【そんだもんなろう】雨あがりの夜空

広い範囲で、かなりの雨雲。

石川県はもともと雨の多い地域です。

「奥能登」というと大まかな範囲に感じますが、
実感としては被害のエリアが、もっと広かったように思います。

2023年も、ちょうどこの時期に「とんでもない雨」がありました。
排水口が詰まって浸水騒ぎがあったのでよく覚えています。

そろそろ仕事を休んでいた人たちが、少しずつ金沢市内へ戻ってきて。
話を聞いて少し気になったのは、前年の雨をみんな覚えていないこと。

「去年もあんなに降ったじゃないですか。」
『いやいや、今年のは特別だよ。』

線状降水帯で局地的な雨が降るから、
「とんでもない雨だった」という人と『そうだっけ？』という人。

記憶がまばらになっていて、防災意識に温度差があるように感じてしまうのは、
毎日、雨雲レーダーと河川の水位を見ているアングラーだからでしょうか。

前夜は明らかに危険水位を超えていましたが、長い雨ではないので、
この雨雲を過ぎてしまえば、おそらく水位が下がるのは早い。

昼過ぎに淡水域へ入るとド茶濁りのまま、ほどほどの増水模様でした。

全く生命感を感じられず、アップに投げたネコソギが下流でターンして、
戻ってくる途中を、グンッとひったくる重いバイト。

流れに真っ向から対立して、すごい負荷でした。

グリグリ泳ぐビッグベイトを喰った75㎝UP。

どうも魚数が多いわけではなさそう。

他のポイントも気になりつつ、手前の筋を流したネコソギが、
ちょうど正面に来た瞬間、もんどりうって、まる見えバイト。

こんな喰い方をされちゃあ…見切れない。

その後は反応のない時間を過ごしてしまい、
夕方も入り直しましたが、水位が下がってノーバイト。

大きく移動した明暗部で仕事終わりの釣友さんと合流しました。

こちらは流れも水位も鮎の気配もあり、いい雰囲気。
当然、ジョイクロでしょう…の釣友さんが早々にヒットして。

空いたタイミングで、ちょっとシルエットを小さくしてみようと、
148をチョイスしたら、一撃でバイト。

釣友さんの178をなかなか喰い切らないように見えたので、作戦成功。

落ち鮎というよりは、しっかり泳がせて存在感を出した方がよさげ。

しばらく休ませてから、入り直したタイミングはダウスイの一撃。

雨後のチャンスを釣り切った一日でした。
全ての雨が恵みの雨ではないけれど、雲のない夜空は、こんなにも美しい。

■TACKLE DATA
ROD：Ballistick 86M TZ/NANO
REEL：18 STELLA C3000HGM
LINE：X-BRAID UPGRADE X4 20lb
LEADER：DMV NYLON Shock Leader 20lb
HIT LURE：Nekosogi XXX