕食状態


きっと・・自分の知らない魚は星の数程まだあるんだと
再認識し、2011秋の東京遠征を終えました。


楽しい。。。

本当に素晴らしいフィールド。東京湾。

ここをメインフィールドにするアングラー達は羨ましい。。
東京湾を制する奴は、何処に行っても通用する・・・
いつもそう思います


自分の未熟さを噛みしめながら
また大阪で日々精進して行こう・・・


そう思える一瞬を頂きました



良いルアー作れるように、これからもがんばります。


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