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15'純淡水域川鱸 ”悔しさと虚しさと新たな闘志…”

  • ジャンル:釣行記
激務の夜勤中に送られて来る釣友からの釣果メール…

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お互い様なのだが、本当に”リバージャンキー”としては辛い。
今まで何度仕事を抜け出そうと思った事か…

そんな辛い思いをしながらの夜勤も終わり、週末の絡んだ休日の深夜にいつもの大河釣行。

日々降り続く雨によって平水〜若干の増水を繰り返す大河だがパンチのある増水や渇水という極端な状況にはならない。

そんな状況に平水時の荒瀬〜瀬絡み〜ボイルポイントと三カ所のポイントを明け方に掛けて廻るがハス二本と水面遊戯で虎柄のバラしで終了…
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そして再び雨が降ったり止んだりする状況に増水パターンを期待するものの上流部での降雨はそれ程でも無く若干の増水傾向といった深夜の大河へ。

それなりの降雨に河川敷は水溜りだらけ。
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泥水を撒き散らしながらポイントへ向かう。

入ったのは先日の釣行でランカーとスズキサイズの二本獲りをした荒瀬絡みの実績ポイント。
その日に比べたら水位は低い状況だが、降雨による若干の上げ傾向の為に期待をしながら良い流れを撃っていく。

しかし開始から三十分程過ぎても何の反応も得られない状況に”今夜も無いか…”と期待が薄れて行く中、まだ撃ち込んで無い岸際の鏡になっているポイントにミノーを撃ち込む。
若干の反転流に抵抗を感じたミノーを2ジャークした直後に”ドンッ”とハッキリした重いバイト。

”其処に居たか…!?”

そう思った直後にロッドが一気に絞り込まれ、いきなりのファーストラン。
唸るドラグに一気にラインが一気に引き出されて行く。
まるで◯◯川GTといった感じの走りっぷりだが、感じたバイトは紛れも無くフィッシュイーターの反転バイト。
全く止まる様子も無い相手は下流岸際のオーバーハングブッシュに突っ込んで行きようやく走りが止まった。
止まった直後に”ゴンッ、ゴンッ”と激しく首を振り続けようやく苦しくなったのか一瞬だがオーバーハングブッシュの下で”ゴバシャッ”と派手に水面が割れる。
この間に自分はどうする事も出来ずにひたすら相手の暴走的な走りに耐えていた為、ようやく相手を追うように下流に下って行く。
間合いを詰めるチャンスとばかりに急いで下りながらリールを巻き上げていると相手はスイッチが入ったかのように再びドラグを唸らせながら流心に向かって突っ走って行く。
下流側には砕けた流れのシャローがあり岩も点在している為にそれ以上下流側には走らせたく無い状況に若干ドラグを締め込んで行くと再び苦しくなった相手は遥か下流で”ドババババーッ”と二回程激しく水面を割る。
激しく首を振るストロークと重さからして相当なサイズの魚なのは間違い無い。
後は相手との距離を縮めて行くしか無いと思った直後に相手は再び岩の点在するシャローに向かって走り出した。
締め込んだドラグからもラインを引き出して行く中、一瞬ラインに感じた嫌な抵抗と共に”プンッ”とテンションが抜けた…

ラインブレイク…

完全に自分の負けといった勝負。
走り暴れまくる相手に殆どその場で耐えながらドラグを調整する位しか出来なかった。

”90オーバー?もしくはメータークラス…?”

そんな事が脳裏に浮かんだまま、その場で暫く呆然と立ち尽くしてしまった…
姿を見た訳では無いので時折騙される”モンスター米鯰”の可能性も否定は出来ないが相手が相当なサイズのフィッシュイーターだったのは間違い無い…
そして同時に相手の事を考え込み上げて来るラインブレイクによる虚しさ。

”あの魚が無事でありますように…”

そう願いながら、それなりに出されたラインを回収しリーダーを組もうとするが興奮なのか疲れなのか手が震えてまともにノットが組めない…

そんな中、ようやくノットを組み終わり再びポイントに向かって行くと夜が明けて来た。
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直後に小気味良いバイトに乗ったのはこの時期いつものゲスト”ハス”
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気を取り直し、立ち位置を下流側に変えてアップクロスで瀬頭にミノーを撃ち込むと”ドンッ”と気持ち良いバイトに魚が乗るが直後の鰓洗いでミノーを吹っ飛ばされた…
見えた魚体は光り輝く銀鱗の良型フッコサイズ。

ラインブレイクとバラシによって心乱された状況に焦りが生じて次の一投でミノーがボトムスタックし1ロスト…

流石にこの状況に続けられる自信も無く休日出勤の会議が朝一である為に納竿。
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年に一度や二度ある悔しさと虚しさの残る釣行。
今回はその中の一つとなってしまった…

そして帰り支度を済ませ、車の中で全く歯が立たなかった相手とのやり取りをどうすれば良かったのか考える…

”ドラグを締める必要は無かったのか…”
”自分は下らずその場で耐えた方が正解だったのか…”
”どちらにせよ無理だったのか…”

そんな事を考えながらふとある日の事を思い出した…
十二、三年前の真夏に同じポイントに黄昏時に単独で入った兄から興奮した状態で連絡が来た。
「ヤバイの掛けちゃったよ…!全く歯が立たずひたすら下流に突っ走られてそのままラインブレイク…。直後に口に付いたミノーを外そうとした魚が激しい鰓洗いを連発してその時見えた頭のデカさはハンパ無かった…」

もしかして此処はそんな可能性を秘めたポイントなのかもしれない…
悔しさと虚しさが残った反面、新たなる闘志が芽生えた釣行となった。

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