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▼ フルメタルジャケットを語る
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スタンリー・キューブリック監督作のフルメタルジャケットを語る
(依頼対応)
惨敗
戦術は悪くない、だがそもそもとして戦略で敗北している以上は勝算は無かった。
これはベトナム戦争を戦ったアメリカに向けた物ではなく、フルメタルジャケットへの感想だ。
もし、この映画を見れば、途中で眠ってしまったとしても、誰もが面白いシーンやセリフ、そして印象的な超個性のキャラクターなど、様々な記憶が残るだろう。
だが、少し、胸に手を当てて考えてみて欲しい。
果たして、線として、ストーリーに魂を揺さぶられたか?と。
この点では、ほぼ同時期に公開された、ある映画に徹底的に惨敗したと考えている。
ハートマン軍曹
だが、上でも述べたようにこの映画には非常に多くの見所が詰まっている。
中でも、今や伝説と言っていいシーンが訓練所に送り込まれた新兵に対峙する訓練教官ハートマン一等軍曹の登場シーンだろう。
元教官であるリー・アーメイは本来、演技指導として現場に来ていたが、あまりの凄まじさにその場で配役となったのは最早、有名な話だが、この前半部を占める訓練シーンを見るだけでも一見の価値が十分にあるだろう。
戦争映画史に残る鬼教官の”調教”シーンは未だ超える物がない。
それを受けた役者達が、本当に腹を立てるほどの酷い攻めはその後の撮影に影響を与えたのかは不明だが、このハートマン軍曹に代表されるように、現実のベトナムよろしく、前線兵士の孤軍奮闘が光る映画と言えるだろう。
現実を突きつけられた想像
地獄の黙示録や、プライベートライアンの様に、戦場を舞台にしながらもテーマに沿ったストーリーが進行させる作品と違い
このフルメタルジャケットはそこで何が起きたのか?というドキュメント志向な作品にしようという意思が感じられる。
これが大失敗だったのではと、特に、結局何が言いたいのか伝わってこない様なモヤモヤを残す事に、いや、モヤモヤすら残らない気がする。
その点、一本筋が通っているのが同時期に公開されたプラトーンだ。
どちらの作品も、ベトナム戦争とはどの様な物だったのか?をテーマに作られていながら、見終わった後に、それを感じ、魂を揺さぶられるのは間違いが無く、プラトーンなのだ。
FMJからはネタとして面白かったシーンしか記憶に残らない。
これはもう、両監督の人生経験の差、としか言いようがない。
特殊部隊としてベトナムを戦ったオリバー・ストーン
スタンリー・キューブリックが聞いた話で、『俺のイメージするベトナム戦争』をベースに、ベトナム戦争を作り出そうとしたのに対し
極めて特殊な任務をこなす最前線の部隊に所属し、ベトナム戦争を戦ってきた男、オリバー・ストーンが『ベトナム戦争はこうだったわ』とベトナム戦争を描いたのがプラトーンなのである。
望んでやった訳ではないだろうが、いくらなんでも相手が悪かったと言うか、ドキュメント志向な作品を作ろうとしたのが失敗だった。
特に終盤の市街戦はどこかB級ホラーの様な、コントとすら言う様な、『 これから何か面白い事起こらないかな 』と、とても真摯に戦争を描いている作品にはとても不向きな感情が、見ているコチラにこみ上げてくる、これではイカン。
不得手な分野に手を出す以上はもう少し、煮詰める必要があったのではないか。
監督は惨敗、作品は面白い
この様に、真摯にベトナム戦争を描こうとしたスタンリー・キューブリックは惨敗したが、その監督が意図した本来の趣旨を離れ
ベトナム戦争をテーマとした、役者のスキルを楽しむ、人間劇場としては傑作中の傑作と言えるだろう。
ほほえみデブ~( ノд`)
(依頼対応)
惨敗
戦術は悪くない、だがそもそもとして戦略で敗北している以上は勝算は無かった。
これはベトナム戦争を戦ったアメリカに向けた物ではなく、フルメタルジャケットへの感想だ。
もし、この映画を見れば、途中で眠ってしまったとしても、誰もが面白いシーンやセリフ、そして印象的な超個性のキャラクターなど、様々な記憶が残るだろう。
だが、少し、胸に手を当てて考えてみて欲しい。
果たして、線として、ストーリーに魂を揺さぶられたか?と。
この点では、ほぼ同時期に公開された、ある映画に徹底的に惨敗したと考えている。
ハートマン軍曹
だが、上でも述べたようにこの映画には非常に多くの見所が詰まっている。
中でも、今や伝説と言っていいシーンが訓練所に送り込まれた新兵に対峙する訓練教官ハートマン一等軍曹の登場シーンだろう。
元教官であるリー・アーメイは本来、演技指導として現場に来ていたが、あまりの凄まじさにその場で配役となったのは最早、有名な話だが、この前半部を占める訓練シーンを見るだけでも一見の価値が十分にあるだろう。
戦争映画史に残る鬼教官の”調教”シーンは未だ超える物がない。
それを受けた役者達が、本当に腹を立てるほどの酷い攻めはその後の撮影に影響を与えたのかは不明だが、このハートマン軍曹に代表されるように、現実のベトナムよろしく、前線兵士の孤軍奮闘が光る映画と言えるだろう。
現実を突きつけられた想像
地獄の黙示録や、プライベートライアンの様に、戦場を舞台にしながらもテーマに沿ったストーリーが進行させる作品と違い
このフルメタルジャケットはそこで何が起きたのか?というドキュメント志向な作品にしようという意思が感じられる。
これが大失敗だったのではと、特に、結局何が言いたいのか伝わってこない様なモヤモヤを残す事に、いや、モヤモヤすら残らない気がする。
その点、一本筋が通っているのが同時期に公開されたプラトーンだ。
どちらの作品も、ベトナム戦争とはどの様な物だったのか?をテーマに作られていながら、見終わった後に、それを感じ、魂を揺さぶられるのは間違いが無く、プラトーンなのだ。
FMJからはネタとして面白かったシーンしか記憶に残らない。
これはもう、両監督の人生経験の差、としか言いようがない。
特殊部隊としてベトナムを戦ったオリバー・ストーン
スタンリー・キューブリックが聞いた話で、『俺のイメージするベトナム戦争』をベースに、ベトナム戦争を作り出そうとしたのに対し
極めて特殊な任務をこなす最前線の部隊に所属し、ベトナム戦争を戦ってきた男、オリバー・ストーンが『ベトナム戦争はこうだったわ』とベトナム戦争を描いたのがプラトーンなのである。
望んでやった訳ではないだろうが、いくらなんでも相手が悪かったと言うか、ドキュメント志向な作品を作ろうとしたのが失敗だった。
特に終盤の市街戦はどこかB級ホラーの様な、コントとすら言う様な、『 これから何か面白い事起こらないかな 』と、とても真摯に戦争を描いている作品にはとても不向きな感情が、見ているコチラにこみ上げてくる、これではイカン。
不得手な分野に手を出す以上はもう少し、煮詰める必要があったのではないか。
監督は惨敗、作品は面白い
この様に、真摯にベトナム戦争を描こうとしたスタンリー・キューブリックは惨敗したが、その監督が意図した本来の趣旨を離れ
ベトナム戦争をテーマとした、役者のスキルを楽しむ、人間劇場としては傑作中の傑作と言えるだろう。
ほほえみデブ~( ノд`)
- 2011年8月21日
- コメント(3)
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観ていて重さが違うというのが、
2作品を比べて感じる事でした。
キューブリックは嫌いじゃないんですけれどねぇ。
Nintokun
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