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小川健太郎釣りペイジ


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帰ります

今から帰ります。
今朝もフックなしスプーンで一尾だけサイトを試すことができました。
よりによってメーターオーバーでしたが…これはソルトマンが釣ってくれるでしょう。
で、この一尾だけの実験ではまっすぐ食って来てしまいました。
落とした位置がイトウの真正面であったのが原因でしょう。
しかしながら、泥をはたく体の動きと、捕食時の加速、体の直進安定性、口の開き…
すべてを足元で観察することができました。

で、今回の結論としては、飛躍的な考えかもしれませんが、
『泥と砂を守ることがイトウの保護につながる』のではないかと。
はっきり言って砂煙を使っての捕食がメインだったとしても、
釣りに与える影響なんてほんの数パーセントです。
偽善的かもしれませんが、こうして釣り人が観察した結果を集めて
何の役にたつかというと、イトウの生態解明であり、周辺環境の保全です。
釣り人は僕の釣果をみて、ようやく砂泥の重要性を感じてくれると思ったからこそ、
結果を提示させていただきました。
へたくそですが、こうやって頭だけで釣ってます。もう釣っても滅多に出しませんよ。多分。(ファイトがコイとかなり似ているので、コイのほうが波風立たないからです)

今回の釣行で、本当にワタクシが提案したいのは
釣果ではなく、『釣り人に何ができるか』というシンプルな話です。
護岸工事を盲目的に止めさせる話ではなく、
業者側と保護側の間をとるために何ができるかです。

いきなり釣りを禁止すれば、イトウなんて我々一般人が誰も見向きするわけがありません。例を挙げるなら宮崎のアカメがそうです。
あれはたった一年で一般人の興味を削ぎ落とし、
今となっては早くも「宮崎で絶滅しようが知ったこっちゃない人」のほうが多くなりました。

一方で、業者行政側からイトウの棲む湿原をみれば、
そもそも泥は臭いし、すぐに氾濫する川をつくる原因です。
これも真実です。

ここで湿原を守るために、アメリカ風の正義観をかざして、
住んでる人々を追い出すとか、
今すぐ工事を止めるとか、
今すぐ釣りを禁止するとか、
そういう話がすぐに出てきます。
どれも無意味な争いに思えます。
滅ぶなら、滅ぶまでの道のりを大切に見守ること、
1人1人のオリジナルな考えを述べていくことが
最も重要なのではないでしょうか。
例えば「どうしても護岸の必要な箇所は細かく広い階段上の護岸にして、泥をストックさせていく」など、様々なアイデアもあるかと思います。
もちろんこれらはちゃんと調べてはじめてわかることですが、
アイデアの始まりなんて、他愛ない一言だったりするもんです。
多くの人が今のうちにイトウの湿原に興味を持ってくれれば嬉しいです。

『泥も菌も、臭い匂いすら美しいといえる自然もある。』ってことです。
洗顔や風呂に毎日入る必要はないってことですね。違うか(笑)。

次回、イトウのリリースについてです。

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