約二十年近く欠かせない日課がある。

それは”大河での川残業”…

その間、結婚、転職など様々な生活変化があったがその中でもシーズン中欠かさず続けて来た大河での川残業。
今までの累計残業時間は一体何時間なのだろう…？
確実に労働基準監督署が入って来るレベルなのは間違い無い…
現在の仕事のシフトでは朝夕のマズメ時のベストタイムを狙う川残業は出来ないがそれなりに楽しい残業を大河にはさせてもらっている。

そんな訳で昨晩も例外無く家とは逆方向に光るウインカー…

この時期になると嫁も分かっているとは思うが、一応”川見て来る…”とメールで一言入れている。

そして大河に到着。

闇夜に浮かぶ黄色い菜の花を掻き分けて水辺へ。

最初に小型ミノーで沖目のシャロー絡みのヨレを狙うと直ぐに魚が乗った。


開始一投目で喰ってきたのはマルタ。
その後も直ぐにマルタを追加するが撮影前にリリース。

そして次はいつもの奴を二本追加。

金似鯉と…


黒似鯉
追い星が嫌いな人にはちょいとグロいか…


一本はバキュームバイトで９０mmミノーを丸呑み…
二本とも６５オーバーの大型。
引き味はそれなりに良い。

その後も魚からの反応はあるが全てニゴイとマルタといった感じなのでポイント移動。

下流に向かって釣り下る。

次のポイントは流れが弱めのシャローと起伏が激しい地形が絡んだこの時期の虎柄のスポーニングエリアと思われるポイントへ。

このポイントはこの時期必殺のジグヘッドで狙っていく。

粘土岩盤の水中絶壁ブレイクの際をアップで流しているとバイトも感じぬまま一瞬重みを感じたがそのまま軽くなってしまった。
魚らしい感じがした為、同様の流しでもう一回流すと先程一瞬重みを感じた場所あたりで”クンッ”と微かな違和感を感じたのでゆっくり聴きながらスイープな合わせを入れると魚が乗った。
水面の割れ方と強烈な引きは間違い無く”大虎”サイズ。
本命”純淡水域川鱸”にも負けず劣らずのパワーは本当に癖になる…
シャローエリアだったのでそのまま浅瀬にズリ上げランディングするが元気のよさに水飛沫でびしょ濡れになってしまった…


ドス黒いボディも夜のフラッシュで綺麗な金色に写るが、この魚体は元々赤目の金色系の個体。


今夜も”大虎”…


２キロは無いが１キロ後半のナイスサイズ。


調子の悪いデジカメで久々にセルフブツ持ち。


この一本に納得したので納竿。

二時間程の川残業になってしまったがこの残業だけはいつまでも止められなそうだ…