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快挙!ドバイから届く光 ~満天の星空に~

  • ジャンル:ニュース
ちょっと間の抜けた君が代が流れた(´・ω・`)


日本から遠征したヴィクトワールピサが世界最高賞金レース、ドバイワールドカップを制した。
日本競馬の歴史は次なるステージへ新たなる未踏の”頂(ピーク)”へと歩を進める事だろう。






レース解説


先ず最初のポイントはスタートでヴィクトワールピサが出遅れた事だろう。
これにより最初の1コーナーを最後方で通過する事になってしまう。

その同馬とは対照的に1コーナーを『何が何でも先頭を取る』という強い、断固たる決意を見せる事で先頭で通過したのが同じく日本から遠征したトランセンド。

このトランセンドに騎乗する藤田騎手が2コーナー過ぎでこのレースを決定付けた大きなポイントを作る事になる。


馬を御するのには力いっぱいに、だた押さえつければ良いという事はない。
あくまでもやる気を削いだり、反骨心を生じさせないように納得のうちにコントロールしなければならない。

2コーナーを通過したトランセンドは急に横を向いて走り出す。
騎手の手元を見れば意図として”そうさせている”のは明確で、これこそが、この2者間のみ通用する人と馬の妥協案としての相互理解。

この”協定”に基づきトランセンドは大きくペースを落とした、これは勿論、レース後半に体力を温存する為に。

これを見逃さなかったのがヴィクトワールピサに騎乗したミルコ・デムーロ騎手だ。
ここでレースは一気に大きな動きを見せる。

出遅れを挽回し、尚且つ絶好のポジションを取る好機とみるや躊躇なく最後方から一気に先頭に並びかけた。

機械の様にはオンオフが出来ないのが馬の難しさ。

ここで一気にトップギアになってしまえば一巻の終わり、最高速度で走らせる事よりも
セーブさせて走る方が難しいと言えるのが競争馬という乗り物なのである。

だが、この人馬にも、既に昨年暮れの有馬記念で成功させたという相互理解があったのだ。


日本馬ワンツーという快挙にこの2頭はあたかも協力したかの様に見えるかもしれないが
このデムーロの動きでトランセンドは楽が出来なくなり苦しい立場になった。

他人任せにせず真っ先にトランセンドを倒しに動いたのこそヴィクトワールピサであり

これは自ら主導権を握り勝ちに行った馬と、その戦略を見抜き真っ向勝負を挑んだ2騎の、極めてシンプルなマッチレースだったと言えるだろう。



この日、日本の騎手は喪章を付けレースに挑んだ。
レース後の関係者へのインタビューでは常に日本の震災について質問が及んだ。

ヴィクトワールピサの陣営には宮城県、山元トレーニングセンターからも参加しているスタッフがいると伝え聞く。



HOPEを胸に最高の仕事を完遂した”ライトスタッフ”に賛辞を送りたい

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