２日PM7：00。

仕事を終わらせダッシュで帰宅。
PCを開いて、黒潮情報を見ながら急いで準備に取り掛かる。

今日から３日、４日の二日間は、チームの半年に一度の遠征釣行の日。


昨年に続き、今年も和歌山県南紀がその舞台となった。


もちろんTOMMYはヒラスズキオンリー（エギを一本のみ、タックルケースに忍ばせてある）。
波の予報は１．５m、風は１m未満とかなり渋そうな雰囲気。

更に四月の後半から黒潮海流が沖に逃げてしまった事が、余計に雲行きを怪しくさせていた。


他の連中はヒラ、アオリをメインにハードロックやメバルまで多種多様なタックルを用意。

まったく欲張りな奴等だ。

彼等は有名なことわざを知らないのだろうか・・・。

二兎を追う者なんとやらである。

結局６人で、延べ１７本ものロッドが車に積み込まれた（笑）。
帰りには１５本になる事を、彼等はまだ知らない。


PM9：00。
それぞれの想いを乗せていざ出発。




急ぎたい気持ちをグッと堪えて、燃費向上のエコドライブ。
これも釣り人が出来る大事な事。


途中コンビニにて夜食を物色したり、朝食を買い込んだり。
TOMMYはお決まりの「アリナミンV」と「ウィダーインゼリー」・・・。




AM2：30、現着。

色々と考えた末に、串本町のとある地磯に立つ事にした。
波や風がないのなら、せめて潮通しのいい場所に立つしかない。

昼からは更に波質を落とす予報・・・。


TOMMYは朝マヅメに全てを賭ける事にした。



着いて早々、タックルを準備。
もちろん辺りはまだ暗かったが、世間はGW真っ只中。
少しでも早く磯に行かなければ撃てる場所すらなくなってしまう。


１１０ルーメンの照射光度を持つシュアファイアで足元を確実に照らし、十分に注意しながら暗い磯を歩く。


歩く事２０分。
それぞれに好きな場所を陣取り、AM3：30実釣開始。



TOMMYはまず磯に腰を下ろし、目を閉じ耳を澄まして磯に当たる波の音を聞き入った。
それから良く目を凝らし、３０分程じっと海面を見つめセットが入る間隔、波向き等を隈なくチェック。


そして空がうっすらと青くなり始めたAM4：15。
いよいよバッカニア、青弓をスタンバイ。

アリナミンVを一気に飲み干し、キンキンに五感を研ぎ澄ます・・・。

いざ戦闘モードへ。




まずは『DUEL　アイルマグDB１２０diet（チャートクリアー）』をチョイス。


一投目。


沖のサラシへルアーをキャスト。
少々早めにルアーを引いて、カレントの場所を探す。

ニ投、三投、四投・・・。


セットを待ち、コースを変えながらカレントやそのサイドに出来るポケットへルアーを送り込む。



そしてAM4：23。
開始から五投目。


うっすらと見える根の奥へルアーを落とし、根際をタイトに引きながらカレントを漂わすと・・・・・


『ゴン！！』


「よっしゃあ～！」


二度追い合わせを入れ、ロッドが弧を描くと同時に腰を低く落とし臨戦態勢を取る。



「ジーッ！ジジーッ！！」
「ギュイギュイ～！！」

ドラグが鳴り、ラインが音を立てて海中へ引き込まれる！


主導権を与えない様、ポンピングで魚を浮かすと、ここから怒涛の三連続エラ洗いを魅せたヒラスズキ！


く～っ！たまらねぇ！！



遠目に見てもグッドサイズは間違いなかった。

スリットに誘い込み、寄せ波で一気にずり上げる。




自己記録を２cm上回る、ピカピカの７２cm。


渾身のガッツポーズと、波の音をかき消す程の咆哮が磯にこだました。






≪DATE≫

●　5/3　大潮／AM4：23／潮位155cm 
●　ヒラスズキ／72cm／4.0kg


≪タックル≫

●　Rod　 /Apia　Foojin’go BUCCANEER120M
●　Reel 　/SHIMANO　STELLA C3000
●　Line 　/SEAGUAR　BATTLE SEABASS 1.5号
●　Leader　/SEAGUAR　Premium MAX 30lb
●　Rure 　/DUEL Aile MAGNET DB120diet、AIMS LEAN 120F、EverGreen True-round115F、HALCYON SYSTEM  PENNYSUCK、etc・・・