日没前の干潮に向けて大きく下げる潮まわり。
夕方の明るい時間から河川の明暗部へ。

普段は、なかなか動かない水も、
秋らしく勢いよく流れていて、水位は低め。

穏やかな日だったため、薄暮の時間は、
あちこちに引き波が見えて、イナッコパターンに変わったかと迷いましたが、
暗くなってからは、明暗の境にパシュッ…パシュッ…と小さなボイル。

やはり、サヨリを喰っている雰囲気です。

とりあえず一通り、
ボックスのレギュラー陣を投入してもミスバイトすらなし。


偏食傾向が強くなったのか、シーズン終盤でスレてきたのか、水温の問題か。
いずれにせよ簡単に喰わなくなってきているのは、前に来た時から感じていて。

そんなこともあろうかと、ボックスの中身を入れ替えて、
対サヨリパターン用ルアーを、いくつか用意してきました。

タックルハウスのヴァルチャーにチェンジ。

ラインを水に落として先行させ、プラグの頭を下流に向けて、
少しだけリーリングすると、流れより、ほんのわずかに速くツツーッと滑る。

あっ…これ、いい感じ…。

そう思うのと同時に暗部に侵入して、気持ちよくボシュッと水面が割れました。

ついに喰わせた…！うれしいなぁ…！

思わず声が出てしまうほど狙って獲った感のあるバイトで、
しかも、小さな捕食音からは想像できないほど良い魚。


巻くだけで水面でアクションするというヴァルチャーですが、
レンジもスピードも、すごくシビアな中でしか反応が得られないがゆえに、
その安定感が活きてくる。


80㎝ジャストのランカーフィッシュ。ずっと定点ボイルしてた。

リリースを終えても、まだサヨリボイルが続いていて、
今度は、ヴァルチャーに反応しない。
もう見切ったらしい。早すぎる。

K2Rにチェンジ。これは、はじめて使ってみるルアー。
タックルハウスらしいパキッとした重心移動で、着水しても前方に戻らない。

戻さないままラインに引っ張らせて、ツツーッと暗部に侵入すると、
再びボシュッと水面炸裂。


飛距離も出るし、リーリングの抵抗感も良い。
アクションもアングラーの意図を汲む遊びがある。良いルアーですね。


キレイな体型で、サヨリを喰っているとは思えないコンディション。

この後、K2Rでもう一本出ましたが乗りませんでした。
他にも色々試したけど、一番良い感触だったのもK2Rかな。

対策を練るのに、「サヨリパターン」「攻略」等のキーワードでググると、
山ほど、サヨリパターンに効く！と書かれたルアーが出てきます。

優柔不断な僕は、あれもこれも選んでしまってボックスがパンパン。
結局、投げないままだったり。

それよりも釣具屋さんでソルトルアーの棚を見て、
これをこう使えば効きそう…という直感で選んだものの方が、
イメージに合わせやすいというか、すんなり現場に入ってくれる気がしました。

■タックルデータ
ロッド：イノセント SS100M
リール：モアザンブランジーノ3000
ライン：エックスブレイド アップグレード X4 1号
リーダー：DMVナイロンショックリーダー 20Lb
主なヒットルアー：K2R112