キビレ 汚染 食べる 食べない

1.汚染について

キビレを釣った時に食べるか食べないか悩んでる方は多いと思います

頭ごなしに川魚は汚いから食べないというのは少し違います

においがあるから食べないというのは分かりますが

まず魚の中に貯蓄される有害物質で著しくやばいのはアルキル水銀です

水俣病の原因物質です

ただし、現代では水銀を垂れ流してる工場はないのでこれは無いものと思っていいです

カドミウムも同じような理由で考えなくていいです(イタイイタイ病)

現代で一番垂れ流されている有害物質はPCB(ポリ塩化ビフェニル)です

これは発ガン性物質であり難溶性であるため、どんどん体内に蓄積していきます

食物連鎖の影響でプランクトン→小魚→中型魚→大型魚と濃縮されていきます

大体、上位種は下位種の10倍近く濃縮されます

プランクトン1匹が1個のPCBをもっているとすると小魚はそれを10匹以上捕食するため小魚1匹で10個のPCBをもっているということです
スズキが小魚だけを食べた場合、さらに10倍に濃縮されます(つまりPCB100個)

↑実際には一個という表記は間違っているのであくまでイメージです。また、プランクトンにも植物性、動物性、小魚にも数多く種類があります

このスズキが5年生きたとするともう最強です

ただし、これを聞いて「もうスズキ食べれなーい」というのは間違いです

なぜなら「私PCB摂取したことなーい」って人はいないからです

PCBは気づかないうちにかなりの量摂取しています

PCBはゴミの焼却などでも大量に発生します 近くでゴミを燃やしてるおばあちゃんやおじいちゃんはいませんか?

極論を言えば呼吸をする度に摂取しているといっても過言ではありません

そこで知っていただきたいのは、PCBは大容量を継続的に摂取しなければ大丈夫ということです

一年間に摂取する平均量を著しく超えなければ大丈夫です

仮に一年だけ超えたからといって危険という訳でもありません

つまり少々PCBに汚染されている大型魚を食べたところで明日からガンになりますってことはないです

そういったものを継続して食べ続けた場合ガンになる確率は増えていきますが

2.対策

もし釣った魚が不安な場合、水質調査 生態濃縮 釣った川の正式名称 で検索してみてください

多くの河川で水質調査が行われているのでほとんどの場合検索にひっかかると思います

そこでPCBの生態濃縮量をチェックしてみてください

PCBは魚種により濃縮量が違い、また泥中にも含まれるため単純比較できませんが、とりあえず河川のPCBを検索できれば、その川のPCB汚染度が他の川に比べてどうなのか分かると思います

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3%E9%A1%9E#.E3.83.80.E3.82.A4.E3.82.AA.E3.82.AD.E3.82.B7.E3.83.B3.E6.A7.98PCB

↑教科書をそのまま載せたら著作権違反になるためWikipediaで我慢してください PCB基準値の参考にでもなればよいです

ちょっと知識がある人は亜硝酸性窒素(亜硝酸態窒素)もやばいじゃんと言いますが、あれは飲み水に関してなので食べる分の魚について気にしなくていいです

釣ったキビレを食べるか食べないか悩んでいる方の参考になれば幸いだ

暇があればにおいのある魚の料理法なども紹介していきたいと思う
 

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