12月は忙しくなる事を見越して、相方と相談し今シーズンの球磨川は今回で最後にしようと決めて出発。

デイの干潮前に前回コノシロ沸いてた
ポイントに入水

数投するとルアーの後ろに影・・



そのまま手元でルアーを何度も反転させると

バシャ！！！！




トラフグ・・
初めて釣ったから何か嬉しい笑

余談はここまで！

状況は深刻で、下げ切っても潮位が高い潮回りとコノシロの激減で苦戦が続く

潮回りのせいか、アングラーがゼロ

まるで三流河川・・

異様な静けさの
シーバスフィッシング
一流河川がそこにあった

夜になればコノシロは居るだろうと何の根拠も無い自信で休憩に入る。

今思えば河口域までベイトの状況把握するべきだった。

夜の下げ五分

潮位は高いが構わず入水

やはりコノシロと確信出来るベイトは居ない

たまにザワザワしているがコノシロなのかわからない。

当たらない時間が過ぎる。

夜は居るだろうと思ってた
アングラーが誰も来ない

不安がよぎる

50メートル程上にある前にデカイのバラした明暗に入るが、狙いの筋に入れるには潮位が高く距離を詰めれない。

諦めて手前を打つと40程のシーバスが釣れた。

やはり違うか・・

数投だけ投げて元の立ち位置に戻る

その後、少し流れが絞れてる所に立ち直し粘る

そして

雨・・

次第に強くなっていく

濡れた手やカッパからしみてくる
雨に体力が奪われていく


風は冷たく



雨の音が周りの音を消し



風と雨が潮目を消していく


それとは裏腹に余計な情報が入らない事と
過酷な状況が五感を研ぎ澄ましていく。

流れの芯、速さ、ヨレ、潮目
手に取るように分かる。

正面に投げ、ダウンドリフト。
流れに全てを任せる

完全にダウンに入っても丁寧に
スレささない様に回収

そして、その時は当然の様に来た

ロッドに伝わる重量感。
首振りのストローク。


それは大物を期待させた。

柔よく剛を制す

自分のスタイル

1キロ前後のドラグ設定を
500以下まで落とす。

当たり前の様に寄らないが
じわりじわり体力を削っていく。

掛けた直後に自分はショアライン
まで戻っている。

距離を取ってランディング
体制に入った方がバラしにくい

川面に横たわるその魚体は９０以上だと思った。

サイズを測ると７９。

口を開けて、尾を伸ばせば
８０は超えるだろうが
あくまで釣りとは自己満の世界

だからこそ苦労して手にした
魚に
自分に
嘘はつきたくない。

口閉じ尾開き。
自分で決めたルール

７９

しかし自分にとって充分な
ランカーと言える魚だった。

普通の倍はあろうかと思える厚み

ヒラと間違えてしまいそうな体高

秋らしいお腹周り

球磨スズキ

感動して手が震える・・





移住前から考えれば、数多くのランカーと出会ってきた。

その一つ一つに思い出があり達成感があったが

僕の中で1番の記憶に残る魚になった。

釣りとは何かを考える

魚を傷付け、労わりながら優しくリリース

矛盾だらけだ

それでも楽しくてしてしまう

人間のエゴ

環境はどうだろう

ゴミは多く、汚水も進む

年配者は決まって
「昔は良かった。魚ももっと居てた」

そうなんだろう・・

放流活動もあるが、
人間側に利益になる魚が主

特定の魚が増える事による
生態系へのダメージも気になる

しかし自分に出来る事は、
釣り場のゴミを少し拾う位

それでいいのだろうか？
自分に問うても答えは出ない。

しかし釣りは楽しい。

矛盾があろうが楽しいんだ。

自分がおじいになった時

「昔は環境悪かったけど、今は良くなった！魚も増えた」と釣りをする若者たちに言いたい

出来る事をするしかない。

その先にこそユートピアがあると信じて・・



素晴らしい出会いが
以後、永遠続きます様に・・



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