2010年？に帰国して以来、この亜熱帯の日本でエアコンなしを貫き通してきましたが、とうとう限界。熱中症で母親が倒れても困る。なんてことで軽い気持ちでエアコンを買いに行きましたが、30万以上の買い物をブチかましエアコンなんかなくても冷や汗が止まらないショータです。
今回遠征から戻ってからもう3週間が経とうとしていますね。本当に時間の流れは早いです。そういえば7月27日にアウトドアワールド東大和店でTULALAイベントがあり、去年と同じく僕も遊びに行くことになりました。去年はわざわざ茨城から駆けつけたTULALAユーザーの方もいて、こういうのいいなぁって思ってたら、あれから１年です。さて、前回の続きです。

前回はこちらから

翌日も天気は晴れ。オガケンさん、水口さんとウェールズに来た2013年はとにかく天候に恵まれず、常に湿っていたり震えていたりと、マットの作る食事以外は修行みたいなキャンプ生活でしたが、今年は雨は一度も降らず、終始カラッとしていてイギリスらしからぬ夏をエンジョイ。

足を酷く捻挫しているのと、しっかりした装備を持たない私＆高田ペアはほぼ撮影と打ち合わせに専念（これ本当）し、マットとスティーブン中心でシーバスを狙いました。見た所、スタイルは日本の磯ヒラにそっくり。ただタックルが随分と違っていて、メインで使うルアーはスラッゴーなどのストレート系ワームのテキサスリグ。もちろんリップレス系のミノーも使いますが、やはりワームを扱えないロッドでないとダメなようで、かなりティップの入るものがお好みらしい。正直、釣りの枝分かれの根っこがそもそも違うのだから日本とは異なるスタイルになるのは当たり前。なのできっと日本人のアングラーを呼んで彼らにガイドをお願いせずに釣ったらこうなるかな？なんて事を想像しながら眺めていました。

ヨーロピアンシーバスは、前にも書いていますし知っている方も多いかもしれませんが、日本のシーバスとは異なる魚で、日本のシーバスはどちらかというとパーチに近い種族だそうで、その顔つきは見慣れたスズキとは随分違います。口もあまり大きくなく、目元も穏やか（？）しかしその食性は貪欲で、小魚から甲殻類ばでバリバリと食べるそう。前に干潟を歩いた時、彼らが吐き出したというカニのハサミの残骸を見たけど、凄い量だったけなぁ。

Portamento260 プロト

マットのシーバスのガイドの手伝いもしつつ、自身も釣り雑誌に記事を書いたりと活躍しているスティーブン（下）。まだ若いのになかなかのしっかり者。去年の動画でも見事にバスをキャッチしていましたね。まだ見てない？TULALAのHPにいってチェックですよ！笑
また彼のアイリッシュ訛りの英語が独特で、「£」がポインに聞こえていつも笑いそうでした。今後も彼とも色々絡みが増えそうだ。

顔が独特でしょう？

そんなこんなであっという間に釣りの時間は過ぎて、取材もそこそこに成功。待機時間が長くて熱中症寸前だった日本人ペアは、テントに帰るやいなやとりあえずサイダー（リンゴのお酒）とスタウトでほろ酔い。明日またロンドンへ帰らないと行けないという現実から逃れる様にただただ美しい夕日を眺めるのでした。昼は釣りに撮影、夜はデスクワーク（日本が目覚める）の繰り返しだったので、電波が届かなくなってしまうキャンプサイトはある意味ユートピアだったのかも…。しかし場所こそ、本当のイギリスの姿のひとつだと思います。大英博物館もピカデリーも良いですが、是非こんな素晴らしい自然を持つイギリスの一面を見て欲しいなぁと。ロンドンから電車で１時間も列車に乗れば、もうそこはカントリーサイドな風景が広がります。牧場を運河が流れ、ナローボートが行き交い、白井ビニールぶくろ？と思ったら大量の羊。
そんな風景。

そういえば肉も良いけどヨーロッパシーバスが食いたかったな。

翌日キャンプサイトを後にした僕たちは、重大なことを忘れていた。
去年もそうだんあ。この小さいマットの車に大人４人が乗ると、何が起きるかということを完全に忘れていた、、、

つづく？