凄腕釣行12日目



凄腕シーバス選手権第二戦も終了したけれど、まだ書いてない釣行分があったのでログに残す。


ほんとは釣りに出る予定はなかったんだけれど、たまにはと思ってデイゲームに出掛けてみることにした。ここ最近といえば雨ばかり降る鹿児島。おかげでルアーの塗装なんか全然進みやしない。この日も雨予報だったけれどなんとか持ってるっていうような感じだった。

現地に着くと、河川敷に一台の車がいた。夜中にバッティングした事は一回もないけど、昼間はちょこちょこ車が停まっているのは知っていた。もうそろそろ下げ一杯かな〜っていう時間帯だったこともあり、アングラーがいてもおかしくなかった。

少し様子を見てみよう、そんな気持ちで準備を始めるとアングラーが帰ってきた。

こんにちわ〜と挨拶を交わす…あれ？

こっちの反応にあっちも気付いて、あっ！

みたいな。

久しぶりに会う友人でした。

大学時代に釣りを通して出会った友人。一緒にヒラスズキ釣りに行ったり、メバル釣りに行ったり、シーバス行ったり…でも最近は、全然会ってなかった。


久しぶりの再会がフィールドってのがいいね。しばらく話し込むと、お互いにやっぱり忙しい日々を送っていたようで。釣りの時間が合う事はないけれど、自分はこのフィールドに通い続ける事を決めたと伝え、夕方までに戻らなければいけない友人と別れた。またフィールドで会えたら一緒に釣りをしよう。

そこから約2時間、無心でロッドを振り続けた。だがそもそも釣れるなんて、釣ろうなんて、思っていない。

だって、釣りのうまい友人が叩いた後だから…

っていうのはウソ。笑


浸かる釣りが好きだから入りたかったけど、岸ギリギリにイナっ子がたくさん居たのに気付くと、イナっ子にプレッシャーを与えないように陸からキャストをした。何事もなく平和にボラが跳ねる。それでいい。この川で営みを形成する魚達の邪魔をしないように、自分は自分で作ったルアーをこの川で泳がす。

今日が凄腕最終日。

この約1ヶ月にあった事を頭の中で整理していく。

それだけで充分だった。


気付けばすっかり日が長くなった。でももうそろそろ陽が落ちて薄暮の時間がやってくる。

上げの潮が緩やかに流れに逆らい始めた頃、ふと川の表情が少し変わった気がしたけれど、ロッドは振らず少し川を眺めてから車に戻った。

これにて、自分の凄腕シーバス選手権第二戦終了。

今回も自分なりに精一杯駆け抜けることが出来たと思う。