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▼ 青物開幕の兆し
喜びの長文。詳しくは以下に。
↓↓↓
昨年12月頭まで、湾奥にて釣れ盛っていたイナダもその後渋さを見せ、サイズの落ちたタチウオもいよいよ釣れなくなり、釣り仲間との湾岸イージー釣行は遠のいていた。
ココに記事をあげることも少なくなったと同時に、ハマったショアジギング ・プラッギングで大物を仕留める夢ばかり見てウツツを抜かす日々。
少し疎かにしていた楽器演奏がしっかり出来るのは良かったか。
そうはあっても釣行しなかったわけでなく、稀にコノシロ付きの大型がフィーバーすると噂されるサーフには初詣に赴き、何も起こらないその海をタダタダ心ゆくまで眺めていた。
近場でフラットでも狙ってみるかと思いきや不発。
替えたばかりの鋭い針にタマタマ掛かったマイクロサイズのシタビラメが今年初の釣果となった。
それが不満とばかりに、磯に出てみてヒラスズキを射止めるのを試みるがこれも不発。
シタビラメよろしく小魚が掛かった。
マイクロベイトは結構いる。春めいてきているのが感じられて、それはそれで良かった。
仕方ないので遠征とは行かないまでも少し遠出もしてみることにして、行動範囲を広げてみたが不発の連発。
この時期の大した情報もないまま行けば、まぁそうなる。
釣りの半分は情報戦だ。
とはいえ暖冬、春の海は早まっているに違いないと考え、4月頭くらいの例年の状況を検索、検索、検索。
ひとつ分かったのは、イワシさえ寄れば青物が出る、と言われていることと、オフショアでは釣れていること。
可能性はなくはない。
そう言い聞かせ、次なる中距離遠方訪問を考えていた矢先、見つけた!釣果!
その写真をマジマジと観察して、ツリビトのオトモダチのGoogleMapと睨めっこ。ストリートビューを駆使して歩いてたら、あ、ここかも、が見つかった!
そんな遠くない、行こう!
丁度翌日が休み2日目なのが幸い。
風向きも岸によるし、イワシ(おそらく)が離れぬうちに即決行!
小旅行気分を満喫し、着いた先の港湾部。
幾人かの釣り人がいたが、入りたいスポットは空いていた。
これはシメタと入り準備をしていると、同じくジグを投げにきたジィチャンがやってきて挨拶をする。
すると彼は惜しげもなく、昨日はイワシが寄ってきてて、マルとワカシが釣れてたよ〜、なんて大盤振る舞いで教えてくれた。
おっしゃ!!推理は大正解!!!
これも釣りの面白さのひとつだと思う。
それにしても、小場所とはいえ、都心から行ける距離。もっとみんなギスギスしてるのかと思いきや、中心から離れたところは釣り人同志もノドカな雰囲気があって良い。
ここで投げ倒す心の準備は出来た。
遠くを見れば沖の方では鳥も時折突っ込んでる。雰囲気は抜群だ。
最初は昨年後半に覚えたプラッギング、MARIAのラピードF130による誘い出し、を試す。
Instagramで展開している『マリア春の青物祭り』キャンペーンに乗っかりたい下心丸出し。
フィッシュイーターの反応は見られないが、たまに小魚が驚いて跳ねるのが見える。
もしかしたらが頭をよぎり、大海原で目立たせるにはコレだ、やる気あるやつが食ってくるならコレだ、と言い聞かせながら1時間。
全く反応がない。やっぱりシルエットがデカすぎるか。それともサカナが寄っていないか。
さっきのジィチャンは早々に切り上げ、エギ師とシーバス狙いのニィチャン達が入ってきた。流石に若者はジィチャンほど愛想が良いわけではない。でも別に邪魔になるわけでもない場所にそれなりの距離感をとって入る。
ダイビングペンシル使わない人にとったら『あいつはなんであんなデカいルアーをバシャバシャやってんだろ?』ぐらいに思うだろう。
でも釣れるんだって。というか、釣れたときにカッケーじゃん?
と己に言い聞かせてまた1時間。
沈黙。
うん、これに出てくるやつはいないな、と判断しジグに替える。
その目が好きで使用頻度ナンバーワンのDUO、ドラッグメタルキャストスリム40g。
2投目で早速なにかが一瞬バイトした違和感!フッキングを試みるもスコーンと抜ける。
ゴミ?サカナ?サカナと信じよう!
その時のコースを丁寧に探る。
何も起きない。
何度か探る。
何も起きない。
別のコースを探る。
何も起きない。
底からも探る。
30分経過。
背後に人の気配。
一瞬振り向くと散歩しにきた2人組が釣り人達を観察してる。
すると不意を突いてシナル竿!
走るサカナ!
ストレートなこの引きは青物!!
久方ぶりのファイトに興奮絶頂!
絶対にあげたい。
感じる視線。
おそらくめっちゃ見られてる。
早く空気を吸わせたい。
足下あと5メートル。
もうちょい。
!?
フと軽くなる竿先。
バレた。。。
恥ずかしくて後ろを振り向けない。
あー、恥ずかしい。
あー、穴があったら入りたい。
その気持ちをバネに前だけを見つめて一心不乱にキャスト、キャスト、キャスト。
岸よりに吹き荒ぶ風の音が耳元でコダマするなか彼らの去る足音が混じる。
なんかすみません。
サカナがいるのが実際に確認できたので、また誘い出しに戻す。
出ない、出ない。
風が強くなったのでジグに戻す。
重めの60g。
キープキャスティング、キープキャスティング、キープキャスティング。
気付けばまた2時間が経過している。
たまに重みを持っていかれるような瞬間がある。
潮流の変わり目の場所かと思っていたけれど、もしかしたらサカナのコンタクトかもしれないという気がよぎる。
そうであって欲しい。
じゃぁ、何故食わない。
リアのトリプルが吸い込みを邪魔してる?
シングルにチェンジ。
自分の推測を信じるしかない。
からの数投。
本当にヒット!!
念を入れての追いフッキング!!!
華麗なる?ファイト!
華麗なる?抜き上げ!
ザワつく釣り人たち。
ドヤ感にまみれる自分。
おー!ワカシやな!
さっきからジグ投げにきたオッチャンが言う。
違う、これはイナダサイズだ!と心の中で叫びながら、締めたりしていたところで、数少ない電車の時間になりそうだったので納竿することにする。
お先です〜、と控えめな挨拶を投げかけながら、ソソクサとその場を後にする。
もちろん心の中は満面の笑み。
帰った後に久々に捌く青物の魚体はハリがあって美しく、苦手な皮引きも嬉しさの勢いに乗りスルスルと上手くいく。
付け合わせるのは、以前伊豆大島で演奏の際に頂いて惚れた島唐辛子を漬けた醤油。
今年頭の演奏の時に買ってきて正解だった。
今回は寝かせることもなくすぐ戴く。
そのフレッシュな身に舌鼓を打ちながら、釣り仲間に自慢のLINEを入れて、寝床に着いたのでした。
- 2020年3月15日
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