保温の効率

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寒くなってきましたね。


夏生まれのクセに暑いのはキライなんです。


冬の方が好きなzapです。


さて・・・先日あるお客様から質問を受けました。


以外と知らない方も多いんだなと感じたので共有できればと思います。


興味のない方、知ってるよ!って方はスルーを。


その方は先日ある山に登ったそうです。テント泊でいったそうなのですが、あまりにも寒くて、寝られなかったそうです。


装備が甘かったのかと思って持ち物を聞いてみましたが、わりとガンガン登っちゃう方で、


充分な装備でスペックもキチンとしたものでした。


寒くて仕方なかったので持っていったウェアを全て着こんでダウンの寝袋に入ったそうなんですが・・・。





「死んじゃいますよ!眠れなくて良かったです!」


っていうのが僕の答えです。


ナゼでしょうか?


ヒントは持っていったウェアを全て着こんだってトコです。




答えはもう少し後にして、


冬の防寒着の特徴のハナシを。


ダウンにしろ、中綿にしろ、フリースにしろ、


温かくなる理屈は全て同じです。


膨らんだトコに溜まった空気、繊維の間に溜まった空気、重ねたときにウェアとウェアの間に溜まった空気。


これをデッドエアといいます。


ウェア単体での保温力のスペックもこれが基準になります。


たくさんの空気を溜め込めるものがより温かくなります。


その溜め込んだ空気を自分の体温で暖めて保温する。


これが理屈なんですが、なんとなくわかってきたでしょうか?


もうひとつヒントを。


必ず持っていくものの中に重ね方を間違えるとマズいものがあります。











答えは・・・防水透湿の雨具を着たまま寝袋に入った・・・です。


防水透湿のウェアは外からの雨風をシャットアウトしますが、


内側からの体温を外に逃がさないバリアのような効果があります。


空気の往き来、つまり ゛通気 ゛が殆んど無くなり、湿気が一方通行で外に出る ゛透湿 ゛という現象のみになります。


つまりレインウェアから外には体温が伝わらず、ダウンの寝袋が暖まらないことが原因だった訳です。


防水透湿だけでなく、防風フィルムを使ったウェアも同様です。


このお客様は防風効果の高いジャケットも着込んでました!


例えば自社の商品で言えば


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などのタグが付いた商品で、有名なトコで言えば


ゴアテックスやゴアウインドストッパー等も同様です。


防風効果の高いタイプのものは縫い目の裏側をテープで止めていないだけで、同じモノを使っているのが殆んどです。


防水、防風効果の高いものは必ず一番外側に着用する・・・これが鉄則です。


その内側に空気がたくさん溜められるモノを着る!




そのお客様も、機能やスペックを見て便利そうだと思って準備したそうです。


スペックは素晴らしいのですが、全てが万能ではないので、使い方を間違えるとトンデモナイことにもなります。


長くなってしまいましたが、暖かいカッコで集中力を切らさずに釣りをするために、少しでも参考になればと思います。





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