ハンドメイドミノーのリップを外注してみた

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ルアー製作はとにかく楽しい。
アクションをイメージしてフォルムを考えるのも、無心で木を削っている時間も。色柄表現をあれこれ試すのも。

でも中には退屈で困難な作業もある。
SUSワイヤー加工は当初苦手だったけど、道具の使い方を見直し近頃は慣れてきた。

しかし「リップ製作」はやってもやっても思い通りにいかない。

これまでリップ製作の手間を省きたくてレジンやポリカーボネートなどの素材を試してきたが、強度を考えたらやっぱりアクリルが一番。それも2mm以上のもの。

アクリルのカットは専用のカッターで溝を引いてからパン!と割るような単純なものだけど、この溝を引くのに結構苦労する。

溝引きは刃を20回位往復させるのだけど片面からだと断面が偏るから両面から溝を引くようにしている。この際に表裏でズレたり、刃が滑ってキズがついたり、かなり集中して作業しないとミスが多発する。溝の引き終わりでカッターの刃により作業台を傷つけることもあったり、切粉もそれなりに出るし。

何より曲線が切れないのが困ったもので、カット後のヤスリ作業を複数の番手で根気強く仕上げる作業が必要だ。そうやってできたリップ達だけど寸法精度はすこぶる怪しいもので、時間も必要以上にかかってしまう。

…て、まあ不満ばかりなのだけど、クリエイティブ要素が少なく苦労の割には報われないのがこの作業。

そんなことを考えてたらレーザーカッターが欲しくなってきた。しかしプロ用のものしか見当たらず個人で使うには場所も金額も現実的でない。電動工具はなるべく使わないのがマンションモデラーの基本心得⁈でもあるので。

そんなこんなでネットを調べていたら、webでアクリルのレーザーカットサービスをやってる会社をいくつか見つけたので試しに依頼することに。今回お願いしたのは福岡のanymany(エニメニ)さん。

PCで描いたリップのデータをそのままweb入稿
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指示に沿って材料とサイズを選んで見積り
今回はメインパーツ30個+補強パーツ30個
作業にかかる時間で金額が決まるらしい。

平日の夜だったがその日のうちにメールで見積り結果が来た。早い!嬉しくなって即注文。

翌日には作業完了と発送連絡、2日後に到着。
本当に早い。

送料とか作業費で金額はそれなりにかかるものの、この数自分で作ったら果たして何日かかるのか?と思うと、充分に魅力的なサービスだ。

養生紙が貼られたままの状態でレーザーカットされているから、表面はしっかり守られているし、カット面もとてもキレイ。
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こんな感じにパーツごとに小分けされている
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自分がすることといえば、養生紙を剥がし2つのパーツの位置合わせをして接着するのみ。
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完璧!
自分でこの精度は絶対に出せない。

本体と組み合わせて。
各工程が少しずつ整理されてきているから途中で迷ったりせずスピードが上がってきているのを感じる。
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ハンドメイドのハードルはいろいろあるけど、無理せずこういうサービスを併用しながら自分の目指したい形を追求するのが、ネット社会の今っぽくていいのではないかと思う。とにかく便利な世の中になったものだ。

来年もこの調子でがんばります。

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