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松原ムツミ

大阪府

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ジャイアントステップ




北海道に来て4日目の朝を迎えた。
春蝉の声を聴きながら鬱蒼とした森を抜けてポイントへ。

本流のワイルドレインボー、しかもモンスタークラスを狙う。


往々にしてそういう釣りをすると魚からのコンタクトは少なくなる。
赤塚氏、タケ氏はモンスターとまではいかなかったが、それぞれワイルドレインボーをキャッチ。






豊富に居るウグイがメインベイトかと思いきや、ドジョウやザリガニなんかも食ってるそうな。





確かに浅瀬で休むドジョウを多く確認することが出来た。



昼過ぎにレインボー狙いは終了。
残念ながら僕には魚からのコンタクトは無かった。


正確にはウグイは遊んでくれたが無かったことにしておいたww
ガイドに徹してくれた茂木氏には申し訳ないが、
とにかく北海道に来て初めて、気持ち良い位に何も無かった。




本流での釣りを終え、その日の内に再びイトウの棲む河に戻ることにした。




到着したのはモロに夕マズメ。
河口内にはイトウの魚影を確認。
サーフ側では数箇所で定点ボイルも起きている。




行ける。




しかし我ながら妙な自信だなと苦笑しつつ一応表層をチェックした後、
その妙な、確信に近い自信でもってルアーをBKN70にチェンジした。




トレースコース、レンジ、バイト、ランディング、明確にビジョンが見える。気がするww




サーフ側で周期的に定点ボイルをする魚が固執しているブレイクライン。
イメージをなぞる様に丁寧にルアーを通す。





ゴス!!





押さえ込むような鈍い衝撃がラインを伝い、竿を通して伝達された瞬間、イメージが現実になる。












重々しい走りとピッチの大きいヘッドシェイクでフルロック近くまで締め込んだドラグが鳴いている。
しかし弧を描く愛竿Glissandoがそれ以上の抵抗を許さない。











波打ち際で最後の抵抗を見せるが、駆けつけてくれたタケ氏のサポートで一気にランディング。
ガッチリと握手を交わす。





喜び、感謝、達成感、安堵




色んなものをゴチャ混ぜのままぶちまける。




しばらくの間、身体を北の大地に投げ出していた。
ついでにロッドも放り出した。

端から見たら完全にイっちゃった奴だったに違いない。
今振り返ってみても相当アレだ。








魚偏に鬼と書いてイトウ
愛竿Glissando72の傍らに静かに横たわる








牙でボロボロになったBKN70/VAGABOND
状況は渋いと言われ続けた中でイメージを現実にしてくれた






1mを超えて成長するイトウ。

90cmは消して大きくはないのかもしれない。
それでも会心の、そして初めての一尾。

タケ氏、赤塚氏、佐川氏、茂木氏、小川氏、そして魚に感謝。




この夜、僕は本当によく眠った。
レンタカーのシートで何度もイトウの夢を見た。



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