なんか眠れないので本日はラインの話でもしようと思います。


自分は普段ベイトリールにフロロライン巻いてシーバス釣ってます。ラインは３号か５号です。秋は５号一択になります。


はっきりいって、オカッパリのシーバスでフロロ巻いてシーバス釣ってる人はほとんどいません。メリットがあまりないし、太糸使う釣りは結構深刻な問題が生じるからです。今日はそんな話です。



現在、リバーシーバスで主流なのはスピニング+細糸PE（０．８～１．２号）の組み合わせで、アップクロスにルアーを投げてU字の軌道を描く形でルアーを流して釣るやり方が主流です。いわゆるドリフトですね。


都市河川だと、このやり方で明暗に流し込んでいくやり方がとても人気があります。


これ、本当に細糸PEとマッチしている釣り方でして、ぐうの音もでないほど完成されたやり方です。


なんで、このやり方が細糸PEとマッチしているかというと、細糸PEが一番ラインスラッグの管理が簡単なんです。リーダー部分位しか水に浸かっていない状態を作りやすい。


つまりラインが手前の流れに取られて下流方向に急激なドラグがかかってしまい、ルアーが下流方向に強烈に泳ぎだすなんて事が起きないんです。自然にルアーをドリフトしていけるんです。


この逆の例が起きるのがドライフライの釣りです。フライの釣りはラインが超太いのでスピニングPEの感覚でラインを流れに置いてしまうと、下流方向へのドラグがフライに強くかかってしまい、フライが下流方向へ凄い勢いで引っ張られてしまいます。これだと釣れません。


そのため、自然にフライを流すために、ラインメンディングが非常に重要な釣りになります。この部分はスピニングPEよりも繊細なラインメンディングが要求されます。


このあたりは、

https://flyfisher.tsuribito.co.jp/archives/satomi_drag


フライフィッシャーの記事に詳しいので、そっち読んで下さい。フライを上流から下流に流す方法というのは専門的なやり方が必要になるわけです。




さて、こっからが本題。


なんでフロロラインがリバーシーバスで嫌われるのか。嫌われていなくても使われないのか。それは自分でやっててわかってるんです。



スピニングならともかくベイトの場合、慣れてくればフロロでも飛距離は問題なく出せます。最近のシーバスルアーはよく飛ぶのばっかなので５０～６０ｍくらいは普通に飛ばせます。


しかしながらフロロラインでスピニングPEみたいな釣りしようとすると「これはあかんわ」となってしまうアングラーが殆どじゃないかと思います。


というのも、落ち鮎シーズンにフロロの５号とかでフローティングミノーを５０ｍほどアップクロスに投げてドリフトさせようとしたとします。


これやると、ラインスラッグがどばーーーっとでます。太いラインでラインスラッグが大量に出たら、ラインに強烈な水流によるドラグがかかります。


結果、ルアーはラインに引かれて凄い勢いで下流に向かって流れていく事になります。


これはフライだろうとルアーだろうと釣れません。


じゃあ、フライみたいにラインメンディングすれば～みたいな話になるんですが、５０ｍ飛ばしてドライフライみたいな繊細なラインメンディングするのはほぼ不可能です。そしてライン自体が重いですから、ラインスラッグをコントロールするのも不可能に近い。（
糞長い竿使えばマシにはなりますがね）


要はアップクロスの釣りに太いフロロって向いてねぇんですよ。これじゃ使われないのも当然ですよね。


落ち鮎シーズンの神川で何度か試してみたんですが、釣れないことはないです、ただ当たりが全然わかんないし、フローティングミノーのドリフトと太いフロロって本当にミスマッチだなと思った次第です。


んじゃあ、なんで自分はフロロ使ってるのかって話になるんですが。


結論いえば、これやり方次第なんですわ。


ドライフライみたいな流し方は太いフロロでは不可能ですし、スピニングPEと同じやり方でフローティングミノー流すのも太いフロロじゃ無理でした。１．５号くらいまで落とせば出来ない事もないんですが、そこまで細くするとベイト使う意味がない。


でも、フライで言えば、ウェットフライの釣りならフロロでも出来るんですね。


どういう事かというとウェットフライの釣りである「流れの上流や潮上からフライをスイングさせてる」やり方であればフロロでも問題なくできます。


そのため、フロロラインでシーバスを釣る場合、ダウンクロスが基本になります。ウェットフライと一緒です。


このあたりはウェットフライでシーバス釣ってる人が記事書いてるので、


http://doratomo.jp/~flyfishing-shiki/chair/suzuki_method/method_main.htm



こちらの記事でどうぞ。


基本的にフロロでシーバス釣る場合は、この形でルアーを動かします。ラインメンディングのやり方もウェットフライと大体一緒ですね。


手前の流れが強すぎてライン先行気味になる場合は、着水後に上流に打ち返したり、竿を上流側に倒して時間稼いだりはしてます。


このやり方であれば、太いフロロでも釣りになります。


まあそんな訳ですので、ベイトに太いライン巻いてシーバス釣るなら、ダウンクロスに投げてルアーをスイングさせるやり方が良いよ、そのやり方だと釣れないならスピニングPEやったほうがいいよっていう話なのでした。


特に落ち鮎パターンでやるなら、スピニングPEのが良いです。アップクロスに投げてルアードリフトさせてくるならスピニングPEが一番やりやすいです。



ベイトに細いPE巻いて釣る方法もありますが、自分は投げ切れとかラインの食い込みとかにウンザリして止めました。なので太いラインで釣る方法を模索した結果、こういう形に落ち着いた訳です。



ではでは。