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伝心継承

  • ジャンル:日記/一般
私が鱸を初めて釣ったときから、17年。

あれから何が変わり、何が変わらないのか。

変わったのは、楽しみ方。

変わらないのは、楽しさだ。



そして、何が大切なのかを徐々に覚えてきている。






そんな私が、とある釣友を誘った。


川鱸を知ってほしくて、夜が明け切らぬうちに待ち合わせた。


経験も浅く、今年鱸を釣っていない彼。

しかし、情熱はある。
そんな彼に釣らせたくて、持てる知識全てを実践させた。




彼のルアーを控えめな捕食で襲った魚。

彼の目指すサイズの魚ではあったが、残念ながら、経験不足により残念な結果に終わった。

しかし、彼は笑っていた。


初めての捕食音、衝撃にただただ笑っていた。

この時、彼の脳内でアドレナリンが吹き出ていたに違いない。


そう。
この感覚。

これを私は受け、変わった。


だから、彼の感覚も変えたかった。




「普通」

の釣りでは味わえないこの感覚で。



しかし、釣らせる事は中々難しく、困難を極めた。

暫く川を見ていない間に、更に季節は進んでいた。

居ても食わない時間が続き、最後の砦にたどり着く。


するといきなりのボイル。

すかさず、ルアーを放たせる。

爆発した水面に、顔をクシャクシャにしてティップが入るのを待っていた彼。

やっとルアーに食らいついた鱸を優しく誘導する。


私の方が心臓が口から出そうだった。



心から、おめでとう!


そして、いらっしゃい。


釣れた魚をすぐさま水に浸す。

全てはなるべく水の中で。


大切な事だ。


そして、リリース。


蘇生なんかいらない。


水温10℃の中、ずっと流れの中で魚を浸けていたから。

自分の指の感覚が無くなろうとも、魚を大事にする精神。





私が遠回りして、覚えた数々を教えたが、一番伝えたかったところ。



私のように今思えば、残酷な事、可哀想な事を沢山する前に、知っておいてほしかった。


そこを彼は感じて、学べただろうか。

悔やんでも悔やみきれない過去が、この思いへと通じている。



ここから彼は、どういう鱸釣り人生へと向かうのだろう。

鱸への愛と、自分の欲望。

この2つは常に攻めぎ合う。

そんな中での彼の釣りを優しく見守って行きたいと思う。





本当におめでとう!




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