プロフィール
りゃんりゃん
東京都
プロフィール詳細
カレンダー
検索
タグ
タグは未登録です。
アーカイブ
アクセスカウンター
- 今日のアクセス:29
- 昨日のアクセス:37
- 総アクセス数:78506
QRコード
▼ (北海道4)海と川の狭間で
- ジャンル:釣行記
リールの巻きが早すぎるのか?
それとも遅すぎるのか?
それすらも分からない。
ただ、友人の教えだと
スローに、ひたすらスローに巻く
という事。
彼は自身の湾奥でのデッドスローの更に1/3程とも言えるスピードで、ゆっくり、ゆっくり、ウキを寄せてくる。
そこに彼の本気と経験を感じる。
対して右岸のアングラー達はデッドどころかスローとも言えないスピードで、投げて回収する作業を繰り返している。
ただ、友人が釣り上げたことで自分の中でのリーリングスピードはおのずと決まっていた。
ハイシーズンがどうだか分からないし、今日の海がいつも通りかも知らない。
だからこそ、彼のアドバイスを素直に受け入れることができた。
結局、二日目朝マズメに明確なバイトはゼロ。
未だ鮭どころか魚の気配も無い。
北海道は魚種が豊富なイメージがあるのだが、量は少ないのだろうか?
その美しく透明感のある海は、道外からの来訪者を簡単には歓迎してくれないようにも写った。
朝マズメから数時間。
そのまま車中で寝てしまっていた。
運転席もまた同じ。
昼前にどちらともなく起き出し、釣具屋へ向かう。
次の夕マズメの攻め方は決めていた。
ウキを大きくし、60グラムほどのスプーンを買い漁る。
そもそも60グラム程度のスプーンが少ない。
人気は35、45グラムあたり。
しかし、とりあえずでも経験して自分のスタイルとしたいモノがイメージできた今、それを信じてやるしかなかった。
情報収集や準備に時間を費やすと、夕マズメはすぐに訪れた。
アングラーの数は朝マズメよりも減っている。
再びの左岸。
友人は一本揚げていることもあり未だウェーダーも履いていない。
彼が余裕なのか、俺に余裕がないのか。
とりあえず、一本。
獲るのではなく、掛ける。
まず鮭とコンタクトすることに全ての始まりはあると思っていた。
そう、まだ鮭釣りを経験している訳ではないのだ。
朝と同じポイントに入る。
ウキ付タコベイト餌付きの60グラムスプーン。
ショアジギング用ロッドで容赦なく振りかぶる。
テニス肘の痛みが一投ごとに響いてくる。
飛距離をそのエリア中の誰よりも稼ぎ、誰よりもデッドにスローにウキを寄せてくる。
イメージは波で揺れているのかリーリングで揺れているのか、分からないくらいで。
正直、これが正解かは分からない。
ただ朝マズメの経験だけで考え、広い範囲をじっくりと探ることに徹した。
鮭はベイトを追っている訳ではない。
それを念頭に、疑似餌としてのルアーの役割を放棄したイメージ、とも言える。
しかもそれが正解かどうかも分からないという(笑)
ただ、何かしらのイメージは自分の中で付ける必要があった。
日が暮れる。
あたりは徐々に闇に包まれる。
完全に日が暮れると地元のアングラーは全員引き上げてしまった。
この小さな河口に友人と二人きり。
右岸と、左岸を一人ずつで占拠する。
これは我々が望んでいた理想の形。
他の誰にも邪魔されない、釣果を約束されない、釣り。
人が風景の中のスパイスとなる。
本当に美しい風景。
右岸を眺めてそう感じずにはいられなかった。
空には雲一つ無く、地上の煌めきに負けない光達が輝く。
月は海を照らし、夜空の光で自分の足下まで見えるほどに透明感のある海。
自分の立ち位置から右側は川からの払い出しで流れが速い。
常に場所を確認し注意しつつ、流れの境目に付く。
足下で水がよれる。
できるだけライトは付けない。
そうして最高の北海道を満喫することができた。
流星が空の低い位置を流れる。
流星のイメージとはほど遠く、ゆっくりと、燃えた煙を引きずり残しながら。
そこに願いを三回唱える時間はあった。
「カネクレカネクレカネクレ」
そう言うと右岸にいた友人に笑われた。
「もっと鮭釣りたい、とか無いのかよ(笑)」
大丈夫、鮭は何とか釣れそうだから。
心の中ではそう確信していた。
実は暗くなる前からアタリはある。
但しそれは聞いていた鮭のものではない。
そしてこの時、外道を一本揚げていた。
魚はいる。
魚影も濃い。
朝とは違って、海は俺たちを歓迎してくれていた。
それとも遅すぎるのか?
それすらも分からない。
ただ、友人の教えだと
スローに、ひたすらスローに巻く
という事。
彼は自身の湾奥でのデッドスローの更に1/3程とも言えるスピードで、ゆっくり、ゆっくり、ウキを寄せてくる。
そこに彼の本気と経験を感じる。
対して右岸のアングラー達はデッドどころかスローとも言えないスピードで、投げて回収する作業を繰り返している。
ただ、友人が釣り上げたことで自分の中でのリーリングスピードはおのずと決まっていた。
ハイシーズンがどうだか分からないし、今日の海がいつも通りかも知らない。
だからこそ、彼のアドバイスを素直に受け入れることができた。
結局、二日目朝マズメに明確なバイトはゼロ。
未だ鮭どころか魚の気配も無い。
北海道は魚種が豊富なイメージがあるのだが、量は少ないのだろうか?
その美しく透明感のある海は、道外からの来訪者を簡単には歓迎してくれないようにも写った。
朝マズメから数時間。
そのまま車中で寝てしまっていた。
運転席もまた同じ。
昼前にどちらともなく起き出し、釣具屋へ向かう。
次の夕マズメの攻め方は決めていた。
ウキを大きくし、60グラムほどのスプーンを買い漁る。
そもそも60グラム程度のスプーンが少ない。
人気は35、45グラムあたり。
しかし、とりあえずでも経験して自分のスタイルとしたいモノがイメージできた今、それを信じてやるしかなかった。
情報収集や準備に時間を費やすと、夕マズメはすぐに訪れた。
アングラーの数は朝マズメよりも減っている。
再びの左岸。
友人は一本揚げていることもあり未だウェーダーも履いていない。
彼が余裕なのか、俺に余裕がないのか。
とりあえず、一本。
獲るのではなく、掛ける。
まず鮭とコンタクトすることに全ての始まりはあると思っていた。
そう、まだ鮭釣りを経験している訳ではないのだ。
朝と同じポイントに入る。
ウキ付タコベイト餌付きの60グラムスプーン。
ショアジギング用ロッドで容赦なく振りかぶる。
テニス肘の痛みが一投ごとに響いてくる。
飛距離をそのエリア中の誰よりも稼ぎ、誰よりもデッドにスローにウキを寄せてくる。
イメージは波で揺れているのかリーリングで揺れているのか、分からないくらいで。
正直、これが正解かは分からない。
ただ朝マズメの経験だけで考え、広い範囲をじっくりと探ることに徹した。
鮭はベイトを追っている訳ではない。
それを念頭に、疑似餌としてのルアーの役割を放棄したイメージ、とも言える。
しかもそれが正解かどうかも分からないという(笑)
ただ、何かしらのイメージは自分の中で付ける必要があった。
日が暮れる。
あたりは徐々に闇に包まれる。
完全に日が暮れると地元のアングラーは全員引き上げてしまった。
この小さな河口に友人と二人きり。
右岸と、左岸を一人ずつで占拠する。
これは我々が望んでいた理想の形。
他の誰にも邪魔されない、釣果を約束されない、釣り。
人が風景の中のスパイスとなる。
本当に美しい風景。
右岸を眺めてそう感じずにはいられなかった。
空には雲一つ無く、地上の煌めきに負けない光達が輝く。
月は海を照らし、夜空の光で自分の足下まで見えるほどに透明感のある海。
自分の立ち位置から右側は川からの払い出しで流れが速い。
常に場所を確認し注意しつつ、流れの境目に付く。
足下で水がよれる。
できるだけライトは付けない。
そうして最高の北海道を満喫することができた。
流星が空の低い位置を流れる。
流星のイメージとはほど遠く、ゆっくりと、燃えた煙を引きずり残しながら。
そこに願いを三回唱える時間はあった。
「カネクレカネクレカネクレ」
そう言うと右岸にいた友人に笑われた。
「もっと鮭釣りたい、とか無いのかよ(笑)」
大丈夫、鮭は何とか釣れそうだから。
心の中ではそう確信していた。
実は暗くなる前からアタリはある。
但しそれは聞いていた鮭のものではない。
そしてこの時、外道を一本揚げていた。
魚はいる。
魚影も濃い。
朝とは違って、海は俺たちを歓迎してくれていた。
- 2011年11月8日
- コメント(3)
コメントを見る
fimoニュース
登録ライター
- たけのこのこのこ2025 #6
- 14 時間前
- はしおさん
- チョットした工夫で使い良いルア…
- 1 日前
- papakidさん
- 『キャッチバー改を改?』
- 2 日前
- hikaruさん
- 記憶に残る1本
- 5 日前
- 濵田就也さん
- こんな日もあるよね
- 5 日前
- rattleheadさん
本日のGoodGame
シーバス
-
- 貴重なバイトをモノにできるか⁉︎
- JUMPMAN
-
- ラッキー!
- kamikaze
最新のコメント