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試作品(思索品)彼是 by 松本太郎

アピアの松本です。
ログ当番だったのを思いだしたので、とりあえずログインしたのだが(って、元々昨晩から釣行予定だったのだが、たまたま行程中の荒天が予想されたので中止にして出勤していた・・・アブねー。)、何を書こうか考えていたら、たまたま、問い合わせをいただいたので、今回はとある試作品について。
 
個人のSNSアカウントではチラッと露出したりしていたのだが、
目ざとい方は一昨シーズンからお気づきだった通り、
まぁまぁ長いことイゴイゴ試してるコレ。
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此処から派生して、“Ⅱ”やら“長さ違い”やら何しか仮ラインナップも増えてしまっていっているのだが・・・。
想定しているサイズとの逢瀬の機会は限られているので、とにかく投げ続けるしかない。

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今年はフィッシングショーや各地のイベントで
「ロックショア青物のロッドは何か出ないんですか?」
と聞かれることも多かったんですが、ハイ、今年は出しません。
すみません、たぶん来年もまだ分かりません。

そんなこんなで今季も各地の磯を駆けずり回ってきた中で、自身のライフワークでもある「ロックショアからある程度大きな魚を狙う」ために必要なロッドってどんなものなのってことについてお話しようかと思いますが、コレってオフショアビッグゲーム同様、体躯や膂力によって個々のアングラーに最適なロッドがそれなりに異なってくるカテゴリーの一つだと思うので、単純に強ければ、軽ければヨイというものではないのが難しいところ。
例えば、バスロッドやシーバスロッドなら、任意のアプローチに適うものを選んだとしても、ロッドの重量が250gを超えることは稀だが、これが概ね9㌳~11㌳で尚且つ、100gのルアーがフルキャスト出来て、さらに、それなりのハイドラグでのやり取りにも余裕をもって対峙できるロッドってなってくると、ウェイトはどんなに軽くても300g前後からだし、それらに併せた使用が想定されるリールの重量も600g~ってなってくる。
その上で、足場の不安定な礁上で一般的な成人男性が耐えられるドラグ値は、屋内や平地でのパフォーマンスとは全く異なることまで考慮して、ターゲットにプレッシャーをかけられつつ、アングラーをサポートできるロッドって?って、色々こしらえて各地で手練たちに委ねて試してきてみた。
もちろん、釣果は別として、自身が一番振り回しているのは言うまでもないのだが。
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その中で幾つかのサンプルは、時流のオフショアキャスティングロッドをベースにこしらえてみたのだが、一般的なロックショアキャスティングモデルよりも遥かにソフトなティップとハードバットを融合させたブランク構成は、ジグ/プラグに関わらず、より自然な挙動の演出に一役買うことが認められた。
「食うアクションを出しやすい」ということ→「釣れるロッドになった」ってことだ。
あと、言えることはやはり柔らかいと扱いがとにかくラク。

下の写真はいずれも4kg程度の負荷を掛けたもの。
一見、僅かなロッドアクションの差異に見えるが、手元に伝わる負荷は全くの別物。但し、ラクならば良い、ということではない。

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これは至極当たり前のことなのだが、硬く、張りがあるブランクよりも、しなやかで柔らかいブランクは副次的な要素として折れにくい。
さらに足場や取り回しに制約が多い場合や、波濤にプラグを駆らせることも容易となることもある。
なによりも、やり取りにおいてタメが効かせやすい(角度をつけて立てていく事にも、より安心感が芽生える)。
が、瀬際の攻防において、ターゲットに空気を吸わせられているような状況ならば良いが、テラスが伸びていたり、足元が急深でハングがキツかったりするような磯では、ロッドを立てた状態でターゲットを寄せに掛かるとより足元に近い位置へと誘導してしまい、ラインブレイクに繋がるのは想像に難くない。ここではブランクに復元力/反発力をしっかりと内包した「浮かす・止める」ためのベリーの強さ(硬さ?)が必要となることがある。

「サオは立てて使うもの」という信念に基づき?元々やり取りにおいて、ロッドはブランクをフルに曲げて使うのが自身のスタイルなのだが、この2シーズンはブランク特性によって、ロッドを立てないファイトスタイルも積極的に取り入れてみている。ご存知の通り、昨今のオフショアゲームでは殊更新しいことではないのだが。

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乱暴な言い方をすれば、リールさえゴリ巻きできるならロッドはタメてさえおければなんでも良いのだが、ここで冒頭の体躯や膂力による差異が出てくるのだ。
オフショアでのボートの釣りであればそうしたロッドでもアドバンテージを享受できる場合があるが、問題はロックショアでは足元=障害物だということ。ロッドを曲げこめることで、リーチを失うケースがあるのだ。もちろんベリーが立ちすぎると逆テコ食らってロッドを起こせなくなることもあるので、「程度」があることは言うまでもない。

 

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*余談だが、写真は“ジェネラル”を取り戻す最大の好機を逃す直前の大澤くん
 あくまで目測だが16~18kgのヒラマサをファーストランの3mほど以外、ほぼラインを出さずに応  戦した
 ネタではなく、ある程度の体躯・膂力があって成せる所業である 
 50kg台の、フィジカルの強くない俺にはなかなか難しい
 ロッドは相応の強度をもたせたものだが、現行BLACKLINE99Hとそう硬度の変わらないブランク  のモデルだったので、かなりの曲がりを見せた

さらに60kgの人間と80kgの人間が同じ20kgや30kgのヒラマサと対峙するにはタックルによって大きな差異が生まれる。
コレが冒頭の話につながってくるのだが、簡単に言えば、俺よりもフィジカルが強い/弱いという個人差がもたらす俺が使いやすいロッドと皆さんが使いやすいロッドが異なる、ということの幅がバスロッドやシーバスロッドよりもだいぶ大きいということなのだ。ココらへんを考慮すると、アングラーによってロッドをどういう風にベンドさせられるか、パワーゾーンの立ち上がり方やテーパーデザインによるアクションの理想のバランスがどこにあるのか。或いはモデルラインナップとして展開するにはどの様にするのが最良なのか?ってことの見極めが非常に重要になってくる というワケなんだけど、じゃあそれってどういうものなの?ってのはもう少しお待ち下さいませ。

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