先日の話。



地元に住む妹家族と晩御飯を食べていた時の事だ。



妹家族には、5歳になる甥っ子、3歳になる姪っ子がいる。



甥っ子は、俺が地元勤務していた2歳位まで一緒に良く遊んでいた。



遊びと言っても、俺が釣り堀に行くのに合わせ付いてくるだけだ。



そんな甥っ子は、釣りをする俺の隣に座り、いつも仕掛けが付いていない竹竿を持ち、あたかも魚釣りをしているかの様に振舞っていた。



そんな甥っ子とも仕事の都合で離れ離れになり3年が経つ訳だが、先日、久しぶりに再会した。



その甥っ子に、俺が問いかける。



『今度、魚釣りで勝負して遊ぼーね』



甥っ子は、



『りー〔甥っ子〕は、大っきくて美味しい魚を釣って、ママ達に食べさせたいんだ。だって、ママ達が喜ぶわ〜』



会話にこそなってないのだが、俺には小さな子供の声が胸に響いた。



俺には、皆んなの喜ぶ顔が見たいっという風に聞こえたからだ。



釣り堀で、仕掛けのない竹竿を持って釣りの真似事をしていた甥っ子が成長していた。



自分以外の人を喜ばせる。



それは、社会人である私達にもどこか精通するものがあると思えた。



社会に貢献したい、人の為に力になりたい。
色々な考えを持って、社会に羽ばたく我々大人たち。



いつしか、そんな考えも薄れゆく時もあるだろう。



果たして、何人の大人が初心の気持ちを忘れず持ち続けているのだろう。



俺も今の在り方を改めて考えないといけないと思った。



甥っ子の成長した姿が、とても嬉しかった１日になった。



叔父バカと言われるかもしれないが、俺は言いたい。



甥っ子よ…それでいいんだ。そのまま大人になってくれ！



そして、自然を愛する釣り人になってくれ‼︎っと。