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▼ ベストキッドを語る
- ジャンル:日記/一般
- (映画・本を語る)
田舎から引っ越してきた転校生が、都会のバブリーな悪ガキ共にいじめられるが、カラテを習い、やがて戦い、勝利するという成長物語。
かつて見た、ベストキッドをこんな風に認識しているならば・・・
それは大きな間違いなので今すぐにでも見直すべきだ。
これは日系人として、アメリカンドリームを夢見た国に、絶望を覚えたひっそりと残りの人生を過ごそうとしていた老人が、生きる希望を取り戻すストーリー
ミヤギの物語なんだ。
ダニエルさんは前フリ
冒頭から始まる、ダニエル少年の引越し。
新しい家、新しい町、そして新しい友人に、更には彼の前に登場する飛び切りカワイイ金髪の女の子。
カリフォルニア最高だぜ。
だが、そんな希望はすぐさま打ち砕かれる。
家はセレブなお坊ちゃまでおまけにコブラ会というカラテ道場門下生でTOPの実力者、ジョニーが登場する。
腕っ節は比べ物にならず、初日からボコボコに。
自転車しか持っていないダニエルに比べ、ジョニーはバイクを乗り回し、おまけに高級なオープンカーで現れ、ダニエルを迎えに来た母親を見て「ママは良い車乗ってるな」とこき下ろされる。
更には強力な子分を引きつれ、数の力で袋叩きに。
ここで助けに現れるのがカラテの達人ミヤギさん。
あれよあれよとジョニーと子分を打ちのめしダニエルを助け、そして絶望のどん底に陥った彼に、カラテを教える事になる。
これが全部、前フリなんですよ。
ベストキッドのテーマとは
この映画にはいくつかの深いテーマという物が内在していて、1つは教育。
つまり、最後の最後、クライマックスで解かるのですが実はジョニーって良い奴なんです、本当は。
性根から腐ってるという根っからの悪党ではないんです。
つまり、最後の瞬間、ダニエルとジョニーが戦っているように見えて、実は戦っているのは2人の師、その教えがぶつかっているんです。
子供の教育とは重要じゃないか、そんなメッセージが込められているのが、あのエンディングという訳なんですね。
で、善い教えが勝つのはハッピーエンド。
そして、これから解かるように、冒頭でも触れた様に主人公はミヤギなんです。
彼はダニエルの前に現れたスーパーマンであり、ヒーロー。
まるで全てを悟りきったかの様な仙人として、カラテだけではなく、人としての成長を促します。
ところが
彼が劇中で、一度だけ、非常に人間臭い、つまりもうドロドロした感情を吐き出すのが、泥酔した数分の、あのワンシーン。
日系人として第2次世界大戦をアメリカで経験した事は彼に拭えぬ傷を刻みつけ、そして何処かアメリカに絶望していたのだという、非常に皮肉めいたセリフを言うんです。
ここで、ダニエルは彼も人間なのだと、気がつく様に、見ている我々もただの脚本の駒としての先生役ではない、ミヤギのストーリーに気がつかされる。
ハートフルヒューマンストーリー
想像してみてください。
絶望し、身よりも無く、ひっそりと、ささやかに残りの人生を過ごすだけの老人を
でも、彼は変わった。
今まで披露する事なく、収めていたカラテという超技術を、ダニエルの為に使う事で、そして教える事で。
これはダニエルとミヤギが絶望から、人との触れ合い、友情によってお互いを助け合い、生きる希望を取り戻していくストーリーなんだ。
だからこそ、エンディングはああいう風に差し替えられたのですね。
まぁ、ちょっと笑っちゃうような所もあるんですが、それは本質が解かっていればどうでもいい所です。
かつて見た、ベストキッドをこんな風に認識しているならば・・・
それは大きな間違いなので今すぐにでも見直すべきだ。
これは日系人として、アメリカンドリームを夢見た国に、絶望を覚えたひっそりと残りの人生を過ごそうとしていた老人が、生きる希望を取り戻すストーリー
ミヤギの物語なんだ。
ダニエルさんは前フリ
冒頭から始まる、ダニエル少年の引越し。
新しい家、新しい町、そして新しい友人に、更には彼の前に登場する飛び切りカワイイ金髪の女の子。
カリフォルニア最高だぜ。
だが、そんな希望はすぐさま打ち砕かれる。
家はセレブなお坊ちゃまでおまけにコブラ会というカラテ道場門下生でTOPの実力者、ジョニーが登場する。
腕っ節は比べ物にならず、初日からボコボコに。
自転車しか持っていないダニエルに比べ、ジョニーはバイクを乗り回し、おまけに高級なオープンカーで現れ、ダニエルを迎えに来た母親を見て「ママは良い車乗ってるな」とこき下ろされる。
更には強力な子分を引きつれ、数の力で袋叩きに。
ここで助けに現れるのがカラテの達人ミヤギさん。
あれよあれよとジョニーと子分を打ちのめしダニエルを助け、そして絶望のどん底に陥った彼に、カラテを教える事になる。
これが全部、前フリなんですよ。
ベストキッドのテーマとは
この映画にはいくつかの深いテーマという物が内在していて、1つは教育。
つまり、最後の最後、クライマックスで解かるのですが実はジョニーって良い奴なんです、本当は。
性根から腐ってるという根っからの悪党ではないんです。
つまり、最後の瞬間、ダニエルとジョニーが戦っているように見えて、実は戦っているのは2人の師、その教えがぶつかっているんです。
子供の教育とは重要じゃないか、そんなメッセージが込められているのが、あのエンディングという訳なんですね。
で、善い教えが勝つのはハッピーエンド。
そして、これから解かるように、冒頭でも触れた様に主人公はミヤギなんです。
彼はダニエルの前に現れたスーパーマンであり、ヒーロー。
まるで全てを悟りきったかの様な仙人として、カラテだけではなく、人としての成長を促します。
ところが
彼が劇中で、一度だけ、非常に人間臭い、つまりもうドロドロした感情を吐き出すのが、泥酔した数分の、あのワンシーン。
日系人として第2次世界大戦をアメリカで経験した事は彼に拭えぬ傷を刻みつけ、そして何処かアメリカに絶望していたのだという、非常に皮肉めいたセリフを言うんです。
ここで、ダニエルは彼も人間なのだと、気がつく様に、見ている我々もただの脚本の駒としての先生役ではない、ミヤギのストーリーに気がつかされる。
ハートフルヒューマンストーリー
想像してみてください。
絶望し、身よりも無く、ひっそりと、ささやかに残りの人生を過ごすだけの老人を
でも、彼は変わった。
今まで披露する事なく、収めていたカラテという超技術を、ダニエルの為に使う事で、そして教える事で。
これはダニエルとミヤギが絶望から、人との触れ合い、友情によってお互いを助け合い、生きる希望を取り戻していくストーリーなんだ。
だからこそ、エンディングはああいう風に差し替えられたのですね。
まぁ、ちょっと笑っちゃうような所もあるんですが、それは本質が解かっていればどうでもいい所です。
- 2011年8月15日
- コメント(2)
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登録ライター
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ノリユキ・パット・モリタさんが「ミヤギさん」の微妙な部分を
見事に演じていましたね。
ジャッキーじゃダメなんです。
全てにおいて同感です。
Nintokun
大阪府