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豪州マグロ事情・僕の近所の凄い釣り場

 もうかれこれ10回以上はマグロを追いかけ海原に飛び出している。
結果はまったくといってついてこない。でも、4.1mというオモチャのような小型船と海図と潮、天気を読み、己一人の力で大海原に挑む自分が大好きだ(苦笑)。
マグロといってもここらで主に釣れるのは腰長マグロ。平均が8~10kgで大きくても20kgちょいなのでちょっとヘビーなシーバスタックルで遊べる。問題はベイトのサイズ、ホワイトベイトというシラスのような3~5cmの魚がメインベイトなのでマッチザベイトがほとんど無理だということと、釣り好きのほとんどがボートを保有するここブリスベンの釣り人達にイヂメられ続けたマグロたちはまさに精鋭部隊。漫画風に言えば、半径100mの円とスタープラチナの目の良さを兼ね備えている。
釣れるチャンスといえば、海が大荒れした後の油断している時や珍しく鰯が入ってきた時、またはリアクションバイトしちゃった時くらい。マグロの爆発ナブラは何度も見ているけどバイトさせられないもどかしさ、わかるでしょ。最近はちょっと遠出をしてまで狙い続け少しずつキャッチに近づいて来ていると思う。
以下の文は、借り物のボートで初めてマグロを狙った時のものである。ではどーぞ。


最近やっと日本から送ってもらった昔の釣り道具が届いた。高級なタックルではないけれど、学生時代に自分の酷使に耐え抜いてきた愛着のある釣り道具達である。そのなかの一つ、ダイワ・ファントムX(ムッチャ古っ!)。北海道でシロサケや樺太鱒、イトウ、アメマスなどの大型鮭鱒類をシトメテ来た頼もしいロッドである。今回彼は未知の魚・マグロ(コシナガマグロ)に挑むこととなる。
ちょっと訳あってボート会社から、5.5mのクルーザーを2日間無料で貸してもらった。5.5mクルーザー・1300kg・・・自分の愛車三菱マグナの牽引重量の限界に近い重さであるが、たいした問題も無く港まで運べた。水に浮かべるとさすがにこのサイズになると安定性や乗り心地も最高。かなりスピードもだせて、波を切り裂き滑らかにポイントまで向かう。ポイントに着くとすぐにナブラを発見。マグロはまさに弾丸の様にベイトを追って水面に魚体全てをさらして飛び出している。かなり興奮する光景だが、群れが小さく近づくとすぐに沈むためナブラ付近でエンジンを切って待つ作戦に変更。待つこと1分くらい、運が良過ぎるのか、悪いのかボートのすぐ周りでナブラが発生。相棒と焦ってキャストするがあっという間にナブラは沈んだ。少し待つと100mほど離れた所でまたナブラが発生。慎重にボートを近づけキャスティング射程内に入る、自分はボートの操船に専念していたが、マグロのミサイルナブラと相棒の手返しの悪さに我慢しきれず操船もそっちのけで、20gの小さなジグをナブラに打ち込む。着水と同時に高速でリーリングすると、いきなりグイ~~ン!!とロッドが持っていかれ、リールが悲鳴を上げる。雑誌でよく見るUNSTOPPABLE「ファーストランは100mくらいラインが持っていかれる」という言葉を思い出す・・・がしかし、30mほど走られた後たいして走らなくなり、下へ下へ行こうとする。自分のラインシステムは20lbブレイドに40lbリーダーで余裕があるのだが、トラウトロッドなのであまり無茶はできず。

5分ほどファイトし船縁に寄せるが・・・実はここからが大変だった。ロッドのバット部に力が足りずなかなか寄せられない、寄せては走られを6,7度繰り返しやっとネットイン。結局ファイト時間は10分以上かかってしまった。運良くサメもいなかったので獲れた一匹だろう。トラウトロッドのファントムXも折れずに本当によく働いてくれた。
自分でポイント選びから操船、ファイト、ランディングまで全てをクリアし、待ちに待ったマグロとの初対面を果たした時、言葉にならないほどの達成感が込み上げてきた。初めて釣る魚は、やはり何かが違う。
 
その後、相棒にもこの感動を味わって欲しく自分は操船に専念し、ナブラは度々発生するがなぜか相棒のジグ(自分と同じ物)をマグロは食ってこなかった。キープしたマグロの腹を開けてみると3cmほどのベイトがたくさん詰まっていた。ちなみにサイズは・・・あまりの嬉しさにはかり忘れた。おそらくアベレージサイズの8kg前後のはず!?

その後、小型ボートを買いマグロを追い回すも、釣れない日々が始まるのであった・・・

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