6月10日午後3時。アムズデザイン・・・。
本日はI社長もF本部長も出張で会社にいない。
マッタリとしたアンニュイな時間の流れる社内。
資料の集計作業も一段落し、息抜きに虚ろな目でfimoを閲覧。
普段は目くじらを立ててPCを睨むウッチィ先輩もAKB総選挙結果を見てニヤニヤ。
今日は定時で帰れそうだ。

「RED～。最近一緒に釣り行ってないじゃん。利根川行かね～か？」

ウッチィ先輩からの久しぶりのお誘いだ。
最近、パチスロで儲けまくっているウッチィは上機嫌なことこの上なし。
こりゃきっとメシもおごってくれるに違いない。
6時の定時でサッサと会社をズラかると、
ウッチィ先輩、高木チャン、REDの三人は利根川河口へと車を走らせるのだった。

「ここはファリーナディープがいいんだよ！」

滑舌なめらかなウッチィがキャストを始める。
常夜灯下にはイナっ子が浮き、セイゴがボイルしている。
ズボボボボボ！いきなりヒットさせるウッチィ。

つーか、ファリーナディープってトラウト用じゃんね。
ウチのルアーの中でもかなりマイナー。
オレら持って来てねーし。
ウッチィのルアーボックスにはファリーナディープがぎっしり。

「ハイハ～イ！ファリーナディープの現場売りは1個5000円で～す！」　(ウッチィ)

あ～無視！無視！！
このポイント、表層のボイルを相手にすると全くもって釣れない。
表層のベイトの量が多過ぎるのだ。
そこで、あえてベイト量の薄いボトム付近攻略がキモ。
そこでルアーはイクリ60にチェンジなのですわよ♪
先月デリバリーを開始したこのルアーだが、見た目は大変よろしく無いことにクランクベイト。
間違い無くシーバスアングラーが拒絶反応を起す見てくれだ。
コイツは使い方にコツがあって、ただ巻くだけでは全く釣れんのである。
コツというのはストラクチャーにわざとコスらせたり、当てること。
ハードボトムや消波ブロックに速巻きでゴリゴリ押し当てて、リアクションで釣るルアーである。

着水後、沈めてゴリゴリとリトリーブ。
このポイントは岸際5mほどのところにブレイクがあり、捨石が散乱している。
さらに腕を伸ばして、その捨石にガリガリとイクリを当ててやると早速シーバスがバイト！

ってか、イクリ丸呑み。
いったいどんな食い方しとるんだコイツ！

ちなみにコウメ70を使っても釣れるのだが、
捨石が乱雑に積まれているらしく根掛かりが多発してしまう。
イクリだといわゆる‘クランクベイト’っぽい前傾姿勢でボトムコンタクトするので、
根掛かりはほとんどしませんわよ。

サイズはまぁこんな感じ。
東京湾のオカッパリでよく釣れる大きさかな。
会社帰りにちょこっと楽しむにゃ十分じゃありやせんかね？

ヒットカラーはレンズホロを使ったボラとメッキ調のシャイナー。
ゴールド系の反応はイマイチで、シルバー系リアルカラーにヒットが集中。
水が濁っていたし、ナトリウム灯の下だったからゴールド系がいいと思ったんだけど・・・。

アムズ新入りの高木チャンもバシバシ釣っとりましたよ。

「今年の夏は涸沼までお出かけしなくても、結構釣れるんじゃないの？」

っというウッチィさんの感想です。
2時間ほどの放課後クラブ活動で一人5～6本の釣果。
フムフム。上出来なんじゃねーべか！？