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▼ スズキ釣りにおけるスレの話
- ジャンル:日記/一般
こないだfimoニュースでスレの話があったんで便乗してスレのネタを一つ。
釣りをやる人間であれば「魚がスレたから釣れなくなった」という言い訳をしたことがない奴はいないと思う。
古今東西、日本の釣り人は自分の腕前を棚にあげて釣れない責任を全て魚に押し付けてきた。その便利な言い訳、あるいは釣れない事の免罪符、自分が下手なだけだと認めたくないだけの若さゆえの過ち、それが「魚がスレたから釣れなくなった」である。
なんて話をしてもいいのだが、今回はちょっと真面目にスレの話をしようと思う。
ところでスレって何なのかって話なんだけど、バスプロの青木大介なんかはスレを「バスが視覚的に見破る」現象というほどの意味で使っている。
ただし、これはルアーの話。実際のところ、餌釣りであっても「スレ」は進行する。
川村軍蔵著の「魚の行動習性を利用する 釣り入門」では、結構な分量、魚のスレについて扱っているが、この本の定義に従うと、スレとは
「スレとは本来、魚の口以外に針がかかって釣れることをいうが、”スレる”という表現は、魚がルアーや仕掛けを偽物と見抜いたり、人の気配を感じて、魚が警戒感を抱いて釣りにくくなることを意味する」
という記述がある。
魚のスレについては、この定義に従って話を進めるけど、別にルアーでなくてもスレは進行する。鮎の友釣りでも解禁直後はよく釣れるのに、そのあと段々と釣れなくなる。パン鯉ですらスレは進行する。最初は簡単にパンに針つけて流せば釣れる。でも段々と釣れなくなるのだ。
古来より、こういうときの常套手段はハリスを細くする、針を小さくする、針を餌の中に隠す、である。そうすると多少ましになる。
スレという現象は特に淡水魚では顕著で、エリアトラウトなんかを一日中やってると「魚のスレ」というのを激しく実感できると思う。最初は簡単に釣れるんだけど段々と釣れなくなってくるのだ。
さて、ここでスレとは「魚が視覚的に見破る」現象だとすると、シーバスフィッシングにおいてはルアーを咥えてきた時点で「スレ」てない魚だとしか思えない。
というのも、ほとんどのシーバスルアーにはバカでかいトレブルフックがついてるからだ。
上記の「魚の行動習性を利用する 釣り入門」には魚の視覚についての話があるんだけど、よく言われる「魚は近視」は誤解で、実際のところ、メジナ(人間だと視力は0.13相当)でも水中では20センチ先からナイロン0.1号相当を視認できるそうだ。詳しい話を知りたければ本を自分で買ってみて読んでみてね。
そしてシーバスも視力はメジナと同程度である。
これだけ魚は目が良いとすると、むき出しのトレブルフックがついてるハードルアーをスレた魚が食ってくるわけがないのだ。なぜなら針が丸見えなんだから。
これはラインにも同じことがいえるんだけど、シーバスに使われる16lbくらいのリーダーなんて、シーバスは2m先からでも視認できるはずだ。
つまり、理屈の上では、シーバスは針もラインも見えている。それなのにルアーに食いついてくる。
今年の秋の自分の釣りでいえば、ナイロンの8号に#2のフックついてるルアーに70センチのシーバスが自分の足元で食ってきた。
こんなんスレてる魚では絶対ない。
シーバスには水中のラインも針も見えている。そして水中から釣り人の姿も大体彼らは見えている。
でも釣れる魚がいるんだよね。それはつまりスレてないフレッシュな魚だって結論になる。もしくはシーバスという魚にはスレなんて存在しないって事だ。
シーバスにおいては「スレた魚に効く」というルアーの宣伝文句は胡散臭すぎるからやめたほうがいいと思っているんだけど、スレた魚がでかいトレブルフックついたルアーに食いつくわけがないんだ。
だってフック丸見えなんだよ?スレた魚がフック丸見えのハードルアーに食いつくわけないじゃん。餌釣りなら餌で針を隠せるし、ソフトルアーも針先隠せる。でもハードルアーは針を隠せないでしょ?
そのうえにリーダーも太いシーバス釣りで、スレた魚を捕るなんてできるわけがない。魚にはラインも針も見えてるんだから。
「スレた魚に効くハードルアー」なんて存在するのか?
自分、よくセイゴ釣りをこの時期やるんだけど、「シンペンがスレにくい」ってのは微妙だと思う。
だって、湘南セイゴ、このクリアウォーターだとシンペン一瞬でスレるしね。一回だけチェイスして、それでお終い。食ってくれない。ワームのが全然釣れる。
不思議なのはでかいシーバスは「オフセットフック+ワーム」みたいに偽物だと見破られにくい仕掛けじゃ釣れないって事。フック丸見えのフローティングミノーだとかシンペン、バイブで釣れてくる。
警戒心が低くて、群れ作ってることが多いセイゴのほうがオフセット+ワームみたいな仕掛けでよく釣れる。警戒心が高く、単独で行動してる事が多いスズキはトレブルフックのハードルアーで釣れる。
シーバスにスレがあるなら、これ逆のはずなんだけどね。トレブルフックが見えた瞬間に逃げるでしょ。
まあ、それでも「シンペンはスレにくい」とか「スレに強い」なんて宣伝文句のミノーが溢れかえっているのがシーバスのルアーコーナーなんだけど。
とかなんとか言っておきながら、シーバスが釣れないときは「魚がスレたから釣れなくなった」というのがシーバサーの矜持です。
釣れないときの言い訳として、どんどん使っていきましょう。少なくとも、釣れない時の言い訳としては有用です。それだけは間違いないです。
ちなみに昨日、つりにいきましたがアカエイしか釣れませんでした。魚がスレたから釣れなくなりました。全部が魚が悪い。俺は悪くない。そうです全部魚が悪いンです。
釣りをやる人間であれば「魚がスレたから釣れなくなった」という言い訳をしたことがない奴はいないと思う。
古今東西、日本の釣り人は自分の腕前を棚にあげて釣れない責任を全て魚に押し付けてきた。その便利な言い訳、あるいは釣れない事の免罪符、自分が下手なだけだと認めたくないだけの若さゆえの過ち、それが「魚がスレたから釣れなくなった」である。
なんて話をしてもいいのだが、今回はちょっと真面目にスレの話をしようと思う。
ところでスレって何なのかって話なんだけど、バスプロの青木大介なんかはスレを「バスが視覚的に見破る」現象というほどの意味で使っている。
ただし、これはルアーの話。実際のところ、餌釣りであっても「スレ」は進行する。
川村軍蔵著の「魚の行動習性を利用する 釣り入門」では、結構な分量、魚のスレについて扱っているが、この本の定義に従うと、スレとは
「スレとは本来、魚の口以外に針がかかって釣れることをいうが、”スレる”という表現は、魚がルアーや仕掛けを偽物と見抜いたり、人の気配を感じて、魚が警戒感を抱いて釣りにくくなることを意味する」
という記述がある。
魚のスレについては、この定義に従って話を進めるけど、別にルアーでなくてもスレは進行する。鮎の友釣りでも解禁直後はよく釣れるのに、そのあと段々と釣れなくなる。パン鯉ですらスレは進行する。最初は簡単にパンに針つけて流せば釣れる。でも段々と釣れなくなるのだ。
古来より、こういうときの常套手段はハリスを細くする、針を小さくする、針を餌の中に隠す、である。そうすると多少ましになる。
スレという現象は特に淡水魚では顕著で、エリアトラウトなんかを一日中やってると「魚のスレ」というのを激しく実感できると思う。最初は簡単に釣れるんだけど段々と釣れなくなってくるのだ。
さて、ここでスレとは「魚が視覚的に見破る」現象だとすると、シーバスフィッシングにおいてはルアーを咥えてきた時点で「スレ」てない魚だとしか思えない。
というのも、ほとんどのシーバスルアーにはバカでかいトレブルフックがついてるからだ。
上記の「魚の行動習性を利用する 釣り入門」には魚の視覚についての話があるんだけど、よく言われる「魚は近視」は誤解で、実際のところ、メジナ(人間だと視力は0.13相当)でも水中では20センチ先からナイロン0.1号相当を視認できるそうだ。詳しい話を知りたければ本を自分で買ってみて読んでみてね。
そしてシーバスも視力はメジナと同程度である。
これだけ魚は目が良いとすると、むき出しのトレブルフックがついてるハードルアーをスレた魚が食ってくるわけがないのだ。なぜなら針が丸見えなんだから。
これはラインにも同じことがいえるんだけど、シーバスに使われる16lbくらいのリーダーなんて、シーバスは2m先からでも視認できるはずだ。
つまり、理屈の上では、シーバスは針もラインも見えている。それなのにルアーに食いついてくる。
今年の秋の自分の釣りでいえば、ナイロンの8号に#2のフックついてるルアーに70センチのシーバスが自分の足元で食ってきた。
こんなんスレてる魚では絶対ない。
シーバスには水中のラインも針も見えている。そして水中から釣り人の姿も大体彼らは見えている。
でも釣れる魚がいるんだよね。それはつまりスレてないフレッシュな魚だって結論になる。もしくはシーバスという魚にはスレなんて存在しないって事だ。
シーバスにおいては「スレた魚に効く」というルアーの宣伝文句は胡散臭すぎるからやめたほうがいいと思っているんだけど、スレた魚がでかいトレブルフックついたルアーに食いつくわけがないんだ。
だってフック丸見えなんだよ?スレた魚がフック丸見えのハードルアーに食いつくわけないじゃん。餌釣りなら餌で針を隠せるし、ソフトルアーも針先隠せる。でもハードルアーは針を隠せないでしょ?
そのうえにリーダーも太いシーバス釣りで、スレた魚を捕るなんてできるわけがない。魚にはラインも針も見えてるんだから。
「スレた魚に効くハードルアー」なんて存在するのか?
自分、よくセイゴ釣りをこの時期やるんだけど、「シンペンがスレにくい」ってのは微妙だと思う。
だって、湘南セイゴ、このクリアウォーターだとシンペン一瞬でスレるしね。一回だけチェイスして、それでお終い。食ってくれない。ワームのが全然釣れる。
不思議なのはでかいシーバスは「オフセットフック+ワーム」みたいに偽物だと見破られにくい仕掛けじゃ釣れないって事。フック丸見えのフローティングミノーだとかシンペン、バイブで釣れてくる。
警戒心が低くて、群れ作ってることが多いセイゴのほうがオフセット+ワームみたいな仕掛けでよく釣れる。警戒心が高く、単独で行動してる事が多いスズキはトレブルフックのハードルアーで釣れる。
シーバスにスレがあるなら、これ逆のはずなんだけどね。トレブルフックが見えた瞬間に逃げるでしょ。
まあ、それでも「シンペンはスレにくい」とか「スレに強い」なんて宣伝文句のミノーが溢れかえっているのがシーバスのルアーコーナーなんだけど。
とかなんとか言っておきながら、シーバスが釣れないときは「魚がスレたから釣れなくなった」というのがシーバサーの矜持です。
釣れないときの言い訳として、どんどん使っていきましょう。少なくとも、釣れない時の言い訳としては有用です。それだけは間違いないです。
ちなみに昨日、つりにいきましたがアカエイしか釣れませんでした。魚がスレたから釣れなくなりました。全部が魚が悪い。俺は悪くない。そうです全部魚が悪いンです。
- 2018年12月6日
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fimoニュース
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