星と星の間で

  • ジャンル:釣行記
大銀河と大海原の間で3つの宇宙を見た。
見あげれば天の川が降り注ぐ。
見下ろせば漆黒の海から湧き上がっては落ちていく無数の星。
そして波に揺蕩い、その声に耳を澄ませた。
上がって来たそいつもまた、小さな宇宙だった。
その船の端っこで、自分が少しだけ大人になれた気がした。
この船はどこへ向かう?何を背負う?…

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涼風吹き

  • ジャンル:釣行記
エアコンの調節が面倒になってきた。
所謂、残暑とも言える季節。
秋の薫りをのせた夜風を少しづつ感じられるようになり、心地よい。
海の荒れた盆が過ぎ、上流部へのまとまった雨を合図に現場へ向かうことにした。
夜。
水の質感も、肌に触れる空気も、夏から秋への過渡期を感じさせる。
今、魚はどこにいるんだろうな。

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強烈なホゲ

  • ジャンル:釣行記
アウェイ。
今持っている術を最大限活かして、初場所で初の1本を獲る。
今自分に無い術を得るため、何も分からないところに赴いてみる。
今の私の力量で言うと、間違いなくアウェイの目的は後者だろう。
半分の期待と半分の不安を胸に、大きくエリアを移した。
エントリーしたのはサーフ絡みのフィールド。
これまで、ほぼ…

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快刀乱麻

  • ジャンル:釣行記
どこか飄々としたその眼に映るのは、涼やかに月を浮かべた水面なのか、それとも、静謐の深淵に潜む獲物なのか。
こちとらその方法すら分かっていないというのに、彼と来たら、まさに快刀乱麻の早業だった。
流れ。
光。
シルエット。
地形。
アクション。
カラー。
そして、レンジ。
数センチ単位。
獲物との間合いを詰め…

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