fimo

プロフィール

スピあーず

神奈川県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2025/8 >>

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

クラブW杯準決勝 バルセロナFC-アルサッド

このゲームには前日、南米王者サントスFC相手に夢と希望を手に、勝利の意欲を見せたレイソルが生み出した緊張感はまるで存在しなかった。

英雄による殺戮

世界最強FCバルセロナが登場するお披露目式の裏にある現実。
それは英雄の勝利だけが求められる、現代のコロッセオ。


試合後、帰り道、小学生の兄弟がこんな会話をしていた。

「 なぁ、面白かったん? 」

『 うんとなぁ・・・せつなかった。』




英国紳士はミルクティ

紳士たるもの慌てる事はない。
徐々に太く、強くなっていく人のストリームをガラス越しに見ながら思う。





「 これは5年ぶりに超満員になるだろう 」

2002年、日本開催、W杯決勝戦の為に作られた、国内最大の収容人員を誇る横浜国際スタジアム(通常は日産スタジアムと呼称)。

その6万人を超えるキャパシティは通常の日本代表の試合でも埋め切る事は中々出来ない。

ロナウジーニョを中心としたチームが来日してから5年。
再び、そしてより”最強”に近づいたFCバルセロナの再訪に超満員の期待が高まる。
7万に迫る収容人数のサッカースタジアムが満員になった時の雰囲気はなかなか日本国内では味わえる物ではないからだ。

延々と続く、人の流れはスタジアムが”完成”へ向けて力を注がれてゆくようだ。




超満員が望むもの


予想通りに”満ちる”そんな表面張力を感じる埋まり方をみせる客席。





ゴール裏2階席の一番上が9000円か・・・とライヴ感以外何も無いであろう座席まで、埋まるのは流石にFCバルセロナのブランド力。

入場者数は 66,298人 SOLDOUT。

果たしてこの内、何%、いや0.00何%がそれ以外を望んでいたであろうか。
世界最強のFCバルセロナを見る為だけのゲーム。

それがお披露目式であり、誰しもが望んだとおりの公開処刑となった。



英雄のノルマ




先日にレアル・マドリードを1-3で退け、現最強を証明したFCバルセロナは淡々とその責任を果たした。

こういったゲームを面白く(あくまで結果に影響は出ない範囲で)するのは相手方のキーパーが普段よりも相当にいい仕事をするしかないのだが、その普段をほとんど知らないが、残念ながらレベルに達していなかった。
ケイタに完全にマークを外されて、アウトサイドで流し込まれた3点目以外はノーチャンスとは言えない失点である。
せめてアジアの代表なのだから、もう少し頑張れよと言いたくなる。


更に、バルセロナの恐ろしい所はそのスタイルにある。

完全な支配による一方的な攻撃を目的とした、それを本当に実現しうる唯一のスペシャルチームは相手からボールだけでなく、全てを奪う。


負けて得るのは疲労と、圧倒的な力の差を知る事だけなのだ。
その点、全てをぶつけ切った柏レイソルは幸せだったかもしれない。

だが、これは世界にもっとサッカーを普及させる為の大会。
少なくとも今回、日本ではその役目を十二分に果たしただろう。

ただ、ウェーブの様な試合と何の関係も無い所で騒ぐ行為はあまり流行って欲しくはないのだが。



日曜日は相当危険

さて、話は変わって前回の観戦のススメでも触れたように冬季のナイトゲームは準備が重要である。




今回使用したクッション、膝かけ、マフラー、手袋、そして最低気温が1度まで下がる予報の日曜ゲームではこれにホッカイロなどの熱源発生アイテムが必要になってくるだろう。

クッションや膝掛け、マフラーをそれぞれ用意してきている人はチラホラいたが、はっきり言って特に手袋を含めて、どれか1つでも欠けると相当にシンドイと予想できる。

万全の準備をするに越したことはない。

それから特にJR小机駅を利用する場合は5時半~6時半着の電車に乗ると、体が浮くほどのすし詰め状態を食らう可能性が高いので注意が必要だ。



紳士は帰りも慌てない

ビジャが骨折の重傷を負ってしまった事以外は無事にゲームは終わった。




誰もが満足を得てスタジアムを後にしてゆく。
6万人超で埋まったスタジアムは数十分で閑散と、黄昏の時間を迎え、今度はそのエネルギーが一気に外へ吐き出されていく。


紳士は慌てず、競わず、人々を見送る。




肝心のゲームはぬるい。

だけれど、このメガスタジアムが満員に埋まる雰囲気は流石に、独特で最高だ。


スタジアムに至る経路のアチコチでユニホームをはじめとしたグッズ売りの露天が並ぶのもクラブワールドカップならではの光景。
*ちなみにパチもんが多いので要注意。






過ぎ行く人々を見ながら、冷えた体にはキャラメルオーレ。

生クリームが浮いてるのかと思ったがマシュマロだった。
が紳士はこれしきの事ではうろたえない。


人のストリームはやがて細く、弱く、この祭事の終わりを告げる。



クラブワールドカップ2011 FIN



クラブワールドカップ公式 http://www.ntv.co.jp/fcwc/

今後の開催予定

3位決定戦 12月18日 16:00~ 柏レイソル×アルサッド

決勝戦 12月18日 19:00~ サントスFC×バルセロナFC

日本テレビにてTV放映

コメントを見る

スピあーずさんのあわせて読みたい関連釣りログ