スズメバチ

  • ジャンル:日記/一般

 釣りに出れない日々。fimoで他人の日記を読んでキャンタマ袋が縮まるような焦燥感を覚えている。
 そんな時、バサーの友達からの連絡。「バスなんか行っとる暇ないがな」と思っていると。
 「出たよ。出た」
 何が? 幽霊でも出たのか? こっちは湾内がコノシロでいっぱいという情報で、頭がいっぱいだというのに?
 「スズメバチ! 今年も凶暴になってきた」
 「うっ...。マジで」
 息子の運動会の真っ最中だっただけに、さっさと電話を切るつもりが、つい長電話。完全に面白がってやがる・・・。

 元々、私はバサーだった。それまでのSWの位置づけは「釣れてるよ~」という誘いが無い限り、自ら進んで赴くことはなく、週末はバスと過ごすことが常だった。
 ところが今、まったくバスフィッシングをしていない。別にバスに飽きたとか、嫌いになったというわけではない。なんというか、つまり・・・スズメバチが怖いのである…(((( ;゜Д゜)))。
 事件の始まりは2005年の夏の終わり頃だった。
 フローターに乗っていた義弟がスズメバチに襲われたのである。当初は、他人事であった。遠目には、姿無きモノに怯えている義弟を滑稽に思い、指差して笑っていたのだが、命辛々といった具合に逃げて来た義弟の表情は尋常ではなかった。
 「3回もスズメバチに襲われましたよぉ~・゜・(ノД‘)・」
 だから、竿を振り回していたのか、と漸く判ったが、その対処はマズイね。私が能書き垂れているのに、聞いてない・・・その表情には衰弱さえ窺え、怯えるように周囲ばかりを気にしている。
  それからは義弟と擦違うだびに泣きごとを聞かされた。
 「また襲われました…(((( ;゜Д゜)) これで8回目です・゜・(ノД`)・゜・。」
 スズメバチは義弟をかなり執拗に付狙っているようだった。終いには「いっしょに居てください」と懇願される始末で、「やだよ!」と断っても、もう義弟は私の傍を離れない。
 おそらく彼は巣の近くに寄り過ぎたのだろうと思う。その時にスズメバチの警護兵が警告を発していたはずであるが、彼はそれに気付かず釣りを続けてしまったのだと思われる。それでスズメバチが接近して警告を与えた時、彼は咄嗟に竿を振り回してスズメバチを追っ払った為、スズメバチが怒って威嚇行動に出たものと推測される。スズメバチは巣の仲間すべてで考えを共有すると聞いたことがある。だから彼は池のどこにいても、スズメバチに威嚇され続けた。
 10m程離れた場所で一度だけ見たが、かなりデカイ蜂だった…(((( ;゜Д゜)))ガクガク。ほぼ同じスタイルでいっしょに釣りをしていた私や従兄には一度も近づいて来なかったから、賢いというか、不思議である。スズメバチはターゲットをきちんと把握しているようだ。スゴイ(・∀・)/
 感心している場合ではなく、最後の方の義弟は悲惨で、釣りなどまったくしていなかった。トンボが通り過ぎただけでもビクビクしていた。
 「もう帰りましょうよぉ~(T_T)」
 涙ながらに義弟がうったえた。
 「えぇぇぇぇx(;´Д`)ぇぇぇぇえ!来たばっかりやん!もう少し釣りしたいよ」
 すると従兄が閃いたとばかりに言った。
 「ほら、一人だけ帽子被ってないやん!スズメバチは黒に反応するって言うやん!頭にタオルでも巻いたら(・∀・)/」
 おおー、それいいやん!確かに、そんな話聞いたことがある。しかし義弟の顔は浮かない。
 「ボクのタオルは黒なんですよぉ~・゜・(ノД`)・゜・。」
 「( ̄□ ̄;)!!」
 「( ̄□ ̄;)!!」

 「まあ何とかしなよ。釣りはやめないぜぇ~」
で、義弟の苦肉の策がコレ↓

 

 

コンビニのビニールを被ってる!!!! オモロ過ぎて、今度は見てるこっちが釣りにならなかった!手さげの穴から、ちゃんと耳が出ているし!!! 完全に着こなしている! 普段、真面目なサラリーマンである義弟だけに余計の面白かった。笑いすぎて死にそうだった!ウキャキャウo(>▽<)o

 

 

ところが、その年の秋。笑っていた私を、そのスズメバチが襲ってきた。( ̄ロ ̄lll) 。気が付いた時には、手が届かんばかりのところで、3匹のオオスズメバチが歯をガチガチさせていた。そしてジェットストリームアタックをくらった。とにかく必死で逃げた。もし雨上がりでなかったら、レインコートを着ていなければ、間違えなく刺されていただろう。((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
 それ以来、秋にバスフィッシングをすることはなくなった。 
 あ~週末が待ち遠しい~。コノシロの群(♥´▽`♥)

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