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辰年初釣行

  • ジャンル:釣行記

『それにしても・・・釣れません!』


この極寒の中、年始から誰が見ても頑張って釣行を重ねていた、とあるソル友の悲痛な叫び。


この叫びに心動かされました。


その男の名は『がんちゃん』。

高知育ち、海無し県岐阜在住の熱き男。

昨年、東海魂の懇親会にて出会い、「いつかご一緒しましょう!」と約束を交わしていた。


TOMMYもこの連休に竿を振ろうと考えていたので、無理を承知で前日の6日にお誘いをしてみると、早々に「行きます!」との返信。

しかし、ここ最近まったく釣りにも行けていないこの私が、釣らせるだなんて大それた事を言える筈もなく、
「あまり期待はしないで下さいね・・・。」とだけ伝えた。


仕事をダッシュで終わらせた翌7日、25時にTOMMY家で待ち合わせ。

この日の潮時は満潮6:02分。

「時間的に、ウェーディングでの一級ポイントは難しいか・・・。
となれば、逆にもう少し上げたタイミングの方が釣りやすいかもしれないな・・・。」


などと、色々と頭で考えながら、車をポイントへと向ける。

まだポイントに着いてもいないのに、ソワソワと落ち着かない。
頭で考えているのが何よりの証拠。
フィールドへ足を運んでいない不安がそうさせた。

反対に、ハンドルを握る『がんちゃん』の顔は期待に満ち溢れていた。



ポイントに着き、車を降りて、まずはフィールドチェック。


やはり寒い。
風速2m、海は上げ5分といった所。
潮流は右から左。
手を海中に突っ込んで一言・・・『つめてぇぇぇ』

まったく持ってイヤな季節だ(笑)。


水面から顔を出しているカケアガリとなるであろう場所が、以前よりもやや右に移動しているのが見て取れた。

「と言う事は流れに対し、あそこと、あの辺りにヨレが出来る筈・・・。」

あとは魚が入っている事を願うのみ!

『やりますか!』



車に戻り、不思議とタックルを準備している頃には、寒さを感じなくなっていた。
これはきっと心がたぎっている証拠。
やっと感覚が戻って来た。
帰りには二人共笑っている事を願って、いざ実釣開始。


まずはERDAで潮目付近を広く探って様子を見る。
ベイトの気配はまるで感じられない。


すると、開始早々ボトム付近でドスッとヒット。


この引きはヤツに間違いない・・・

それを聞いた、この日海初入水の『がんちゃん』、激しくビビる(笑)。


竿をあおると、何かに巻かれた後、すぐに外れたので事なきを得たが、“真冬の浅場にエイはいない”と思ったら大間違い。

起伏に富んだ地形には冬でも豊富な甲殻類がいて、それらを求めて奴等はやって来る。


エイがいるなら甲殻類がいる。

それは即ち、コノシロをベイトにしている様な大型は望めなくても、甲殻類をエサにしている様なサイズならシーバスもきっといる!と言う事だ。

“魚がいるかどうかわからない” から “魚はきっといる!” に心がシフト(笑)。


集中してミニヨレで流れを捉えると、すぐに答えが出た。


今年の初物は、40cmクラスの綺麗なスリムシーバス!

ここの魚は美味いんだけど、さすがにこのサイズと体型じゃね・・・。
「ありがとう」と早々に海へお帰りいただく。


これを見て俄然やる気の出た『がんちゃん』!

撃って撃って撃ちまくる!



しかし・・・

無常にも時間だけが過ぎて行く・・・。


釣ってもらいたい。
この想いは時間が過ぎる程、益々強くなる。



AM5:30分を過ぎた頃、目の前に綺麗な潮目と潮流が二本出現。

『がんちゃん』の途切れかけた集中力と闘志を取り戻そうと、ここで何とかTOMMYがもう一度魚を掛けるも、怠慢なアワセが仇となり、エラ洗いにてバラしてしまうという失態をやらかした・・・。

この厳しい状況下でのバラシは痛恨。
少ない魚を更に散らしてしまったのだ。


それでも『がんちゃん』は投げ続けた!


AM5:55。
既に流れは散漫とし、ピンで所々にヨレが存在するのみ。

TOMMYは竿を振るのをやめ、水面に目を凝らす。



見付けた。

来た時に顔を出していた、カケアガリの頭に出来た微かな流れとヨレ。


「がんちゃんラストチャンスです!来た時にあった中洲の場所覚えてる?」

その声力強く

「はい覚えてます!」

「ミニヨレをあの辺りに投げて、その中州の頭をかすめる様に引いてみて!」


こんな曖昧なアドバイスで釣れるのか・・・。


記憶にある中州は既に水の中。
少しでもトレースコースがズレれば、根掛かりは必至。


息を呑んで見守る。



『来たっ!!』

マジかっ!(笑)


背を反らし、目一杯竿をあおる『がんちゃん』!!


『よ~っしゃ~!!』


上がって来たのは35cm程のシーバス。


それに派手に喜ぶ“35歳辰年”の二人(笑)!!

素直に嬉しかった。
まるで、初めて魚を釣った時の様にはしゃいだ。



決して釣りはサイズだけじゃないって事。

そして釣りは最高の瞬間を与えてくれるって事。


また身を持って体感する事が出来ました。



これだからやめられねぇんだよ!


ありがとう『がんちゃん』。

ありがとう『大好きな海』!


さぁ、次は誰と体感しよう!


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