やんばるの地でロマンを追う④~完結編~

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もう前置きがのびのびで収集がついておりませんので・・・(^^;




サクサクっと終わらせにかかります、ってな感じで





はい、初日の活動を終え、日が暮れるまでの間に堤防の先端まで行ってみました。(漁港)コンクリ→テトラ→コンクリ(先端)という道のりで、漁港の先っぽから堤防の先端まではおおよそ7,8分。心配していたテトラ部分は、比較的歩きやすい、天面が平らで水平になっているタイプでした。鉄アレイのような形?といえば伝わるでしょうか。その鉄アレイのグリップ部分を歩いていくようなイメージですね。



さて、先端についてみると先行者のフカセ師がおひとり。




「何狙いです?」



と聞いてみると、特に狙いは定めずに、でかいのが釣れたらいいかなとのこと。



現地の釣果を聞き出そうとするも、その方は、南部の方から来られた方らしく、この場所の情報は知らないそうで。





いろいろ情報を聞いてみると、





・この漁港で出会える大型魚としてはガーラ、タマン、ミーバイ、カツオ。
・今のこのタックルじゃあ、まず捕れんぞ(笑)
・ここいらでこやつらを狙うには、打ち込み釣りでねらう。





ほうほう。



これは余談ですが、この堤防に何度か通っていると、地元民に会うことは全くなく、お会いする方々は皆、南部からの遠征とのご様子でした。





そんな情報をゲットしたところで、

・・・遠征組がこぞって訪れるプライベート堤防。

・・・へっへっへ。

いいぞ、何かは絶対つれそうだ。










とか思いながら堤防の先端をぐるっと一周。

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ウミガメが泳いでおるではないか!!!








<span style="color: rgb(0, 255, 0);">ネイティブウミガメ!







本来、海にいるはずのウミガメという動物は水族館でしか見たことがなかっただけに、これはテンション上がる!!!









沖に向かって左手側は船道になっており、右手側は、途中まではリーフとその先はドン深なご様子。










こりゃえらいとこに来たもんだなあと思いつつもとりあえずジグをキャス
ト。









・・・はい。










堤防の規模が大きすぎて、完全にタックルのスペックが足りん。。。








ちょっと出直さんといかんなあってところで、初日の下見は終了。





**<゜)))彡**<゜)))彡**<゜)))彡**<゜)))彡**








さて、ここまで見てきた中で今後の過ごし方が見えてきました。







なんせ、滞在期間は限られています(インターンとしての滞在の為)し、もちろん、そのうち毎日釣りばっかりできるわけではない。








だから、やみくもに釣りに出ていても、出会える魚に出会えるわけがない。







今後の釣行予定をざっくりと決めていきながら到着翌日の釣り場下見を終えたのでした。








で、考えたプランがこれ。

①日課としては、早起きして家の裏の川か、漁港の中で釣れる魚を狙っていく。これなら毎日1時間前後の時間は作れそう。

②インターンで作業を進めていくうちに仲良くなるおじさんたちの中で、絶対、打ち込み竿を持っている人がいるだろうから、それまでは打ち込みはお預け。

③もちろん、堤防先端の情報収集も、継続的に行っていく。


こんな感じでしょうか。



それから5日間くらいは、裏の川メインで遊ばせてもらいましたよ^^

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人生初のメッキ!!!

小型シャッドをガンガン動かしていると、どこからともなく現れてアタックしてくる!!!

たのしい!!!

後ろにあるのが愛車(笑)のママチャリと、今回持ち込んだSEAHORK。

<span style="color: rgb(0, 0, 255);">そしてバックの空のまた青いこと!!

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導流堤にて。ここでもシャッドをギラっギラさせて楽しみました。




<span style="color: rgb(255, 0, 0);">あっっちぃ!!




楽しい!!




写真の完成度はもうしょうがないです。こんなもんです(^^;




で、裏の川といえば。

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ほぼ同じ場所から撮影しているんですが、この干満差。





普段鳥取でシーバスなんかをやってても、干満差なんてせいぜい40cmほど。





これだけ顕著にフィールドの様子が変わってしまうというのは見ていてわくわくします。



1潮ごとに、大物が川に入ってくるんじゃないかという期待。




そんな期待を胸に、時間をみつけては様子見、昼休憩の合間に様子見、洗濯の合間に様子見、と竿を持たない釣りを続けていきました。






毎日インターンの活動であわただしく過ぎていく中で、こんなことができたのも、家から裏の川まで、チャリで5秒という好立地のおかげです(笑)



そうして5、6日が過ぎたころ、農作業をともにした地域のおじさんから、打ち込み竿を借りることに成功。休みの日をもらえたら、堤防チャレンジいってこようと、ひそかに計画をたてつつ、あっという間に1週間が過ぎていきました。






**<゜)))彡**<゜)))彡**<゜)))彡**<゜)))彡**




さて、このころになってくると沖縄では本土でいうところのお盆の行事が待っており、ウークイ(お送り)ということで、ご先祖様の魂をお見送りする日があったりします。また、盆祭り等もあり、海にはいかないもあったりしました。




そうしてお盆もパタパタと過ぎていき、忙しさがいったん落ち着いたインターン中盤。




前日までに中間まとめとして、しっかりPCと向き合ったおかげで、初めて頂いた休養日は完全オフ日。いよいよ堤防リベンジの日が来ました。






先端では、打ち込み師、フカセ師、そしてはるばる大阪から来たという若いにーちゃんたち。





さらには神奈川から休暇をとってバカンスに来ていた社長さんらしき人。







様々な人と、圧倒的な解放感の元、釣りの話やこれまでの話、そしてこれからの話など、いろんなことをお話したりしながらアタリを待ちます。


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今回は、タックルを一式借りていたこともあり、打ち込みとショアジギの両刀で。





ちなみに打ち込みの餌は、裏の川で釣った小魚を打ち込み用にと冷凍保存しておいたやつ(笑)

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遠くでナブッってる!!!







ここにはカツオが釣れると聞くけどこれってそうじゃないか?






もーちょいこっちこい、こっちこい!!!





とか話しながら鉄板バイブを投げとると、






DON!!


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カツオきた――――!!!(^^)/




こちらに来ての初めての青物にテンションMAX!!




しかしここで邪な考えが・・・









(カツオなら漁師のおにいちゃん(向こうでいうところの「おっちゃん」)が食べさせてくれるしな・・・、また釣れるだろうし、えい、打ち込みの餌にせい。)









と、打ち込みの餌が切れてしまっていたことも手伝って、この魚を切り身にして打ち込みに使ったのでした。












(しっかしこいつ旨そうな身しとるな、食ったほうがよかったかもな)




とか思いながら打ち込みにしたんですけど、













こーれがもう大失敗!(笑)






これ見てみてください。
http://www.ntv.co.jp/aozora/location/2016/09/post-215.html








あとから分かったのですが、このときカツオだと思って切り身にしたお魚は「スマ」という、市場に出回らない、かつ、非常においしいお魚!!だったらしく&hellip;(笑)









あの時の旨そうな身は嘘じゃなかったんだな、食べてみればよかった&hellip;(^^;と、悔しい思いをしたわけであります(^^;









まあ当時の自分はそんなこと知る由もなく、のほほんと打ち込みに使って結局、打ち込みでは魚をとらえることができず&hellip;(笑)








一回だけいい当たりがあったものの、待って待って合わせを入れたらまさかのすっぽ抜け?かどうかはわかりませんが、乗らず。







結局、ショアジギの方で、ゲドーくんを釣ってみてはリリースしながら&hellip;
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あー、天高い、とつぶやいてみながら&hellip;

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あちいあちい言いながら&hellip;












横のおっちゃんたちと一緒に乾杯したりしながら&hellip;















やがて日も暮れていき&hellip;



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堤防フィッシングは終了となりました。











うん、楽しかった!!!!











さて、せっかくの休養日、夜、寝てしまうだけだともったいない!




つうことで漁港ナイトゲームでもしてみようかなと。







しばらく漁港内部をうろうろしながらルアーを投げていると、、、







ぬっ




と海面に姿を見せた巨大トビエイ。







のわっ








っとビビり倒すワシ・・・





やばいやばいとか思いながらも釣ってみようと無意識にルアーを入れてみる。




まあかからんわな(^^;





冷静に考えるとちょっと怖すぎたので(笑)






撤退(笑)






と思いきや、ここでまた、<span style="color: rgb(0, 0, 0);"><span style="background-color: rgb(255, 255, 0);">島の伝説のおじいが来るんだもの(笑)






一緒に釣りを見せてもらうことに。







おじいの釣り方はサンマの切り身をハリにかけて流すだけ。









あっという間に二匹のみーばいを釣りあげて脱帽、脱帽。

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そのあと、おじいの家にちょっとだけお邪魔して、ゆっくり昔話を聞かせてもらいながら、休養日はおわったのでした。








さて、このおじいは80歳を超えた今でも現役の海人。






そんなおじいの話では漁港内にもうじきガーラが入ってくるんじゃないかとのこと。みじゅん(という魚)が動いてきているらしい。









この、みじゅん、が今回のキーポイントでした。本州でいうところのイワシに相当する位置づけの魚でしょうか。そういえばあのナブラもみじゅんの回遊によるものなのかもしれない。







そんなことを考えながら、残された期間で釣果を上げるためにできることは何か。

もう少ししたら台風10号が南下してきて釣りにならないかもしれない。

最後の3,4日はおそらくバタバタして釣りどころではないだろう。

実質釣りができる日は、もう多くない。

その中でも釣りができる時間は?と考えたときに、もう動けるのはここから数日の、朝の早起き釣行の時間のみ。



こうして逆算していった結果、目標を


裏の川or漁港内ガーラ


に絞ることに。打ち込み竿は結局真価を発揮しなかったが、それもまた良き。






**<゜)))彡**<゜)))彡**<゜)))彡**<゜)))彡**








翌朝からは、みじゅんチェック。



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ま~わいてくる、わいてくる。






いよいよガーラとの距離が近づいているのを実感する。






海人のおじいや、おにいちゃんと一緒にみじゅん釣りしてコミュニケーションをとる傍ら、常にガーラの存在を意識する。





ガーラ、絶対いるね。




明日だな。これは絶対、来るね。









・・・翌朝。







半分、確信に変わった自信と、愛竿をひっさげ、漁港内でも、最もみじゅんがたまるに場所に入る。日が高くなるにつれてみじゅんの鱗に日光がキラキラと反射している。






と、にわかにざわつく水面。






ガーラだ!!!







サイズはそんなに大きくないか。








でもついに、自分の立つエリア内に、ガーラがやってきた!!








みじゅんはスクエアの漁港内をぐるぐると回っている。








自分の立ち位置と回遊の方向を考えたときに、リトリーブ方向がみじゅんの進行方向となるように場所を移動する。







そして、もう、ここまで来たらマッチザベイト。








出発前にケースに忍ばせ、絶対に出番が来るはずと信じ、ロストを恐れて投げられなかったコルスナの小ジグをここで解禁。









完璧なサイズ感にもう出てくるのも時間の問題。











みじゅんの群れがこっちに向かって泳いでくる中、群れを蹴散らしながらジグを泳がせて来ると&hellip;!!!



GOGONG!!!!









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やっと釣れた!!!







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何アジっていうのかはわかりませんが、目指してたお魚GET!!^^








残念ながらサイズは選べませんでしたが、日程との勝負のなかで、運が味方してくれました!!^^









このガーラはさばいてお刺身にし、集落のおにいちゃんやおじいと一緒に頂きました。皆さんも喜んでくれて、おめでとうと言ってくれたりして・・・。










<span style="color: rgb(255, 255, 0);">感無量!!!!










でございました^^










**<゜)))彡**<゜)))彡**<゜)))彡**<゜)))彡**






~終わりに~










最後は、予想通りバタバタと日程が過ぎ去っていき、結局このガーラを最後に、竿を持つことはできませんでした。










何度も言いますが、決して遊びにやってきたわけではなく、自ら地域の人々とコミュニケーションをとっていき、様々な活動をさせていただき、レポートも書く、そして空き時間は自分で見つけて釣りをする。









実際、完全なオフ日も、スマを釣ったあの日しかなく、毎日が本当に超特急のように過ぎていきます。










そんな中、地元の人とのコミュニケーションツールとして持ち込んだタックルとともに、全身で海と空を感じ取り、自分と、そして魚と、しっかり向き合うことができたこの釣行でした。








あの海の青さ、あの空の青さ。



あの海の広さと、あの空の広さ。



生きている。



全身でそう感じる。感じさせてくれる。









やんばるの地は、ひと夏の思い出に、たくさんのロマンと感動を与えてくれました。








いつか、また絶対来ます&hellip;。








思いはまた、次の釣りへと、繋がっていくのでしょう・・・。





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