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シリアナ・ガバニコフ

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バンコクの想い出〜潮騒編〜

  • ジャンル:日記/一般
『近場で釣りがしたい』

ビアバーで女の子と四目並べを興じている時に後輩が言い出したので

急遽現地の友人に舟を手配してもらい
バンコクに流れるメナム川で釣りをする事にした。

手配と言うか漁師に船を出してもらうだけだが
この時は上手く交渉出来なかった様で

知り合いの知り合いの知り合いの知り合いくらい遠い漁師に話をつけたとの事だった。

まあ釣りが出来るならなんでも良いや。

と高を括っていたが全てが甘かった。


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翌朝

木製のボロ舟かつオール一本で現れた時はブチ切れ具合がトップギアに入っていた。

我々はメナム川にラフティングをしに来た訳では無い。

『エンジンは?』と聞くと姿を消す船頭。

彼が次に姿を現したのはそれから3時間後の事である。

微笑みの国の癖にこの仕打ち。

流石ウィラポンの母国、人の煽り方もワールド級である。

手に持つ恐らく2馬力であろう船外機が既に哀愁を漂わせていた。

ゲストなのに何故かセッティングを手伝わされ、

いざ出発!となると案の定と言うかエンジンが掛からない。

すると

『こっちの舟で行く』と言い出し、
既にリグってある隣の舟に移動を開始する船頭。

それに無言で従う我々3人。

何か言ったら負け

と言う現場の空気を肌で感じながら出船したのが

集合時間から5時間が経過した頃であった。


進んでいるのか流されているのかわからない速度で進むポンコツ船。

出船したと言う安心感からか次第に口数が増えていく我々だったが、

それに気を良くした船頭がタイ語で何やら唄を歌い出す。

その唄が亡くなった人を送り出す時に歌う唄だと知ったのは下船してからである。

ちなみに

『良い舟だろ?タイタニックって名前なんだ』

と突然ブラックタイジョークをぶちかまし出したが3人で無視した。

大丈夫だ。この舟は氷山にぶつかる前に沈む。


どうにかこうにかポイントへ到着した。

しかし、そのポイントは民家の下である。

正確には水上生活をしている家の下がポイント。

人の家にルアーを投げ込むのは中々スリリングな釣りである。

だが、バサーの血が騒ぎ軽快にスキッピングで奥へと打ち込んでいく。

そんな我々を迷惑そうに眺めている住人と目が合う。

挨拶すると無言で奥へと消えた。

数分経った頃、奥で何かが川に落ちた音がする。

すると、ボイルが始まった。

それを見た船頭は

『早く投げろ!』と捲し立てていたが

我々は見ていた。見てしまった。

家の床らしき場所から降り注ぐ茶色い物体を。

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